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最近いただいた本の紹介

読んだ本の多くはyomoyomoの読書記録に書いているが、最近なかなか読書する時間が取れず、献本いただいた本について書けないままたまっているのでこちらでまとめて紹介しておく。

Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方

Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方

こちらでも紹介済であるが、翔泳社の編集者より献本いただいた。予想通り地に足のついた分析がユーモアとともに語られていて、マーケティングについての考察が特に良い。

アーキテクチャの生態系

アーキテクチャの生態系

これも刊行前に紹介済であるが、著者より献本いただいた。まだ途中までしか読んでないのに「たとえブロゴスフィアを失っても」で名前を出させてもらったが、フラットな視点が好ましい感じである。

ちょうど読み終わった第五章における P2P についての考察が特に良かった。

Making Things Talk ―Arduinoで作る「会話」するモノたち (Make:PROJECTS)

Making Things Talk ―Arduinoで作る「会話」するモノたち (Make:PROJECTS)

『Make: Technology on Your Time』つながりでオライリーの編集者より『Making Things Talk』を献本いただいた。

まず何より本書の厚みに驚いたが、Maker 精神のある人たちにとってはいろんなモノを語らせる情報が満載でたまらないものがあると思う。Arduino についての本もそうないだろうし。

毎月いただいている Software Design だが、今号は仮想化技術についての特集が、この方面の基本的な知識を整理するうえでありがたかった。

ボブ・ディランとジョニー・キャッシュの1969年のセッション音源が公開されている

ボブ・ディランジョニー・キャッシュというとアルバム『Nashville Skyline』が知られるが、そのときの1969年のセッションの音源がどーっと公開されている。

Nashville Skyline (Reis)

Nashville Skyline (Reis)

すげーっ、と思うとともに大丈夫なんかいなとも思うが、"Download your music DRM free via eMusic’s 25 free MP3 no risk trial offer" とあるから大丈夫なんだろう。

こうして聴くと主導権はジョニー・キャッシュがとっているのが分かる。ワタシも大好きなライブの名盤『At Folsom Prison』を出した直後で脂が乗り切っていた時期だもんね。

At Folsom Prison

At Folsom Prison

ネタ元は Boing Boing

『エルミタージュ幻想』を越えるワンカット映画『タイムコード』

id:wen000 さんからもコメントいただいたが、町山智浩のアメリカ映画特電を聞いていてすごいワンカット映画について知った。

この第65回「アクションしないヴァンダムなんて! 『その男ヴァンダム』」は本題の『その男ヴァンダム』の話もすごく面白いのだが(あと最後のミッキー・ロークがガッツさんと輪島さんに慰められてボロボロ泣いたというテレビ番組の動画みてみたいぞ!)、その前に紹介されている『タイムコード』Wikipedia)が、四分割画面それぞれがワンカットで撮影された映画とのことで、これはワンカット度(なんじゃそりゃ)で『エルミタージュ幻想』を越えてますな。

マイク・フィッギス監督といえば『リービング・ラスベガス』の人か。『タイムコード』もすごく面白そうなのに日本では劇場公開も DVD 化もされていない。残念である。

イントゥ・ザ・ワイルド

イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]

イントゥ・ザ・ワイルド [DVD]

少し前にとある宴席で小説家の藤野可織さん(もうこの方最高にチャーミングなのよ)が柳下毅一郎さんに最近観た映画で面白かったものを尋ねていて、柳下さんはこの映画を挙げておられた。近場の映画館でやってる最終日にようやく観れた。

正直、伝え聞くストーリーを聞いて不安に思う気持ちがあった。自分だけ純粋と思い込んでる若造の自分探しの旅かよ、みたいな。

実際に観てみて、やはり自分とは相容れない世界観が描かれているのは間違いなく、ワタシはこの映画を「感動の名作」とか称えるつもりはまったくない。

ただそれでもこの映画を観て、こんな無謀な挑戦をやる若者がいてよいじゃないかという気持ちになったのも確かで、ショーン・ペンは無謀であると分かっていてもそれに挑む情熱を抱えた人間の不可解さについて答えは出さず(というか出せるわけがない)、また安易にそれを称揚もしていない。

主人公の妹の視点を通して語られる主人公の家族の物語は、語られてみるとありがちな理由付けを与えているようにも感じられるが、彼らの変化についての描写もなされているのは良かった。

何より主人公が最後にたどり着いた、「幸福は分かち合うことでのみ現実となる(Happiness only real when shared)」という認識、この "share" という言葉が見れただけでワタシは十分である。

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