YAMDAS現更新履歴

このページは YAMDAS Project の更新履歴ページです。

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2010-04-29

[] YAMDAS更新(内田麻理香『科学との正しい付き合い方』)  YAMDAS更新(内田麻理香『科学との正しい付き合い方』)を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録内田麻理香『科学との正しい付き合い方』を追加。

ゴールデンウィーク!

「iPhone対Android」はかつての「Mac対Windows」の二の舞にはならない? 「iPhone対Android」はかつての「Mac対Windows」の二の舞にはならない?を含むブックマーク

iPhone アプリケーションへの管理をますます強める最近の Apple を指して、これではかつての Mac 対 Windows の戦いで負けたのと同じく iPhone はよりオープンなプラットフォームである Android に敗れるのではないかという見方がある。

Mark Sigal の文章はこの見方に異を唱えるもので、彼が挙げる根拠となる iPhone の優位性は以下の5つ。

  1. 小売流通:コンピュータ小売店に頼らざるをえなかった昔と違い、Apple ストアがある
  2. 価格差:PC より Mac が高かった頃と違い、Apple 製品は比較的安価になった
  3. 開発者のエコシステム:Google のアプリプラットフォームは iPhone と比べ未熟
  4. 消費者の技術選択:大企業の選択が重要だった昔と違い、今はブレイクスルーは消費者の選択から始まる
  5. マイクロソフト的な回復力:どんな分野でもバージョン3.0の頃には地歩を確保していたマイクロソフトに Apple も近くなってきた

これには異論がいろいろ出るだろうな。最近の Apple の専横は「開発者のエコシステム」を壊すという声もあるわけで。

2010年はデビッド・マーマン・スコットの年ではないか 2010年はデビッド・マーマン・スコットの年ではないかを含むブックマーク

ちょっと調べてものをしていて、『マーケティングとPRの実践ネット戦略』の邦訳もあるデビッド・マーマン・スコットの本が、今年何冊も出るのを知り驚いた。

ただよくよく調べると、まえがきを寄稿する本が何冊もあるようだ。例えば、The New Rules of Social Media ブックシリーズと題された以下の三冊。

そして今年の後半に刊行を予定されている以下の本でもまえがきを寄稿している。

つまりは、ネット PR 戦略に関するグルというか第一人者と認められているということだろうが、今年は共著と単著が一冊ずつ刊行が予定されている。

すごい仕事量である。

あと「グレイトフル・デッドに学ぶマーケティング」って面白そうだな。もちろんこれは彼がデッドのファンだから実現した本だが、こういう本を書くのって楽しいんじゃないかな。

ワタシ自身はデヴィッド・マーマン・スコット氏とは面識はないが、氏の奥様である渡辺由佳里さんのファンなので、2010年は彼の年ではないのか、とぶちあげておこう(笑)

アウトラインプロセッサについての貴重な資料サイト アウトラインプロセッサについての貴重な資料サイトを含むブックマーク

Protected な Twitter ユーザ経由で、Renji Talk という「アウトライナー」についてのものすごい情報源サイトを知る。

アウトライナー(日本ではアウトラインプロセッサという呼称のほうがポピュラー)が何かという説明をやろうとするとうまくまとめきれない。

それについては上で紹介したサイトにまかせるとして(笑)、そのつかみどころの難しさもアウトラインプロセッサが一般的にならなかった要因なのかも。

しかし、Dave Winer が OPML 絡みなどでアウトライナーの話をするたびに気になっていたし、他にも Wiki 記法の関係でも以前からアウトライナーのことはずっと興味があったので、貴重な文章の翻訳や関連書籍の紹介まであるこのサイトはありがたい。

デイヴ・ワイナーの「エンゲルバートとの食事」とかスコット・ローゼンバーグの「アウトライナーの今と昔」とか貴重やで!

[] ボウイのあの人はスパークスのあの人だったのか!  ボウイのあの人はスパークスのあの人だったのか!を含むブックマーク

何の話だと言われそうだが、児島由紀子の「ロンドン通信」である。

デヴィッド・ボウイの "It's No Game (No.1)" の日本語ナレーションを務めた女性の話は以前にも紹介したが、そのミッチ広田さんってスパークスの『Kimono My House』のジャケットの女性だったんだ!

恥ずかしながら知らなかった。ワタシも洋楽についてはいっぱしに知ってるような顔をしているが、とんでもねーよな。

KIMONO MY HOUSE (RE-ISSUE

KIMONO MY HOUSE (RE-ISSUE

キモノ・マイ・ハウス

キモノ・マイ・ハウス

Scary Monsters

Scary Monsters

2010-04-26

[] YAMDAS更新(ヴァーツラフ・クラウス『「環境主義」は本当に正しいか? チェコ大統領が温暖化論争に警告する』)  YAMDAS更新(ヴァーツラフ・クラウス『「環境主義」は本当に正しいか? チェコ大統領が温暖化論争に警告する』)を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録ヴァーツラフ・クラウス『「環境主義」は本当に正しいか? チェコ大統領が温暖化論争に警告する』を追加。

「環境主義」は本当に正しいか?

「環境主義」は本当に正しいか?

しばらく読書記録が続くと思う。

ニューヨークの新世代ソーシャルメディアベンチャー特集記事 ニューヨークの新世代ソーシャルメディアベンチャー特集記事を含むブックマーク

New York Magazine にニューヨークにおける新世代ネットベンチャー企業についての長い記事が掲載されている。

こんな長い英文記事は読めないという人も(実はワタシも通して読んだわけじゃない←おい!)、スタートアップの創業者のスライドショーは楽しいと思う。

自分たちの技術で世界を変えようという野心をもった若きオタクたちの姿を見るのは、日本の若き起業家たちの良い励みになるだろう。

スライドショーに出てくる中では、Foursquare、blip.tv、Tumblr、Hunch、Meetup あたりは日本でも知っている人は多いか。それ以外では以下のあたり。

TechCrunch で紹介記事が出ているものは、それのリンクで紹介にかえさせてもらった。個人的に一番気になったのはモバイルペイメントシステムの Venmo だが、ありがたいことにタイミングよく Rocketboom にインタビュー動画が公開されていた。

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HTML5のエキスパートのユニークな経歴 HTML5のエキスパートのユニークな経歴を含むブックマーク

献本いただいた Software Design 2010年5月号を読んでいて、「HTML5の真の重要性とは」というインタビュー記事が目をひいた。

インタビューを受けているのは HTML5 のエキスパートBruce Lawson で、「HTML5 は Flash に置き換わるものではない」、「HTML5 の真の重要性は効率的なコード」といった内容も面白いのだけど、ワタシの目をひいたのはイエメン生まれの Bruce Lawson のユニークな経歴。

1988年に英国の技術系企業の求人に応募したんですが、英国人で演劇専攻の学士が応募してきたことに会社側は驚いていたようです。そこで僕は、「テレビを作るのには技術者がいりますが、番組自体を作るにはアーティストが必要でしょう? 一方がなければ、もう一方も得られませんよ」と言ったんです。

その企業で18ヶ月ほぼ休みなしに働き、その後旅に出てトルコに住み、バーでギターを弾いたり、タロットカード占いをして過ごし、それからタイで4年間暮らして英語学校の設立に手を貸し、そして英国に戻って出版社でウェブ開発者向けの書籍シリーズをを立ち上げ、現在は Opera で働いている――こういうフリーダムなキャリアって素敵だね。もちろん、これができるのも才能なんだけど、日本ではこういうキャリアって許されないじゃない。

HTML5 を書名に冠した本もぼちぼち出ているが、こういう人が書いた本となると興味も湧くね。

Introducing HTML5 (Voices That Matter)

Introducing HTML5 (Voices That Matter)

