乱交パーティーで8人逮捕=マンションで公然わいせつ容疑−宮城県警

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200906/2009061800660&rel=y&g=soc

逮捕容疑は、17日午後6時ごろから、仙台市青葉区のマンション一室で、乱交パーティーを開催、インターネットの掲示板を見て参加した客らを交え、わいせつ行為をした疑い。

この形態で、「公然性」が認定できるかどうか、疑問はあるでしょうね。
公然、というのは、「不特定または多数が認識できる状態」を言い、先日、東京ミッドタウン近くの公園で全裸になっていた人気アイドルのようなケースは、実際にその姿を目にした人が警察官だけでも、その状況から公然性は肯定される可能性が高いでしょう。また、上記の事件検挙のヒントになっていると思われるハプニングバーにおける行為でも、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080122#1200997897

通常、公然性は肯定されると思います。
ただ、乱交パーティーということになると、記事にあるような場所から、集まった人々が「多数」とは言いにくいと思われる上、そもそも特定性ということについても、その閉じた空間(ここがハプニングバーと異なるのではないかと思います)に集まり、相互に名前等は知らないにしても「乱交」という目的の下でその場に集まっている以上、もはや不特定の人々とは言えない、という考え方も成り立つ可能性があるのではないかと思います。
公然わいせつ罪というものを考える上でも、興味深いケースと言えそうです。

「故意認定至らず」 20歳大学生を釈放 永福町駅線路飛び降り

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090620-00000125-san-soci

地検は「殺害や傷害の故意を認定するには至らなかった」としている。
大学生を逮捕した警視庁高井戸署によると、大学生は当時、酒に酔っていた。「駅で人とぶつかった記憶はあるが、引っ張って落とした記憶はない」と供述していた。

この事件では、

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/260895/

によると、

容疑者は31日午前0時ごろから、渋谷区道玄坂2丁目付近の路上で500ミリリットルの発泡酒を2本飲んだ後、近くの友人宅に歩いて移動。午前8時ごろまで500ミリリットル入りのビールと発泡酒を3、4本飲んだという。

容疑者は同日午前9時半ごろ、永福町駅のホームで、無職の女性(59)に背後から近づき、いきなり腕をつかんで線路に飛び降りた。犯行状況について「駅で人とぶつかった記憶はあるが、引っ張って落とした記憶はない。しかし周りで見た人がいるのであればやったのだろう。申し訳ない」と供述している。

という事実関係のようで、捜査中に鑑定までは行っていないはずなので、故意が理由になっていますが、

1 大量の飲酒
2 動機が了解不能(そもそも見ず知らずの人を巻き添えに、自殺するような動機が見当たらないでしょう)
3 記憶が大幅に欠損

ということから、いわゆる病的酩酊で心神喪失(責任無能力)という可能性もあるのではないかと思われます。
飲み過ぎには注意しないと、こういった重大な事件すら起こしかねないということで、身に覚えのある人には教訓となる事件と言えるでしょう。

退職強要:3割が「心の不調」に、倒産・解雇に比べ突出

http://mainichi.jp/select/today/news/20090622k0000m040110000c.html

同センターは「会社都合の解雇や倒産も深刻だが、貢献してきたつもりでいた会社から『自分から去れ』と言われたうえ、転職も難しいという立場の方が精神的にきついのだろう」と分析している。

自分では貢献していると思っていても、組織のほうでは、単なる歯車、使い捨ての道具程度にしか考えていない、というのがほとんどでしょうね。私が、それをしみじみと感じたのは、検察庁を辞めた時で、散々、人に負担を強い個人の生活も犠牲にさせてきたにもかかわらず、辞めるというと、それはそれは冷たい態度で、こういう組織で、さらに10年、20年と働かなくて良かったと、退職を申し出た後、つくづく思ったものでした。
ただ、なかなかすぐには頭を切り換えられないのも事実で、記事にあるように心身の不調を来す人が多いというのはよくわかります。
退職を強要されても、粘りに粘って自分の生活を守り、それとともに、より良い仕事も探して、条件が良い仕事が見つかればさっさと転職する、というのが採るべき道でしょう。