YAMDAS現更新履歴

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2011-12-31

はてなブックマークで振り返るYAMDAS Projectの2011年 はてなブックマークで振り返るYAMDAS Projectの2011年を含むブックマーク

毎年恒例なので説明は省略。YAMDAS Project本家、はてなダイアリーのYAMDAS現更新履歴、Wired Vision のyomoyomoの「情報共有の未来」、そしてマガジン航に提供した文章も含め、2010年に公開した雑文、翻訳の被ブックマーク数トップ20は以下の通り(2011年12月31日17時時点)。

  1. C言語の代表的なウェブリソース10選 - YAMDAS現更新履歴 438users
  2. ReadWriteWebのプログラミング言語別「無料の電子書籍、チュートリアル○選」紹介記事がすごい - YAMDAS現更新履歴 408users
  3. ティム・オライリーが五つの分野について語る未来の展望 - YAMDAS現更新履歴 306users
  4. Windowsのシステム管理者にとって必須な15のオープンソースツール - YAMDAS現更新履歴 172users
  5. Kindleは「本らしさ」を殺すのか? 164users
  6. セキュリティポリシー改訂で露見したDropboxのウソ - YAMDAS現更新履歴 100users
  7. 1973年組の10人 99users
  8. 引き伸ばされた夢の終わり 〜 はてな10周年に寄せて - YAMDAS現更新履歴 99users
  9. リチャード・ストールマンの発言がそんなにおかしいか? - YAMDAS現更新履歴 97users
  10. 史上最高に愚かしいCのバグとは何か - YAMDAS現更新履歴 97users
  11. ダナ・ボイドの主張:Google+やFacebookの実名ポリシーは権力の濫用だ - YAMDAS現更新履歴 92users
  12. はてなダイアラー単著紳士録 - YAMDAS現更新履歴 83users
  13. 緊急:アメリカ合衆国のインターネット検閲を止めろ(Urgent: Stop [U.S.] American censorship of the Internet 日本語訳) 82users
  14. あらゆるCプログラマが未定義の動作について知るべきこと - YAMDAS現更新履歴 82users
  15. wiredvision.jpドメイン閉鎖と「yomoyomoの「情報共有の未来」」の未来 - YAMDAS現更新履歴 80users
  16. Gamificationがもたらす読書の変化 74users
  17. 邦訳の刊行が期待される洋書30冊を紹介しまくることにする - YAMDAS現更新履歴 77users
  18. はてなダイアリーのスクリーンショット表示機能が約半年機能していないように見える - YAMDAS現更新履歴 59users
  19. Wikipediaがプラットフォームになるのを妨げているもの 51users
  20. Google+は何のためのもの?(What is Google+ for? 日本語訳) 49users

今年最大のトピックである東日本大震災のときのことは HOW WE LIVE に書いたが、海外にいたため直接的な被害はなかったものの(ルフトハンザが成田へのフライトを拒否したため帰国時にちょっとスリリングな展開になったが)、2011年が多くの人にとって痛めつけられた年だったのは間違いないだろう。

個人的にも年頭から(半ば自分がそれを望んでいたとはいえ)残念なことがあり、家族の大病などもあり、今年は一年通して気分が落ち込んだ状態であることが多かったし、公私共に生産性が低いことに悩んだ一年だった。それは現在も続いており、もう自分には先がないのではないかと初めて本気で考えていること自体に愕然としたりした。

昨夜から今朝までベンジャミンと飲み呆けていた後遺症で今は何も頭が回らない状態だが、とにかく年が終わる寸前に『情報共有の未来』を刊行できたことは大きな喜びである。本当にこの本が出せてよかった。

こうして上のリストを見ると、昨年より多くのブックマークを集めた記事が多い。Wired Vision の連載は終わったが、仲俣さんが的確に水を向けてくださるおかげでマガジン航に面白い文章をいくつか貢献できたように思う。

来年は今年よりもマシな一年になればと思う。またそのために努力しなければならない。

2011年の更新はこれで終わりです。どうか皆さんよいお年を。

2011-12-30

[] 単著『情報共有の未来』が刊行されました!  単著『情報共有の未来』が刊行されました!を含むブックマーク

『情報共有の未来』刊行にあわせサポートページを公開。

遂に販売開始である。ワタシ自身の作業は一月以上前に終了していたので、ようやくという感じだ。この刊行をもって2011年を締めくくることができて嬉しい。

このページをお読みになっている皆さんに心からお願いしたいことがある。

どうか『情報共有の未来』を買ってください!