そういえば Software Design もリニューアルしてちょっと良い感じになったと思う。Bruce Lawson のインタビューは、gihyo.jp で原文が公開されている

Software Design (ソフトウェア デザイン) 2010年 05月号 [雑誌]

Software Design (ソフトウェア デザイン) 2010年 05月号 [雑誌]

[] ホワイトハウスがDrupal関連コードを公開  ホワイトハウスがDrupal関連コードを公開を含むブックマーク

ReadWriteWebLWN.net で伝えられているが、ホワイトハウスがソースコードを公開する時代になったんだね。

今回されたのは WhiteHouse.gov において採用されている Drupal 関連モジュールみたい。

「ハーバード白熱教室」のマイケル・サンデル『JUSTICE』邦訳が来月刊行 「ハーバード白熱教室」のマイケル・サンデル『JUSTICE』邦訳が来月刊行を含むブックマーク

森山和道さんの tweet で知ったのだが、NHK で放送中のハーバード白熱教室マイケル・サンデルの講義本の邦訳が来月刊行される。

「ハーバード白熱教室」は偶然にも第一回の放送をやってるときにチャンネルがあい、マイケル・サンデルの目力につかまってしばらく見たのだが、そのときは用事があり部屋を出て、あとでこの番組がネットで話題になっているのを知って、ああ、あの番組かと再放送を録画してみているところである。

哲学を身近な話題に引き寄せて正面から論じる本書がベストセラーになるとは思わないが、これは売れてほしい本だな。

調べてみると、マイケル・サンデルの本では昨年にも邦訳が出ている。

リベラリズムと正義の限界

リベラリズムと正義の限界

yukichi99yukichi99 2010/04/29 03:11 フリーダムなキャリアと言えば、正にOperaのsaitoさんがそうですよ。彼は、前職は大学の非常勤で生命倫理とか教える人でした。

yomoyomoyomoyomo 2010/04/29 09:39 Operaがそういう多様な人材を受け入れる度量のある企業なんでしょうね。そうなると応援したくなりますね。

2010-04-22

[] 映画トリビアクイズ  映画トリビアクイズを含むブックマーク

アカデミー賞に関する調べものをしていて、映画に関するトリビアクイズを思いついた。

  1. 10本以上の映画を監督している著名な映画人
  2. 自分以外が監督してアカデミー作品賞を受賞した映画に2本以上(カメオ)出演している

上記二つの条件を満たす人、並びにその人が出演したアカデミー作品賞受賞作品を挙げよ。

ワタシのような映画初級者が思い当たったくらいなので、分かる人にはすぐ分かると思う。該当者は一人だけだと思うがどうだろう。ブログのコメントなり、Twitter で @yomoyomo への Reply なりで一番早くに答えた方には……特に何もあげられません。すいません。

[追記]:正解一番乗りは @kingink_ さんでした。

[] 英語の学習に適したKhan Academyの教育ビデオ(とその翻訳ブログ)  英語の学習に適したKhan Academyの教育ビデオ(とその翻訳ブログ)を含むブックマーク

こないだ Hacker NewsKhan Academy のことをいまさら知った。

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Khan Academy(「カン・アカデミー」とか「カーン・アカデミー」と表記されているのを見るが、「ハーン・アカデミー」が正しい表記じゃないか?)は、質の高い教育の提供を目的とする非営利団体で、Salman Khan という人がやってるらしい。

講義の動画公開というと OpenCourseWare が有名だし、このサイトでも世界のトップクラスの科学者による講義動画100選を紹介したことがあるが、Khan Academy がターゲットとするのはもう少し下で、高校から大学の教養課程くらいまでのレベルのようだ。

扱う分野は理科系全般で、現在でも1200本をこえる動画が揃っている。しかも、動画はすべてクリエイティブ・コモンズの表示-継承ライセンス。素晴らしい。

大学の講義まるごととなると動画一本の時間も結構なものになり、ちょっと身構えてしまう。しかし、Khan Academy の動画はもう少し粒度を小さくした内容で、一本の時間も10分くらいのものが多い。これは英語学習に適しているのではないか。いきなり一流大学の講義動画を英語で聞いてもとてもついていけないが、自分が興味がある分野の基本を教える動画なら、その分野における英語の言い回しを学ぶことができる。

ちょうど Khan Academy の日本での普及を目指す Khan Academy 翻訳ブログも始まっていて、これも良い足がかりとなりそう。

スティーブン・レヴィ『ハッカーズ』の25周年記念版が出る スティーブン・レヴィ『ハッカーズ』の25周年記念版が出るを含むブックマーク

Slashdot でも話題になっているが、スティーブン・レヴィの名著『ハッカーズ』(の原書)の25周年記念版が出るとのこと。

O'Reilly Media のページによると来月刊行されるようだが、Amazon にはまだページができてないみたい。新しく収録される文章もあるようだが、ビル・ゲイツ、リチャード・ストールマンティム・オライリーといった名前に並んでマーク・ザッカーバーグ(Mark Zukerberg)の名前があり、ちょっと年代飛ばしすぎじゃないかと思った(笑)

この25周年にあわせ、Wired Magazine が特集を組んでおり、スティーブン・レヴィが Geek Power: Steven Levy Revisits Tech Titans, Hackers, Idealists という本の内容を回顧し、本で描かれたハッカーたちのその後について書いている。しかし、ビル・ゲイツも白髪が目立つようになったんだね。

今の若い人たちからすると、ハッカーという言葉は Linux を中心とするオープンソースムーブメントと結びついているのかもしれないが、この本で描かれるのはそれ以前の話で、エピローグ「真性ハッカーの終焉」で若き日のストールマンが登場し、古き善きハッカー文化が死につつあったのを嘆いている。

 「ぼくは死に絶えた文化の最後の生き残りだ」と、RMSは語った。「ここがぼくの居場所だっていえるところは、もう世界のどこにもなくなってしまった。ある意味じゃ、死んだほうがましだって気がするよ」(608ページ)

しかし、実際にはそんなことはなくハッカーの逆襲が起こるのだけど。

折角だから、邦訳のほうも新装版が出るといいな。

ハッカーズ

ハッカーズ

あとレヴィの次回作は Google 本のようだ。ちょっと今更な印象。来年頭刊行予定。

In The Plex: How Google Thinks, Works, and Shapes Our Lives

In The Plex: How Google Thinks, Works, and Shapes Our Lives

[] 「Internet of Things」をテーマにしたカンファレンスが東京で開催される  「Internet of Things」をテーマにしたカンファレンスが東京で開催されるを含むブックマーク

The Internet of Things という気になるキーワードについて以前紹介したが、ReadWriteWeb の記事で、これをテーマにした国際カンファレンス Internet of Things 2010 Conference が東京で開催されるのを知った。

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開催されるのは11月末から12月頭でまだ先の話だが、村井純が Conference Chair ということは、もしかしたら Internet Week と併催されるのかな。

参加する面子といい、扱うテーマといい Sensorware の世界で、これは気になるね。

[] パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドを含むブックマーク

パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは、ワタシの中で『マトリックス』シリーズと重なるものがある。

つまり、第一作目がすこぶる面白かったので続編も期待してみたが、二作目は確かに前作よりもお金がかかっておりアクションも派手なのにうっかり居眠りしそうになるくらい退屈で、三作目にいたっては、自分は何の話を観ているんだろうと自問してしまうという。

ディズニーの娯楽映画を観てそうなるとは若年性痴呆症を本気で疑ったほうがよいのかもしれないが、まぁ、最後の大合戦になる頃はさすがにフォーカスが定まって楽しめましたけど。

