大和但馬屋日記

この日記について

2017年04月25日火曜日 前九年、後三年

新しく導入したフォント書影確認の爲に「壽限無」を暗書してみた。

壽限無壽限無後光の擦切れ海砂利水魚の水行末雲行末風来末食ふ寝る處に捿む處パイポパイポパイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーポンポコナーの長久命の長助

で、照し合せてみたらやつぱり間違つてゐる。「後光」ではなく「五劫」、「雲行末」ではなく「雲來末」で、「藪柑子のぶらかうじ」が丸々拔けてゐる。思ひ出した頃に書くと必ず拔かしてしまふのだ。

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ほら九年前にも全く同じ間違ひをしてゐる。三年後にも同じ間違ひをするだらう。

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2017年04月24日月曜日 氣もそぞろ

仕事をしてても心は渥美半島に飛んでゐる。休みを取つて囘收に行きたいのは山々であるが連休前に片附けることが多すぎてさうもいかぬ。

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2017年04月23日日曜日 一生の不覺

昨日が出勤日だつたので、貴重な休日が削られたといふ氣持の反動が出て、よせばいいのに朝から自轉車を擔いで赤い電車に飛乘つた。乘つたのが豐川稻荷行だつたのでそこから豐橋を經由して渥美半島を目指すことにして、豐橋驛のコインロッカー荷物を預けて少し身輕にした。旗一本。

ざつと地圖で目星をつけて、反時計廻りに半島を一周しようと考へ、走り始めたらいきなり盛大に迷つた。

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途中、自動車専用にしか見えない(しかしその標識はない)橋まで渡らされ、訣の分らぬ地元の人も通らない樣な道も行き(歩道がどこにも通じてをらず、ただ地蔵だけが點々と祀られてゐる)、踏みたくないゴミを澤山踏んでしまひ、距離にして十キロメートルも無駄に走つてしまつた。旗二本。

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まあそんなこんなでともかくも渥美半島の北側を五十キロ程走つた。大きな半島でそこそこ廣い平地と山があつて、温暖で、何といふかモデル的な「日本の田舎」といふ感じだ。便利と不便でいへばやや不便に寄つてはゐるかもしれないが、それでも適度な方だと思ふ。たまに訪れるには惡くない。旗三本。

半島の先端、伊良湖岬からは伊勢方面へのフェリーが出てゐて、囘漕店が道の驛としても整備されてゐる。大淺蜊の燒いたのとジャコ飯の定食をいただいて、ちよつと遅い時間なので慌て氣味に走り出した。伊良湖岬から半島の南岸沿ひにはサイクリングロードが整備されてゐるので樂に走れる、筈だつた。二キ口ほど結構な上りを走つて息を切らすが、そこからの眺めはまあ絶景かな絶景かな。

この冩眞を撮つてゐるまさにその時、一番聞きたくない音が聞えた。パン。プス一…。

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パンクである。たかがパンクである。いつもならそれで濟む話なのである。いつもならね。しかし今日はといへば、明らかなミスを犯してしまつたのである。豐橋の驛に立寄つた際、大きなサドルバッグの中に小さなサドルバッグを收めたままコインロッカーに入れて施錠してしまひ、緊急度の高い道具の收まつた小さいサドルバッグを取出すべきか逡巡した末に三百円を惜しんで「まあいいか」とそのままにしてしまつたのだ。全く詰らないフラグを立てたものである。そして道に迷つて舗装の荒れたゴミだらけの道路に迷ひ込んだのだから、何か起らない方がをかしい。

途方に暮れて、最寄のタクシー會社に電話をしたら「自轉車は駄目」と斷られてしまつた。輪行袋はあるからと説明しても駄目なもんは駄目と。不幸中の幸ひはまだ「人里」から二キロしか離れてゐないことで、ともかくも道の驛まで戻つてどうするか考へた。もう時刻としては夕方だし明日は仕事、自轉車を押してどうかうはできない。幸ひここからバスは出てゐるが、勿論自轉車は乘せて貰へないだらう。仕方なく、フェリー乗場の窓口に行つて「駐輪場に一週間自轉車を置いたままにさせて載いてもよいか」と尋ねてみたら快諾して載けたのでバイクラックにロックしておいた。

後ろ髪を引かれる思ひで一時間に一本のバスに乘る。最寄の鐡道驛である三河田原驛まで凡そ一時間、そこから豐鐡と名鐡を乘繼いで身一つで家に歸つた。詰らない判斷ミスで随分な代償を拂ふことになつてしまつたが、一事が万事。大きな事故に繋がることでなかつた好運に感謝するばかりである。