この一言に尽きる。年末年始のおともにどうぞ。

『情報共有の未来』はウェブ連載の電子書籍化なので、労力がかかってないと思われるかもしれない。しかし、ワタシが書くリンク駆動型の文章を電書にするのは結構面倒で、達人出版会の高橋さんにはいろいろご苦労があったはずだ。

これで『情報共有の未来』が売れなかったら、高橋さんの苦労は報われず、失望を味わわせることになってしまう。著者としてそれだけは避けたい。

もちろんワタシ的にも多くの人に『情報共有の未来』を買っていただきたいと思う。38歳にして単著童貞卒業である。何人かの方にこれからの活躍を、といったことを言っていただいて恐縮しているが、正直なところ、自分が yomoyomo としてできることにどれだけ先があるか、ワタシ自身分からないところがある。

年々 yomoyomo として活動することの折り合いがつけにくくなっているのは確かで、少なくともこれからどんどんを書くぜ、訳すぜと力強く言えない悩みがある。今のワタシには、心血注いだ『情報共有の未来』しかないわけである。

本当にありがたいことに江渡浩一郎さんが『情報共有の未来』に素晴らしい序文を書いてくださった。初稿を読んだとき、高橋さんもワタシも「これは勝てる!」と確信したが、その確信は間違ってなかった。個人的にはこれを読むだけでも、価格800円の相当割合の元が取れると思う。江渡さんに心から感謝します。

もう一度恥も外聞もなくお願いさせてもらう。どうか『情報共有の未来』を買ってください!

「反ソーシャルメディア革命の第一人者」アンドリュー・キーンの新刊が来年出る 「反ソーシャルメディア革命の第一人者」アンドリュー・キーンの新刊が来年出るを含むブックマーク

某所には既に書いた話なのだが、ワタシもかつて「Web 2.0は我々の文化を殺すのか?」(その1その2)で取り上げた Andrew Keen の『The Cult of the Amateur』(邦訳)に続く新刊がおよそ半年後に出るのを知る。

Digital Vertigo: How Today's Online Social Revolution Is Dividing, Diminishing, and Disorienting Us

Digital Vertigo: How Today's Online Social Revolution Is Dividing, Diminishing, and Disorienting Us

前著は当時の Web 2.0 礼賛の風潮に牙を剥きまくったわけだが、今回も「今日のオンラインソーシャル革命はいかに我々を分離し、貶め、混乱させているか」という副題を見ると、まったく彼が考えを変えてないのが分かる。

しかし、彼が TechCrunch でインタビュー動画シリーズ Keen On を始めたときはびっくりしたものだが、そういうところは懐が深いね。実際、キーンも「Googleさん, そろそろ不正行為をやめなさい」のようなパンチにある文章をたまに書いてるし。

[][] エリック・アイドルのコメディオラトリオ『ノット・ザ・メシア』がモンティ・パイソン名義で発売  エリック・アイドルのコメディオラトリオ『ノット・ザ・メシア』がモンティ・パイソン名義で発売を含むブックマーク

『スパマロット』に続くエリック・アイドルとジョン・ドゥ・プレッツのコンビによるコメディーオラトリオ『Not the Messiah (He's a Very Naughty Boy)』だが、2009年10月の公演映画館上映もされたものが遂に日本でもディスク化される。

本作は『ライフ・オブ・ブライアン』が元ネタであり、エリック以外にもマイケルペイリン、テリー・ジョーンズテリー・ギリアムというジョン・クリーズ以外のパイソンズに加えキャロル・クリーヴランドも出ているので、モンティ・パイソン名義にするのは分かるのだけど、エリックとジョンが『スパマロット』を巡る金銭問題で仲違いしているというニュースの後に聞くとちょっと複雑な気持ちになっちゃうね……