本作にはキース・リチャーズが出ているというのでそれが楽しみだったのだけど、思いっきり場違いというかいかにもとってつけましたという感じで登場するのかと思いきや、ちゃんとストーリーの中でジョニー・デップ演じるジャック・スパロウの父親の威厳をたたえていたのはさすがであった。

practicalschemepracticalscheme 2010/04/22 04:24 同意>『パイレーツ〜』。それでもまだ続編を作っているという…

yomoyomoyomoyomo 2010/04/22 08:07 そうそう、ジョニー・デップが乗り気だというのもちょっと解せない感じですね。三本撮ったんだし、もういいじゃん、と言いたくなります

jiangmin-altjiangmin-alt 2010/04/22 08:41 「Khan」は「カーン」でOK。

yomoyomoyomoyomo 2010/04/22 23:01 そうですね。訂正を入れておきます。

2010-04-19

[] 第9地区  第9地区を含むブックマーク

第9地区 Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

第9地区 Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

元々観に行くつもりはなかったが、自分の観測範囲で評判がよかったので映画館に足を運んだ。

ヨハネスブルク上空に突如宇宙船が出現、それに乗っていた異星人が「第9地区」に難民として隔離されてから20年以上、未だ地球を去ることができない異星人と人間の軋轢が増したため強制収容所である第10地区への異星人の移住が進められる。

南アフリカ共和国のヨハネスブルクが舞台であり、難民としての異星人ということは、本作が何の比喩であるかは明らか……とか言われるけど、ホントそうかい? いや、言いたいことは分かる。しかし、そういう構造にとらわれた退屈さ、説教臭さは本作にはない。

ただ本作のリアリティがヨハネスブルクという舞台設定に拠っていることは間違いなく、異星人たちを食い物にする悪辣なナイジェリア人、異星人(本作では一貫して「エビ」呼ばわりされる)の立ち退きを請け負う民間会社、そしてそれを支える傭兵、その責任者となった気の良さそうな、しかしナチュラルに異星人への差別感情をあらわにする主人公など基本設定がすごくうまい。

ワタシが本作を観て連想したのは(笑われそうだが)『アバター』である。何も映画としての問題意識が共通してるとか、本作が『アバター』の偽善性を……とか難しいことを言うつもりはなく、作品に登場する意匠に共通するものがあったというだけだが、はっきりいってワタシにとっては最新の映像技術の粋を極めた超大作『アバター』より『第9地区』のほうが映画としては面白かった! 本作がアカデミー賞作品賞にノミネートされたのは、今年から候補作が倍になったからなのだろうが、それでもアカデミーの人たちも分かってるじゃない。

もちろん本作にも弱点はいくつかあって、特に主人公を異変をもたらす液体が宇宙船を動かすのにも必要という設定は無理がある。このように肝になるところに穴があれば大抵冷めるものだが、本作は上記の舞台や登場人物の設定の巧さ、そして彼らがいきなり利他精神に目覚めちゃって英雄になろうなんてことはなくそれぞれ自分の都合にこだわるリアルさ、そしてもちろん、何度もベチョっと血が飛び散るアクションの魅力があり、ラストまで白熱しっぱなしだった。

映画館は結構カップルが多かったが、女性の方は『アバター』ミーツ『ザ・フライ』な本作を楽しめただろうか。繰り返すがワタシ的には『アバター』より面白い本作だが、ゴキブリなどが苦手な方にはかなりツライものがあるだろう。またワタシにしても、しばらくはエビと聞いても食欲が湧かないだろうし、当然、猫缶はカンベンな!

不思議の国のアリスとiPadとマルチメディアとHyperCardをつなぐ連想 不思議の国のアリスとiPadとマルチメディアとHyperCardをつなぐ連想を含むブックマーク

iPadWalker.NET の「アリスが電子書籍の未来を感じさせてくれる「Alice for the iPad」」で知ったが、『不思議の国のアリス』の電子書籍デモが話題になっている。

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最初すごく興奮した。でも……確かに面白いしすごいんだけど、こういうギミックってすぐに飽きるんじゃない?

そこでちょっと思い出したのは CloseBox and OpenPod の「iPhone、iPad、Android、Kindle――その元ネタはすべて15年前、日本にあった」にあった、1994年あたりにでていたCD-ROMのマルチメディアコンテンツが思いっきり通用するという感想で、iPadの長期的な成功にはHyperCardが必要という話で紹介した Dale Dougherty の The iPad needs its HyperCard でもiPad から(特にボイジャー社の)CD-ROM 製品のことを連想してたっけ。

ボイジャー、アリス、HyperCard といった単語でまた思い出したことがある。山形浩生による『鏡の国のアリス』の訳者あとがきである。

Web が普及してしまったせいでいまではかつてほどの輝きはないけれど、Voyager 社がマッキントッシュのハイパーカードを使った expanded book を出しはじめたとき、まっさきに出たのはアリスの定番注釈書 Annoted Alice だったとか、確かプロジェクト・グーテンベルグ (http://promo.net/pg/) でも、アリスが最初期の登録作品の一つだとか、こういう電子っぽいプロジェクトになにかとかつぎ出されるのもこのアリスの特徴だ。Voyager のアリスの場合、ハイパーカード的な形式が、小説のありとあらゆる場所にマニアックな注釈がついて、という Annoted Alice の形式に実にうまくマッチしたものだったってこともある (逆にそれ以外のやつって、あんまりハイパーカードで読んでもおもしろくなかったんだよね。

どうもアリスは、こうしたものにかつぎ出される力を持っているようである。個人的には、上のデモのようなギミックより、HyperCard のようなユーザプログラミング環境のほうが長期的にみれば意味があるように思うのだけど、今のところ Apple にそのつもりはなさそうね。

さて、上の引用文で取り上げられている Annoted Alice の情報を得ようと検索したが、めぼしい情報がひっかからない。考えてみたら、The Annotated Alice の間違いじゃない、山形さん。

[][] ソフトウェア特許の弊害を説く映画『Patent Absurdity』がウェブ公開  ソフトウェア特許の弊害を説く映画『Patent Absurdity』がウェブ公開を含むブックマーク

opensource.com で知ったのだが、ビジネスモデル特許ソフトウェア特許の弊害、不条理を説く Patent Absurdity - How software patents broke the system というドキュメンタリー映画を知る。

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この映画が主な題材としているのは google:Bilski v. Kappos 事件で、スポンサーがフリーソフトウェア財団なのでどういう論旨かはおおよそ想像つくと思う。

FSF といえばこの人というべき Richard M. Stallman や Eben Moglen をはじめ、VisiCalc の作者として知られる Dan Bricklin などが出演している。

映画としては30分ほどで、ウェブサイト上で視聴もできるし、ダウンロードも可能。クリエイティブ・コモンズなのはありがたいのだけど、表示-改変禁止 3.0 ライセンスのため、勝手に字幕をつけて公開できないね。

「つまらない」という言葉の背後にあるべき覚悟 「つまらない」という言葉の背後にあるべき覚悟を含むブックマーク

34歳になった(おめでとうございます)鈴木謙介さんによる「「つまらない」はいい感情」を読み、思い出した文章がある。小林秀雄の「青年と老年」である(『考えるヒント』収録)。

「つまらん」と言うのが、亡くなった正宗さんの口癖であった。「つまらん、つまらん」と言いながら、何故、ああ小まめに、飽きもせず、物を読んだり、物を見に出向いたりするのだろういぶかる人があった。しかし、「つまらん」と言うのは「面白いものはないか」と問う事であろう。正宗さんという人は、死ぬまでそう問いつづけた人なので、老いていよいよ「面白いもの」に関してぜいたくになった人なのである。

正宗さんというのは言うまでもなく正宗白鳥のこと。

鈴木さんが書くように、「つまらない」「つまらん」といった言葉には、「変えなくてもいいと思っている人たちを傷つけ、否定することになる」副作用がある。それでも「つまらない」と言うからには、絶えず「面白いものはないか」と問い続け前進する覚悟を持たないといけないのだろう。

新装版 考えるヒント (文春文庫)

新装版 考えるヒント (文春文庫)

[] はてなツールバー for Firefoxは今年中にバージョンアップするのか?  はてなツールバー for Firefoxは今年中にバージョンアップするのか?を含むブックマーク

ワタシははてなツールバー for Firefox のユーザだが、いつまでたってもバージョンアップしないため、Firefox をバージョン3.6にあげられない。

いや、もちろん無理やりアドオンが無効にならないようにする方法は知っている。しかし、そんなことしなくても直に正式公開されるはずと高を括っていたらこのザマである。

既にはてなアイデアにも今年のはじめから複数この要望があがっている。

一番上のアイデアが「検討中」ステータスになって3ヶ月近くになるんだね。

はてなアイデアがユーザから意見収集の場として機能していないのは今はじまった話ではないが、いい加減にしろよと言いたくなる。

こう書くのには理由がある。はてなは、はてなブックマーク×Firefox 3.6プレゼントキャンペーンを行っている。「Firefox3.6促進キャンペーンをするのにはてなツールバーFirefox版のFirefox3.6対応が行われてないってどうなんだろう」と思うのが普通の感覚ではないか?

