旅行は旅行へ

yokkobukko2012-08-23

昨日、朝、スペインから帰国。一週間だけど、濃かった。旅の詳細な日記はいつものように追々書いていくつもりだけど、いまフレッシュな気分のうちに雑記を。
今回の旅の一番の目的はVuelta a Espana 自転車スペイン一周レース観戦です。
 コ、コ、コンタドール
スタートは8月18日、パンプロ―ナ、チームタイムトライアル。これをうちの病院のお盆休みとひっかけて何ステージか見れたらいいな、と計画。今年のブエルタは一周とかいいながら、なぜだか北部ばっかり。つまりほぼコンポステラの道と重なってるのです。これは、どこを見てもおいしい。日程との関係で、第一、第二、第三ステージを観戦。パンプロ―ナを起点にすれば、西東にちょっとずつロマネスク建築が見られる。あこがれのプエンテラレイナとエウナテ、サングエサもうまくすればレイレの修道院も、とも、そしてうまくすればどこかで聖歌の合唱も聴けるかも、とものすごい強欲な旅の計画になった。
そして、実際、かなり鱈腹な旅になった。ビルバオ空港から入って、サンセバスチャンに二泊。ビスケー湾という美しい海の風景を求めてと、スペイン随一のバルの街だというので。行ってみたら音楽週間だし、祝祭日だし、で伝統の巨大人形(キリキス)が街をねり歩いてるし、毎晩、花火だし、猛暑で海水浴客がいっぱいだし、で、こんな多くの人、東京でもあまり見ないというくらいの人を見た。しかも夜中じゅう、お祭り騒ぎで、ついに自分までもが、二日目には夜11時に夕食、というようなことになった。
猛暑、それにしても、ほんとに、到着した日をのぞけば、連日40度前後の猛暑で、バスク、ナバーラ地方はスペインにしては湿気もあるほうなので、亜熱帯の人間にとっても、けっこうパンチのきいた暑さだった。
 チャコリは微炭酸ワイン
食べ物、に関しては。サンセバがおそろしいレベルで、どこ入っても旨い。といっても宿のお兄ちゃんがお薦めしてくれたリストに沿って動いていたから、まずいとこもあるのかも、だけど。印象に残っているのは、どこをきっても親爺テイスト、親爺たちが厨房の親爺の顔Tシャツを着て働いているバル「ネストール」で食べたシシトウのから揚げ。ここはトマトのぶつ切りも旨かったし、牛のチュレータ(骨付きあばら肉)の鉄板焼きも旨かった。がりがりこすってちらした岩塩が決めてだと思う。
あと、だみ声の親爺がいる「フエゴ・ネグロ」のピンチョス。バカラオがめちゃくちゃ旨かった。
 ここはゴイサルギ
トゥリートというのをまっさきに覚えた。カーニャより小さいグラスビールなんだけど、店によって量が全然ちがう。ビールの気が抜けるのがいやなわたしには素晴らしい飲み物だ。ちょっとずつだから、すぐ次の店にも行けるし、なんかちびちび、しみったれた感じがいいの。チャコリも、シードラ、ロサードも飲んだけど、結局わたしはビールなのだった。
食べ物、について、貪欲だったのは、サンセバまでで、パンプロ―ナ移ってからは、もういつものように中華。一回インドカレー。あとは昼抜きとか、コーラとかアイスとか、ふたりでボカディージョス(サンドイッチ)一個とか。
すごく有名なレストランのやっているホテルに泊まったけど、タイミングあわず、そこで食べることはなかった。日曜休み、パンプロ―ナくらい大きな街でも、やっぱりお店は日曜休みです。
海水浴、は残念ながらできなかった。生理になった。なんつか、いっつもここぞというときなるね、わたしは。でも一応水着にはなって、日に焼けた。Bだけは泳いだ。泳いだというより、大西洋の荒波にほんろうされてた。

親爺、といえば、このたびはやたら親爺たちとのふれあいが多かった。そしてたくさん写真をとった。スペインの親爺さんたちは、どこか、こびっとしたとこがあって、それでスケベというわけでもなく、かわいらしさをこう前面に押し出してくるので、ああ、ああ、かわいいねえ、と受けてあげる感じだ。フランスの親爺さんたちも、いい感じだった。
ブエルタの会場で有名なカメラマンの砂田弓弦に声をかけたら、気軽にお話ししてくれて、なんか夢中でロードレースの話をしてしまった。「お詳しいですね」と言われて、うれしかったな。砂田さんは、このあと第三ステージの山道で、我々を見つけて声をかけてくれた。レースの観戦ポイントをおしえてもらえたのがすごくよかった。だってプロだもんね。
と、書き出すとどどどっと出てくるな。