次の休みまで氣が氣でない。

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2017年04月22日土曜日 虚構の常識

福岡のとある銀行から引出された三億八千万円もの現金が盗まれたといふ事件で、銀行が紙幣番號を記録してゐなかつたと証言したことについて。

紙幣番号の記録は大変な作業→手間はかかるし、スキャナやコピー機を使うのはヤバい - Togetterまとめ

金融に詳しい人達の言ふ處によると「三万八千枚もの紙幣の番號などいちいち控へてゐられない」「一億圓單位で日銀のビニール封がしてあつて、開封してゐないことでそれが枚數に缺落のない本物の一億圓であることが保証されるのだから、開封して番號を控へる意味がない」。成程さうだらう。しかし世の人は「昔の三億圓事件で紙幣番號が捜査の手掛りとして喧傳された」「その事件以後、刑事ドラマなどで凶惡犯人が大金を要求する際に番號を照合されぬ樣バラの古札を要求する描冩が當り前となつた」などを理由として「銀行は紙幣番號を把握してゐるものであり、さうしないのは怠慢である」と認識してしまつてゐるらしいのだ。

これがどれだけ馬鹿馬鹿しく誤つた認識であるかは、自分で實踐してみればすぐ分る。財布の中の紙幣を、手書きでもスマホ撮影でも方法は何でもいいから控へてみるといい。財布に何枚あるか知らないが手持ちの紙幣の記録をとってみて、その記録が何の役に立つか考へてみてはどうか。その日、外に出て金の出入りがあつたとしよう。その記録をまたいちいち殘せるか? 新たに財布に入つて來た紙幣が、過去に記録したものと同じがどうかを忘れず照合できるか? 宝くじの當籤番號を調ベるのだつてあんなに面倒臭いのに、「當るかも」といふ期待感もなしに一々そんな照合なぞやつてられないだらう? 用もないのに、出入りの激しい紙幣の番號なんて控へても時間と手間を無爲に捨てるだけだらう? 頼まれたつてやる氣も起きないだらう? それが理由の全てだ。技術的に不可能ではなくとも、技術を投入する意味すらない。銀行の窓口では、とある顧客から受け取つた現金を次の顧客に對する支拂ひに使つたりするのである。銀行にとつて意味があるのは出入りする金額の額面だけであつて、その遣り取りに使ふ貨幣は僞物でさへなければ何だつていいし、一々氣に掛けたりはしないのだ。

假に何らかの技術を投入して三万八千枚の紙幣の番號を記録して、ではその記録をどう使ふ? 盗まれた紙幣がどこかで使はれたとして、誰がそれを照合するといふのか。もう一度想像するといい。手許に一枚の宝くじ券があるとして、新聞に三万八千通りの當り番號が記載されてゐる。但しそれらはすべて法則性のないバラの番號である。調べる氣になるか? 俺は嫌だ。誰かに「あげるから當つてたら一割よこせ」と言ふだろう。勿論この照合も自動化できない話ではないが、では犯罪に使はれた紙幣を拾ふ爲に世間にどれだけの讀取装置を普及させなければならないのか。ありとあらゆるレジやATMにそれを付けるか? それとも毎日すベての紙幣を銀行が囘收して、問題のない紙幣と交換して調べるといふのか? 無理なのだ。物理的にも、コスト的にも、そして勿論倫理的にも。

そも、巨額の現金が動く樣な事件などさうさう起きるものではない。番號を控へるといふ發想の元となつた三億円事件では偶々新券の連番が含まれてゐたからさういふ發想が生まれたのであらうが、何より重要なのは、その捜査方法は何の成果も上げなかつたのである。紙幣番号など、犯罪捜査の爲には何の役にも立たないのだ。

年間に発行される一万圓札の枚數は十億内至十二億枚ださうだ。過去五年間に発行された流通紙幣だけで五十億内至六十億枚の中から、今囘盗まれた三万八千枚の「當り」を引ける確率について考へれば、その記録の無意味さが少しは解るだらうか。俺はさう理解した。

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2017年04月21日金曜日 表現の自由

三ツ矢サイダーのCMに演奏中のトランペット奏者の背中を友人がどやしつける描冩があつて、それを見た實際のトランペット奏者が「極めて危ない行爲だからやめてほしい」とTwitterに書いたら該當するCMが取下げられた。