いい加減ワタシも頭にきて、伊藤直也CTO(id:naoya)に直訴させてもらった。

@naoya_ito hatenabar for Firefoxのこともたまには思い出してあげてください

http://twitter.com/yomoyomo/status/11617019501

それに対し、以下の回答があった。

すいません、がんばります! RT: @yomoyomo: @naoya_ito hatenabar for Firefoxのこともたまには思い出してあげてください

http://twitter.com/naoya_ito/status/11618427721

ちょうど同じ日に岡田育子女史(id:okadaic)が同じ点について不満をもらしていた。

新サービス「はてなモノリス」もいいけど、ツールバー for Firefoxのバージョンアップをずっと待ってる。こんなに不便だと失って初めて気づくありがたさ。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1004/05/news015.html

http://twitter.com/okadaic/status/11622001943

@okadaic ワタシもいい加減頭に来て伊藤直也さんに直訴したら、がんばりますというコメントをもらったので、今年中にはバージョンアップするでしょう

http://twitter.com/yomoyomo/status/11622498196

よかった、「今年中」と書いておいて! 今月中だったら危ないところだった! 現に上記のやりとりがあってから半月近く経つのに音沙汰なしだしね!

そういえば、伊藤直也さんが Twitter 上で海部美知さんのはてなダイアリーに対する不満を熱心に聞き取りしているのをみて微笑ましくなった。ワタシも子供ではないので、アルファブロガーには率先して御用伺いもするが、木っ端ユーザの要望がいくつはてなアイデアに上がろうがハナにもかけないというのも一つの見識として認めるのはやぶさかではない。でも、そんなに開発リソースが足りてないなら、ツールバー for Firefox の公開自体止めたらいいのに。

最後に同じ不満を持っている人たちへのもう一つの暫定的な解決策を示しておくと、(多分何のアナウンスもなく)「実験的なアドオン」としてバージョン 0.6.1が公開されているので、これを試してみるのもよいだろう(ワタシは試していません)。

[4月20日追記]Firefox 3.6 に対応したバージョン 0.6.1 が正式公開されている。

tadamesitadamesi 2010/04/20 20:50 アイデア提案者=スルーされた木っ端ユーザーです。伊藤さんへの働きかけ、ありがとうございます。無事、実験版0.6.1を入手しています。
はてなアイデアでは全く駄目で、こうして開発者個人に直接働き掛けないと駄目なのですね!このエントリーに感謝するのと同時に、自分の馬鹿正直さを恨むばかりです。そして、おっしゃる通り、はてなアイデアなんてもう要りませんね!

yomoyomoyomoyomo 2010/04/20 22:34 本日バージョン0.6.1正式版がリリースされましたね。
ソフトバンクのような大企業じゃあるまいし、はてなの開発者はこの現状を大いに恥じるべきだとワタシは思います。

2010-04-15

[] YAMDAS更新(山形浩生『訳者解説 新教養主義宣言リターンズ』)  YAMDAS更新(山形浩生『訳者解説 新教養主義宣言リターンズ』)を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録山形浩生『訳者解説 新教養主義宣言リターンズ』を追加。

訳者解説 -新教養主義宣言リターンズ- (木星叢書)

訳者解説 -新教養主義宣言リターンズ- (木星叢書)

速水さん、引き合いに出してすいません。

ちなみに速水さんに「信者」呼ばわりされたのに対し、ワタシは「グルーピーと呼んで下さい」と答えています。

[] 英国でネット著作権保護法案が可決されてしまった  英国でネット著作権保護法案が可決されてしまったを含むブックマーク

Digital Economy Bill(DEB)として知られるイギリスのネット絡みの経済関連法案というか、著作権保護の強化を主眼とする法案が可決されてしまった。

なんというかあっという間に可決されてしまってなんだそりゃと思っていたのだが、的確にまとめる記事があがっていたので紹介しておく。

この法案の何が問題なのか。

  • 3ストライク・スキームとなるものが含まれている。
  • 15条には、「(パイラシー対策として)正しい技術的対策を講じなかったISPには罰金」というラインが。その次の16条では、技術的対策の費用は著作権保持者ISPsで折半して捻出するとあります。
  • 「高裁が著作権侵害を行うウェブサイトをブロックできる」とする、最も問題視されていた18条は、本当に直前に政府によって削除されました。しかし、似たような文面が10条に盛り込まれており、言葉を換えて18条が残っているという状態です。
  • Orphan works(著作権者不明作品)に関して言及した43条もドロップされ、Orphan workの扱いに関する未来も絶たれることに。
Green Sound from Glasgow (追記有)Digital Economy Bill、法律化へ その1

こんな重要な法案を簡単に決めてしまっていいのかと呆然となるが、RO69 に掲載された NME の記事によると、総選挙に備えて議会が消化期間に入ってしまったため、ばたばたとほとんど審議に時間をかけぬまま可決されてしまったらしい。

こんなんで可決された法律を盾に「イギリスもこうなのだから日本でも〜」なんて言われると困るし、今の日本の政権与党のどうしようもなさを鑑みるに、同じ感じで影響範囲の多い、しかも問題のある法案がなし崩し的に可決される危険性を考えてしまう。

「シャーキーの法則」と日本が抱える閉塞感 「シャーキーの法則」と日本が抱える閉塞感を含むブックマーク

この翻訳は特にありがたかった。クレイ・シャーキーの The Collapse of Complex Business Models という(例のよって)長文のエントリのエッセンスを語っていると思ったからだ。

そしてシャーキーの元エントリを読んで思ったのは、社会のプロトコルや仕組みが複雑になりすぎるとその社会は崩壊するって話は今の日本に当てはまるんじゃないか、ということ。

このあたりについては他の人がいろんな視点で語っているのでワタシが特に付け加えるところはないが、ところでシャーキーの文章で紹介されている Joseph Tainter の『The Collapse of Complex Societies』って邦訳出てないのかな。

それはそうとクレイ・シャーキーの新刊が楽しみだ。前作『Here Comes Everybody』は邦訳が出るという話を小耳に挟んだが、新刊の刊行とどっちが先になるのだろう。

Cognitive Surplus: Creativity and Generosity in a Connected Age

Cognitive Surplus: Creativity and Generosity in a Connected Age

[] ビフォア サンライズ 恋人までの距離  ビフォア サンライズ 恋人までの距離を含むブックマーク

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 [DVD]

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 [DVD]

ユーロートレインの車内で出会ったアメリカ人の男と大学生のフランス人女性が、ウィーンで途中下車して一日街を歩きながら語り合う映画である。

リチャード・リンクレイターの作品としては『スクール・オブ・ロック』が好きで、あの映画にも地味に長回しが使われていたが、本作のように登場人物二人の会話が中心の本作だと二人のワンカメラでの掛け合いがいきる。

背景となるウィーンの街並みの(余所者目線かもしれないが)美しさが印象的だし、音楽もそれにあわせた落ち着いたものになっている。

しかしなぁ、やはり三十代も半ば過ぎてみると、こういう映画を観ても何か甘いと感じてしまうんだよね。少々むずがゆかった。

[] ビフォア・サンセット  ビフォア・サンセットを含むブックマーク

ビフォア・サンセット [DVD]

ビフォア・サンセット [DVD]

『ビフォア サンライズ 恋人までの距離』には今ひとつ乗り切れないものを感じたが、折角なので続編も借りてみた。

前作のラストで半年後の再会を誓う二人がどうなったか、その9年後という設定の本作を見れば分かるのだが、ワタシ的には本作のほうがずっと良かった!

これはやはり主人公の二人の年齢に本作のほうが近いのが大きいのかな。二人とも30代となり、大人の余裕も一種のズルさもワタシには見ていて心地よかった。

二人の自然な会話だけで話が進む構成は前作と同じで、本作では主演の二人も脚本にクレジットされており、この方法論を突き詰めた作品なのだろう。パリの街並みの映像も印象的。

前作より本作を好きというのはおそらく少数派だろう。設定ではこの二人はワタシより二つくらい年上なのかな。まぁ、同年代である。『SPACED 〜俺たちルームシェアリング〜』のときにも書いたが、このような同世代を描いた作品はリアルタイムに観たほうが良いと思うし、もしそうしていたらどう感じただろうと想像して少し切なくなった。

2010-04-12

[][] YAMDAS更新(あるFLOSSプロジェクトが失敗する運命にあるか判別する方法)  YAMDAS更新(あるFLOSSプロジェクトが失敗する運命にあるか判別する方法)を含むブックマーク

Technical KnockoutあるFLOSSプロジェクトが失敗する運命にあるか判別する方法を追加。Red Hat の文章の日本語訳です。

The Open Source Way のことは以前紹介したが、opensource.com で取り上げられていたので、ちょっと訳してみようかと思った次第。原文に少し HTML タグを足している。

今回は訳していてちょっと分かりにくいと思ったところがあるので、誤記誤訳に気付いた人はメールやコメントなりで教えてください。

[][] オープンソースについて教育することを目的とするTeachingOpenSource.org  オープンソースについて教育することを目的とするTeachingOpenSource.orgを含むブックマーク

フリーソフトウェアオープンソースソフトウェアが、ソフトウェア業界において無視できない存在となると、後進にそれについて正しい知識をもってもらい参加者を育てようという動きが出てくるのが自然な話で、今回訳した The Open Source Way もその一つと言えるが、TeachingOpenSource.org のことを Creative Commons のブログで知った。いずれも Red Hat が深く関わっているようだ。

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既に Practical Open Source Software Exploration: How to be Productively Lost, the Open Source Way というテキストブックが公開されている。

例によってこれも Wiki 版あり+クリエイティブ・コモンズの表示-継承3.0ライセンスの元での公開なので、バグフィックスもできるし、翻訳の公開も可能だ。

遂に「ised 情報社会の倫理と設計についての学際的研究」が本になる 遂に「ised 情報社会の倫理と設計についての学際的研究」が本になるを含むブックマーク

以前からアナウンスされてきた ised@glocom の書籍化だが、遂に来月刊行されるようだ。

ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇

ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇

ised 情報社会の倫理と設計 設計篇

ised 情報社会の倫理と設計 設計篇

ised@glocom は2004〜2006年にかけて行われた研究活動だが、そのサイトがはてなグループが利用されていたり、代表者である東浩紀id:hazuma)をはじめ、加野瀬未友id:kanose)、八田真行(id:mhatta)、高木浩光、そしてはてな社長近藤淳也id:jkondo)といったその動向に注目していた人が多く参加していたので、ボンクラなワタシには難しいと思いながら懸命に議論を追ったものである(当時はまだ楠正憲(id:mkusunok)さんのブログの読者ではなかったはず)。今回編者として濱野智史さん(id:shamano)の名前もクレジットされてるね。

そういえばはてなに遊びに行ったとき、東さんから送られた ised のための読書リストみたいなものを近藤さんに見せていただいき、ほぅと思った覚えがある。あれから5年経つんだな……

それが二冊の本にまとめられるとのことで、あわせて6500円超とかなーり値が張るが、今でも読み応えがある本に違いない。

好敵手ニコラス・G・カー節炸裂「お前らiPadラッダイトなんだよ」 好敵手ニコラス・G・カー節炸裂「お前らiPadラッダイトなんだよ」を含むブックマーク

「iPadを待ちながら:我々はどれくらい自由であるべきなのか」でジョナサン・ジットレインの懸念を取り上げたが、iPad 直前にコリィ・ドクトロウも同趣旨の Why I won't buy an iPad (and think you shouldn't, either)、もう少し技術的なところからの設計思想への不満としてティム・ブレイが Memory Matters という文章を書いている。

それに対してニコラス・G・カー先生がジットレイン、ドクトロウ、そしてブレイをまとめて The iPad Luddites となで斬りにしていて、その論旨に賛成するかはともかく、その好敵手ぶりにほれぼれとしてしまう。

でもな、進化が俺の期待を構ってくれるなんて幻想は俺はこれっぽっちももってねーんだよ。進化はホビーストによって加速するかもしれないが、進化がホビーストの倫理を共有するわけじゃない。技術の進歩の特徴の一つに、それが道具を精錬するにつれ、その道具の働きから実際の人間の働きを除外する傾向があるんだよん。

カー先生はこの後も iPad ラッダイトネタを続けているが、Pynchon and the Badass Luddites で取り上げていたトマス・ピンチョンIs it OK to be a Luddite? って、翻訳がプロジェクト杉田玄白にあがってたはずだけど、さっきリンクを辿ったら訳文が消えていて残念。

[] 犬ブログにおける恐怖の暗黙のルール?  犬ブログにおける恐怖の暗黙のルール?を含むブックマーク

発言小町のことでは少々のことでは驚かなくなったが、さすがにここに書かれている「暗黙のルール」にはびっくらこいた。

犬ブログをやっている人は、外でもし同じ犬種を見掛けたら必ず飼い主さんに声を掛けます。そしてお互いの犬の写真を撮り合い、帰ったらその写真を自分のブログにUPして紹介し、お互いのブログにお礼コメントをするというのが暗黙のルールです。

非常識な家族に皆が困っています : 家族・友人・人間関係 : 発言小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

そんなルールあんのかよ! 読み逃げ禁止、踏み逃げ禁止など奇矯なネットルール(?)をこれまでいろいろ聞いてきたが、これはその中でも最も大変そうだ。

この投稿が釣りでないのなら、少数とはいえこの慣習を守っている人たちもいるのだろうか。なんか読んでるだけで気が滅入るルールである。

[] M:i:IIIミッション:インポッシブル3)  M:i:III(ミッション:インポッシブル3)を含むブックマーク

M:i:III [DVD]

M:i:III [DVD]

トム・クルーズの『ミッション・インポッシブル』シリーズは微妙なものがあって、どうも今ひとつ乗り切れない。

本作は完全にトム・クルーズの俺様映画だった前作よりもテレビシリーズ時代に近いチームとしての仕事が描かれているが、だから前作より良いかというとやはり微妙だったりする。サイモン・ペグが気の良い役で出てたのを観れたのは嬉しかったけど。

本作の後半の舞台は上海だが、観てる側からすると何でいきなり上海やねんという感じで、そういえば『ダークナイト』でも香港の場面があったが、近年のハリウッド大作が中国を舞台にするのは、やはりそのマーケットへの意識があるのかしら。まぁ、その街を描こうという意思は本作のほうが『ダークナイト』よりあったけど。