トランペット奏者が指摘する三ツ矢サイダーCMの問題点「とても危険なので絶対マネしないで」 - Togetterまとめ

すると「行き過ぎた表現規制だ」と騒ぐ一派が現れてしつちやかめつちやかになつた。

自分の見解は上のまとめにコメントした通りで、抗議にどう對應するかは著作權者の自由なので、取下げたといふ結果は取下げなかつたといふ選擇肢と同等でありどちらであれ何の問題もないと思ふ。もしも間違ひを指摘されて尚それを取下げることが一切許されないとしたら、それこそが表現の自由の侵害に他ならないだらう。

また、この件について「映像に抗議するといふ壓力でなく、危險な行爲であるといふ周知をこそ徹底すベきだ」などといふそもそも論にも與しない。まづ、日常生活において管樂器を吹く人に出遭ふことなどさうはないし、あつたとしたら演奏會の場であつたり何なり、良識があれば吹く人の背中をどやしつけるなどまづ考へられない機會であらう。奏者が知合ひであれば當時者間で危險であることを教へ合へばよい話である。畢竟その樣な事故の起る可能性の高いのは吹奏樂部などのある學校内の話なのだから、校内にポスターを貼るなり朝礼などで一言注意すれば濟む類の話なのだ。

CMの描冩として拙かったのは事實だから、やつたことについて「アホなことしたなあ、次から氣をつけよう」で終る話なので「自己批判して總括せよ」なんて方向に持つて行く必要など微塵もないのである。

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2017年04月20日木曜日 ゲームはゲーム機で

iPhoneで「バンドリ ガールズバンドパーティ!」を始めてみた。「VOEZ」と似た感じで遊べるかなとも思つたが、そこはスマホゲームなので育成要素など七面倒臭い要素がてんこ盛りなのできつと長續きしない。解つててなんで買ったかといふとりみりんが可愛いからで、そこには一點の曇りもないが、キャラを育成しないと自分の腕に關係なく得點も満足に得られないといふスマホ文法はどうしても馴染めない。

「1942」のiアプリ版も買つてみた。タイトルは「1942モバイル」。そのまんまか。三百六十圓。まあ何の捻りもなく「1942」をスマホ操作に對應させただけといふか。移植の具合も雑で正直つまらない。

やつぱりiPhoneではやりたい樣にゲームは出來ぬ。

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2017年04月19日水曜日 二十世紀中年

ニンテンドースイッチ用「ワンダーボーイドラゴンの罠」。「ワンダーボーイ」シリーズは何やかやとややこしいシリーズになつてゐて、アーケードの「ワンダーボーイ*1」、「ワンダーボーイIIモンスターランド*2」、「ワンダーボーイIIIモンスターレアー」までは把握してゐた。個人的に面白く遊べるのは「モンスターレアー」だけだな。で、「モンスターランド」の移植版「モンスターワールド」の派生の系譜で家庭用に色々あつて、「ドラゴンの罠」もその中の一つらしいのだけど今まで存在を知らなかつた。調べたら国内未發賣とあつて、それは知らんですわ流石に。この「ドラゴンの罠」も「ワンダーボーイIII」を名乘つてゐて「モンスターレアー」と被つてゐるのでややこしいことこの上ない。ゲーム内容は全く別で、どこにも關連は見出せないのだ。

ともあれ遊び始めたら、お金を稼いで買ひ物するアクションRPGだつたのでいきなり氣分が疲れた。「神巫女」の後だけにアクションゲームは三十分でクリアできるくらゐで丁度いいしそもそもRPGなんて三十秒でクリアできるだらう「勇者30」的に、といふ氣分なのだ。

ボタン一つで一九八九年當時のマスターシステムの畫面と今時のFlashゲーム風畫面を任意に切換へられるのは凄いが、XBOX360の「R-TYPE」で2Dのドット繪と3Dポリゴンのリアルタイム切換へを見た時程の驚きはなかつた。XBOX ONEの「ボコスカウォーズ2」にも同じグラフィック切換へギミックがあるが、あれは今風の繪も昔風のドットも汚なくて別の驚きがあつた。

この「ドラゴンの罠」はオリジナルが好きで堪らないどこかの國のファンが情熱でもって復刻したみたいな話らしいので、さうするに値する面白さがあるのだらう。「ガーディック外傳」を夢中で遊んでゐた頃の頭に戻つて遊んでみよう。

*1高橋名人の冒険島として有名

*2ビックリマンワールドとして有名

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