本作の悪役はワタシが愛するフィリップ・シーモア・ホフマンで、なかなかの存在感だが、上で書いた何で上海? というのもあり、あと「ラビットフット」というマクガフィンが何たるかについて誰も説明できないから背景の広がりがなく、その悪役ぶりに凄みがちーとも出ないんだよね。

gnfgnf 2010/04/14 01:27 星がみごとな夜です、と歌い始めるわけではないのですね。

2010-04-08

[] ティム・オライリーの「インターネットOS」というヴィジョン  ティム・オライリーの「インターネットOS」というヴィジョンを含むブックマーク

WIRED VISION ブログに「ティム・オライリーの「インターネットOS」というヴィジョン」を公開。

今回はオライリーの文章を取り上げたが、何しろかなり長いエントリだったため、内容を十全に解説できなかったし、論も粗雑だったかと反省している。まぁ、興味をもった人は原文をあたってくだされ。

ティム・オライリーの「プラットフォームとしての政府」論文がウェブに公開されている ティム・オライリーの「プラットフォームとしての政府」論文がウェブに公開されているを含むブックマーク

「ティム・オライリーの「インターネットOS」というヴィジョン」において、「OS に政府のデータはおかしいだろ」と突っ込んでいるが、ティム・オライリーGovernment As a Platform が公開されているのを知る。

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この文章は、ここでも以前紹介したオライリーから出た Open Government に収録された論文である。

ワタシも「「プラットフォームとしての政府」が意味するもの」という文章を書いており、そこでもオライリーの「プラットフォームとしての政府」論を取り上げているが、オープンガバメントの話題には興味がある。

Fumi's Travelblog(今年に入ってから特にこのブログは抜群に面白い)によると今日「日本にオープンガバメントの実現を!」というシンポジウムが開催されたようだが、この方面に興味のある人にとってこの本は重要だろうし、まずはオライリーの論文を読むことをお勧めする。

Open Government

Open Government

[] デヴィッド・バーンファットボーイ・スリムのコラボ作がなかなか良い  デヴィッド・バーンとファットボーイ・スリムのコラボ作がなかなか良いを含むブックマーク

デヴィッド・バーンからメールが来て気付いたのだが、以前紹介したバーンとファットボーイ・スリムのコラボ作 Here Lies Love がいろんなフォーマットで発売されている

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ナップスターをみたら既に登録されていたので(この期に及んでちゃんと新譜を登録するところは偉い!)早速聴いてみたのだが、これはなかなか良い。

全22曲90分じっくり聴かせるが、バーンは2曲しか歌っておらず、女性シンガーが多数起用されている。

本作は元フィリピン大統領夫人イメルダ・マルコスの人生をテーマにした作品だが、こないだ見た新聞に、彼女は未だ健在で娘も政界入りを目指してるとか伝える記事があってなんだかなと思った。

Here Lies Love

Here Lies Love

Here Lies Love (W/Book) (W/Dvd) (Spec)

Here Lies Love (W/Book) (W/Dvd) (Spec)

もうひとつの龍馬伝「坂本龍馬はなかった」 もうひとつの龍馬伝「坂本龍馬はなかった」を含むブックマーク

NHK の大河ドラマ「龍馬伝」が話題である。「龍馬」ブーム異常盛り上がりとまで言ってよいかはともかくとして、ワタシも一応時間の都合がつけば必ず見ている。

大河ドラマをちゃんとみるのは……えっと、いつ以来ぶりだろう。もしかしたら、親父がチャンネル絶対権力を有していた実家時代以来? それはともかく同郷(という以外、何の共通点もないが)の福山雅治が主演だから肩入れしたくなるし、その長崎もいずれ物語の舞台になるのでそれも楽しみ。

ただ坂本龍馬について考えるとき、特に龍馬を自称したがるおっさんを見てなんだかなと思うたび、ワタシが思い出す文章があるのでそれをご紹介したい。

それはくだらな随想「坂本龍馬はなかった」である。

もちろんこれはフィクションだけど、この作者である下条さんのような雑文、特にこの「坂本龍馬はなかった」みたいな文章が書きたくて、ワタシはウェブサイトを立ち上げたのだ。未だその域には達していないが、肩書きはライターでなく断固「雑文書き」である。

[] シカゴ  シカゴを含むブックマーク

スマイルBEST シカゴ [DVD]

スマイルBEST シカゴ [DVD]

アカデミー賞作品賞をとった映画だが、なるほど、これは良く出来たミュージカル映画であり、見事なエンターテイメントである。ワタシはやっぱりジョン・C・ライリーが好きだし、貫禄たっぷりなクィーン・ラティファも印象的。

ただ、だから何なんだよと言いたくなる映画でもある。ワタシにとっては見るだけ無駄だった。

2010-04-06

iPad開発者向け書籍がもうすぐ刊行ラッシュ(もちろんアメリカの話) iPad開発者向け書籍がもうすぐ刊行ラッシュ(もちろんアメリカの話)を含むブックマーク

こないだ「iPad の長期的な成功には HyperCard みたいなプログラミング環境が必要」という意見を取り上げた。

実はワタシ自身はそーかい? と思っていたのだが、調べてみるとこの iPad 版 HyperCard が欲しいぜ、という声は以前から出ていたようだ。神原啓介さんの以下の tweet がそのあたりを的確に解説していると思う。

iPadは新しい作り方・作り手を生みだせるメディアとして気になる。iPhoneのようにコンテンツの閲覧と消費が主体のメディアとはそこが決定的に違う。

http://twitter.com/kambara/status/11377215367

「当分は Kindle の敵ではない」「出版界の救世主ではない」という声があり、逆に言うと電子書籍分野に限定されない可能性をみないといけないということか。

さて、iPad 版 HyperCard はともかくとして、iPad の発売にあわせ、iPad の開発者向けプログラミング本も海外ではこれからどこどこ刊行される見込みである。開発者向けに絞っただけでも以下の iPad 本が刊行予定となっている。

iPad Application Development For Dummies

iPad Application Development For Dummies

Beginning iPad Application Development (Wrox Programmer to Programmer)

Beginning iPad Application Development (Wrox Programmer to Programmer)

iPad Programming: A Quick-start Guide for Iphone Developers

iPad Programming: A Quick-start Guide for Iphone Developers

Beginning iPad Development for iPhone Developers: Mastering the iPad SDK

Beginning iPad Development for iPhone Developers: Mastering the iPad SDK

Sams Teach Yourself iPad Application Development in 24 Hours

Sams Teach Yourself iPad Application Development in 24 Hours

Learning the Ipad Sdk

Learning the Ipad Sdk

既存の iPhone プログラミング本との差別化はどうなっているのだろうか。これらのどれかが翻訳される前に日本オリジナルの iPad プログラミング本が出るかどうか。

[] ブルース・シュナイアーの久しぶりの暗号本『Cryptography Engineering』  ブルース・シュナイアーの久しぶりの暗号本『Cryptography Engineering』を含むブックマーク

取り上げるのを忘れていたが、先月ブルース・シュナイアーの新刊 Cryptography Engineering が出ていた。

Cryptography Engineering: Design Principles and Practical Applications

Cryptography Engineering: Design Principles and Practical Applications

近年は『セキュリティはなぜやぶられたのか』とか『Schneier on Security』とか現実世界におけるセキュリティを扱った本が多かったが、久しぶりに暗号そのものをテーマとする本になる。

ただ "Learn to build cryptographic protocols that work in the real world" とのことで、ただの暗号解説本ではなく、近作での現実世界におけるセキュリティについての知見を活かした現実世界で機能する暗号手順の構築についての本のようで、単なる原典回帰ではない。

本作は共著だが、共著者の一人 Tadayoshi Kohno さんは日本人の方なのかな。イケメンですね。

オライリーからギーク向け料理本が刊行される オライリーからギーク向け料理本が刊行されるを含むブックマーク

Cooking for Geeks: Real Science, Great Hacks, and Good Food

Cooking for Geeks: Real Science, Great Hacks, and Good Food

詳しい情報はオライリーのページCooking for Geeks 公式サイトをあたってもらうとして、"Real Science, Great Hacks, and Good Food" という副題もいかしている。

ワタシも以前「クックとハック」という文章を書いているが、ギーク向け料理指南というのはなかなか面白みのある話だと思っていて、日本でもギーク心を刺激する料理本なんて面白いと思うのだがどうだろう。

[] クリストファー・ウォーケンの忘れられない名場面10選  クリストファー・ウォーケンの忘れられない名場面10選を含むブックマーク

少し前にこれが Digg で話題になってて、何でだろうと思ったら、3月31日はクリストフォー・ウォーケンの誕生日だったのね。

ウォーケンはワタシがこよなく愛する俳優なのだけど、オスカー俳優なのに仕事を選ばないことではマイケル・ケインと双璧をなす人というのもあるのか、観ていない映画がいくつか入っている。

個人的には『アニー・ホール』(asin:B0012P6CAO)が好きで、『サタデイ・ナイト・ライブ』での "More cowbell" をはじめとする名演を観ても、この方面の才能をもっと引き出せる監督がいたら、ロバート・デ・ニーロとはまた違ったコメディ映画への展開があったと思うのだけど。

あと一般的な評判は良くないけど、ワタシは『ホームボーイ』(asin:B002QLW3ZQ)が好きで、あの映画でウォーケン様は踊っていたね。

そして1位が『トゥルー・ロマンス』というのが嬉しい。ここでのデニス・ホッパーとの二大狂気俳優の対決は多くの映画ファンが夢見ていたものではないか。あと一回くらい実現してほしいので、今死の床にあるらしいホッパーが奇跡の生還を果たしてくれないものか。

トゥルー・ロマンス [DVD]

トゥルー・ロマンス [DVD]

[][] ルー・リードがドキュメンタリーで映画監督デビュー  ルー・リードがドキュメンタリーで映画監督デビューを含むブックマーク

ルー・リードが映画監督デビューを果たすと聞いて驚いたが、100歳になる親類を取材したドキュメンタリー映画とのことで……ホームムービーのようなもんだろうか?

このシャーリーさんは1938年、19歳のときにナチスの迫害を逃れポーランドを脱出し、最後にはニューヨークに渡った人とのこと。

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ルー・リードというと昨年は写真本を出していて、多彩な活動は結構だが、iPhone アプリに斜め上な方向から参入したりよく分からん活動もあって、そろそろまともな新譜を出してほしいところではある。

hyukihyuki 2010/04/07 20:11 いつも興味深い本の紹介をありがとうございます。
Amazonで目次を見てみると、この本はむしろ、Practical Cryptographyと比較するような本なのかなと思いました。

yomoyomoyomoyomo 2010/04/07 20:45 コメントいただきありがとうございます。
『Practical Cryptography』が2003年ですから7年前ぶりということになりますね。あの本も邦訳されなかったということは、今回も難しいのかな…
http://www.schneier.com/book-practical.html

2010-04-04

[][] これが出版の未来?――違うだろう  これが出版の未来?――違うだろうを含むブックマーク

マガジン航に「これが出版の未来?――違うだろう」を公開しました。Bob Stein の文章の日本語訳です。

今回この小文を訳したのは、例の The Future of Publishing への反応(例1例2)に違和感があったからである。

確かにこの「普通に読むと極めてネガティブなメッセージだが、それを逆方向から読むと正反対なポジティブなメッセージになる」という作りはとてもうまいけど、これだって昨年公開された↓の二番煎じである(参考:日本語訳)。

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これを知らない人が「驚いた」と書くのは分かるけど、「これはすごい」というタグを見ると、本当にそこに書かれるメッセージ読んだの? と言いたくなった。スタイルのかっこよさはメッセージの内容まで担保しませんよ? そこで Bob Stein が空気を読まずに冷や水をかけてるのを見つけて衝動的に訳した次第。

情報処理学会の挑戦状は羽生名人対コンピュータ将棋対決を実現させるか 情報処理学会の挑戦状は羽生名人対コンピュータ将棋対決を実現させるかを含むブックマーク

遂にこの機会がやってきたかという感じである。

詳しくは情報処理学会のプレスリリースをみていただくとして、情報処理学会と日本将棋連盟のやりとりを茶番という向きもあるが、勝負を盛り上げ煽るための衒いをワタシは好意的にみている。

戦後まもない頃の木村義雄、升田幸三、大山康晴といった人たちの勝負が一種の剣豪小説のように消費されたように、今回の挑戦は21世紀でないとありえない将棋の興行、そして消費の形を示している。

そしてコンピュータのハードウェア、並びに将棋ソフトウェアの進化を考えれば、人間対コンピュータの将棋対決は、もしかすると今しか興行にならないかもしれない。

以前ボナンザが渡辺明竜王とかなり良い勝負をやったことを考えると、清水市代女流王位にとって厳しい戦いになるに違いない。それでもなお先陣切って挑戦を受けた彼女の心意気を将棋ファンとして称えたい。

今回の挑戦で最も重要なのは以下の点だ。

Q: 今後の対戦予定は

A: 今回コンピュータが勝利を収めたとして、半年から1年ごとにプロ四段からトッププロ、最終的には名人か竜王と対戦を致します。具体的には、将棋連盟と相談しながら進めて行きます。

挑戦状に関するFAQ

つまり、下手をすれば、羽生名人がコンピュータと戦い、そして敗れる可能性まであるのだ!

どこまで対決が続く(コンピュータが勝ち続ける)かは分からないが、今回の興行により将棋、並びに棋士に注目が集まることを願う。

『人月の神話』のフレッド・ブルックスの新刊『The Design of Design』が出る?! 『人月の神話』のフレッド・ブルックスの新刊『The Design of Design』が出る?! を含むブックマーク

Joel on Software(そう、技術エッセイは最後というだけで、もう更新しないわけじゃないんだよね)を見て我が眼を疑ったのだが、書籍『人月の神話』、論文『銀の弾などない』で知られるフレデリック・ブルックスの新刊が出たとのこと。

Design of Design, The: Essays from a Computer Scientist

Design of Design, The: Essays from a Computer Scientist

大変失礼な話なのだが、ブルックスがまだ存命ということ自体忘れていたし、たとえそうでもよもや新刊などありえないと思っていた。Joel on Software の日付が一日後だったらエイプリルフールネタだと思い込んだだろうね! でも、この本の発売日は4月1日なんだよね(笑)

『The Design of Design』はズバリ設計(デザイン)についての本で、これは邦訳が出るだろうが、果たしてどれだけ現代的意義を持った本か気になるところ。

[] 今年のWikiSym2010はWikimania2010と併催される  今年のWikiSym2010はWikimania2010と併催されるを含むブックマーク

江渡浩一郎さんの tweet で知ったのだが、Wiki に関する二大国際イベント WikiSymWikimania が今年は併催されるらしい。

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正確には WikiSym 2010 が7月7日〜9日、Wikimania 2010 が7月9日〜11日に開催され、場所はいずれもポーランドの最大の観光地の一つグダニスクとのこと。

イベントの独立性を考えたら併催はちょっとどうかと思うが、7月中旬を一週間ほど空ければ Wiki(media) に関する最新動向を一気につかめ、キーパーソンと一同に介せるという利点はあるね。

The Internet of Thingsという気になるキーワード The Internet of Thingsという気になるキーワードを含むブックマーク

昨年辺りから The Internet of Things というキーワードをときどき見かけるようになった。ReadWriteWeb も2009年のウェブのトップトレンドに選んでいた。直訳すれば「モノのインターネット」ということだが、これってワタシが以前書いた Sensorware というのに近いのではと思い至った。

そういえば O'Reilly Radar で知った、IBM のソーシャルメディア部門が作った The Internet of Things の解説動画が、こないだ CNET Japan の何かの記事で紹介されているのをみたのだが、その記事を探せなかった……

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これについての良い解説本はないかと探してみたら、確かにこれを題名に冠した本がいくつか見つかったのだが、どれもべらぼうに値段が高い。うーむ。

Internet of Things: Legal Perspectives

Internet of Things: Legal Perspectives

The Internet of Things: Connecting Objects

The Internet of Things: Connecting Objects

naskinnaskin 2010/04/04 20:53 「Design of Design」の件、まさしく同感です。
ジョエルのサイトを4月1日朝に見たのでエイプリルフールネタかと疑ってしまいました(笑)

yomoyomoyomoyomo 2010/04/04 20:58 そうそう、最初「Joelも悪趣味だなー」と思ったわけですが、JoelにもBrooksさんにも失礼な話です。

2010-04-01

津田大介の代表作『音楽業界IT戦争』刊行から一年経って 津田大介の代表作『音楽業界IT戦争』刊行から一年経ってを含むブックマーク

音楽業界IT戦争

音楽業界IT戦争

気が付けば、津田大介の『音楽業界IT戦争』が昨年の3月31日に刊行されてから一年が経っていた。

思えばこの本は2008年中から断続的に刊行が告知されており、2008年の10月にはワタシも「執筆が進んでいるか不安になる」と書いているし、実際その直後に福岡で津田さんにお会いしたときに進捗を尋ねたところ、「うん、16ページは書いた!」と元気に言われて頭を抱えたくなったものである。

余談であるが、このとき初めての九州上陸で、美味い海の幸が食えるとwktk状態の津田さんをフツーの居酒屋に連れて行き、何の変哲もない焼き鳥を食わせるというおもてなしの心のなさを露呈して津田さんを大いにガッカリさせてしまったのは申し訳なかった。

それはともかく、「紙の原稿は基本的に落としませんよ!」と豪語する津田大介を甘く見てはいけなかった。『音楽業界IT戦争』は予定通り、2009年の3月31日に刊行された。非実在単著とは言わせない。

ゼロ年代、インターネットは文化産業、メディアに大きな影響をもたらした。中でも音楽産業にとって、インターネットは紛れもなく破壊的な存在だった。津田さんの書名にある通り、ある意味音楽業界は IT との戦争状態にあったと言える。

『音楽業界IT戦争』が素晴らしいのは、その破壊の有様を音楽業界、IT 業界の両方からの視点で冷徹正確に描くだけでなく、飽くまでインターネットを肯定的にとらえながら絵空事でない確かな希望を書いているところだ。

ワタシがはじめて津田さんとお仕事をしたのは、津田さんが翻訳した『デジタル音楽の行方』に解説を書いたときだが、『音楽業界IT戦争』は音楽ITジャーナリストとしての津田さんの面目躍如というだけでなく、『デジタル音楽の行方』の先を見せてくれたという意味で、ワタシにとって感慨深い仕事である。

それにしても不思議なのが、この本について語っている人がひどく少ないことである。これは残念なことだ。2009年の津田大介の仕事としては、秋に刊行された『Twitter社会論 新たなリアルタイム・ウェブの潮流』がベストセラーとなり、「金髪の王者」としての認知が広がったためだろうか。ワタシとしては『音楽業界IT戦争』も紛れもなく津田大介の代表作であると強調しておきたい。

同じ1973年組として、ワタシはハッピージャーナリスト津田大介の存在を誇りに思う。

みんな! もっと『音楽業界IT戦争』のことを語ろうぜ!

iPadの長期的な成功にはHyperCardが必要? iPadの長期的な成功にはHyperCardが必要?を含むブックマーク

はい、ここからは通常営業。

今週末の発売を控え、話題がつきない iPad だが、『Make: Technology on Your Time』の編集者、発行者である Dale Dougherty が、iPad の長期的な成功に必要なのは HyperCard のようなコンテンツ作成ツールが必要だとぶちあげていて、これは他で見ない意見だったので面白かった。

HyperCard についてご存知ない方は上のリンク先の Wikipedia のページをご覧いただくとして、ハイパーテキストのさきがけであり、Wiki の祖先にあたるソフトウェアである。

Dale Dougherty は iPad 登場を待つ現在の状況を1980年代後半の CD-ROM 市場になぞらえていて、個人的にはこの見方はちょっと古いと思うのだが、The CD-Companion to Beethoven's Ninth Symphony by Robert Winter を作ったのだが、マガジン航の提携先である Institute for the Future of the Book の親玉であり、ワタシも「ネットワーク時代における出版の統一場理論」を翻訳した Bob Stein なのは知らなかったな。

[] フリー経済を実践する著者たち。何故彼らは本をネットに無料公開するのか  フリー経済を実践する著者たち。何故彼らは本をネットに無料公開するのかを含むブックマーク

ネット上に著書を無料公開する著者十人へのインタビュー集 Free: Why Authors are Giving Books Away on the Internet が公開されている。

インタビュアーの一人 David Wileyクリエイティブ・コモンズのさきがけである Open Content 運動を始めた人で、インタビューを受けてる著者もおなじみローレンス・レッシグ先生をはじめ、コリィ・ドクトロウやジェイムズ・ボイル(その1その2)、クリストフォー・M.ケルティなど CC ライセンスで公開している人が多い。

インタビューは書籍のデジタル版を無料公開した動機、その結果どういう影響があったか、無料公開に満足しているか、本の売り上げにどういう影響があったかを聞いているが、最近では日本でも書籍の無料公開の試みがなされているが、その先駆者の声を聞けるのは貴重である。

ネタ元は Boing Boing

フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略

フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略

ネットベンチャー企業が知っとくべき安価or無料な12のウェブツール ネットベンチャー企業が知っとくべき安価or無料な12のウェブツールを含むブックマーク

よくある趣旨の企画なので大方知ったサイトだろうと思いきや、恥ずかしながら一つも知ったところがなかったのでご紹介。

  1. MindMeister:オンラインマインドマップ作成。一部日本語化
  2. NXdom:最近期限切れになったドメイン名検索
  3. ud.com:ドメイン名、ソーシャルサービスのユーザ名など検索
  4. Balsamiq:モックアップ、プロトタイプ作成
  5. Vyew.com:画面共有、リモートカンファレンス
  6. Pivotal Trackerアジャイルプロジェクト管理
  7. UserTesting.com:ユーザビリティテスト
  8. Litmus:各種ブラウザ、メーラーでのレンダリング確認
  9. Mad Mimi:電子メールマーケティング支援
  10. Google App Engine:この記事ではホスティング
  11. Survey.io:製品評価フィードバック調査
  12. Ask500:世界中の500人からのアンケート結果

日本における起業の難しさについていろいろ言われるが、こうしたサービスをアレンジした日本語サービスを始めるとウェブスタートアップなど挑戦する若者を支援することになるのかもね。

ネタ元は Hacker News

[] ネットワーク監視ツールOpenNMS公開10周年  ネットワーク監視ツールOpenNMS公開10周年を含むブックマーク

オープンソースのネットワーク監視ツール OpenNMS が公開されて10周年になる。

ここでこの話題を取り上げたのは、ちょうど少し前に OpenNMS のトップである Tarus Balog「オープンソースビジネスを構築する」を訳したばかりなので。みんな読んでね!

これを読むと、元々 Oculan という企業で開発されていた OpenNMS の管理が Tarus Balog に託される経緯が分かるよ。

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