まぁ、ここまでパイソンに尽くしてきた以上、買いますけど。

[] 「2011年の映画をふりかえる」結果発表  「2011年の映画をふりかえる」結果発表を含むブックマーク

こないだ回答を載せた空中キャンプ主宰「2011年の映画をふりかえる」だが、結果発表が行われ、ワタシの回答も「みなさんの回答を読む/3」に掲載されている。

個人的に印象的だったのは、ワタシ以外にも id:Hiromix2004 さん(うちにもコメントいただきました)と h:id:kmizusawa のお二方が福岡の映画館事情を嘆いておられること。ホントこれは残念としか言いようがない。

今回の「2011年の映画をふりかえる」の回答はえらく悩んでしまい、正直自分の回答を見てもピンとこない。『ソーシャル・ネットワーク』がやはり入れるべきだったというのもあるが、今年のワタシの映画体験で印象深かったのが、実は新作鑑賞でなくラストに満場の観客が爆笑し、客電がつくとともに拍手喝采がまきおこったシネ・リーブル博多駅のクロージング上映での『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』だったというのに気付かされた。

[][] 『(500)日のサマー』のコンビ再び! ズーイー・デシャネルジョセフ・ゴードン=レヴィットの弾き語り映像!  『(500)日のサマー』のコンビ再び! ズーイー・デシャネルとジョセフ・ゴードン=レヴィットの弾き語り映像!を含むブックマーク

えっ、えっ、何これ!?

『(500)日のサマー』ズーイー・デシャネルジョセフ・ゴードン=レヴィットのコンビが "What Are You Doing New Years Eve?" を弾き語りしてる。

今も二人の息がぴったりでとてもロマンチック。二人とも左利きだったのか。これは年末にステキなプレゼントだね!

D

tanakakentatanakakenta 2011/12/30 15:43 単著刊行おめでとうございます。さっそく購入いたしました。

購入した証拠というわけでもありませんが、
第1章あとがきの「第10章で取り上げるMIAUにつながった」は、「第9章」の誤りでしょうか?
また、366頁以降の柱の「付録 78 おわりに」という記載も
(いきなり「あとがき」を読む人間であることがバレバレ……)。

では、今後のご活躍(とくに「YAMDAS対談」の新作)期待しております。

yomoyomoyomoyomo 2011/12/30 19:17 ご購入いただきありがとうございます。
しかも早速間違いの指摘をいただきありがとうございます。というか申し訳なし。
早速達人出版会のほうに訂正を依頼します。
ありがとうございました。

etoeto 2011/12/30 20:59 遅くなってしまってすみませんでした!
単著おめでとうございます!

yomoyomoyomoyomo 2011/12/31 15:28 江渡さんのおかげで的確にまとまった本になったと思います。本当にありがとうございました。

takahashimtakahashim 2011/12/31 16:06 tanakakenta さんのご指摘を確認しました。柱の方はPDF生成側の問題で、ちょっと直し方を検討中です…。しばしお待ちください。

あと第43章、第72章のあとがきでも、章の参照が間違ってるような気がします(リンクになっているものは章番号の変更に自動対応するのですが、リンクになってないものは自動修正されないのでした。申し訳ないです)。

2011-12-29

[] ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルを含むブックマーク

2011年最後の映画館での映画鑑賞。

トム・クルーズの『ミッション:インポッシブル』シリーズには一貫して微妙な印象がある。一作目はブライアン・デ・パルマがスランプから脱せてないことがクリアに伝わる見所のない映画だったし、二作目は前作と対照的にジョン・ウーらしさが出た娯楽作だったが、結局トム・クルーズの俺様映画で全然『チーム大作戦』じゃなかったし、三作目はサスペンス映画としてダメだった。

そんなシリーズの最新作をよもや映画館で観ることはあるまいと思っていたが、本作は監督が『Mr.インクレディブル』のブラッド・バード初の実写映画というのが興味をひき、また評判もよかったので初めて IMAX シアターで観てきた。正直、日本のバカ高い映画料金にさらに追加で払うなんてケチなワタシからするとアホらしい話なのだが、本作の場合実に迫力があって、ワタシも見ていて力が入りすぎて股関節が痛くなった。

本作も前作に続いてチームとしての活躍が強調されていて、そのあたり前作の監督で本作では製作にまわったJ・J・エイブラムスの功績だろうか。あと前作の上海に続き、ドバイとムンバイという国際マーケットを意識したロケ地選択も。

結論として、本作はワタシ好みの『スパイ大作戦』に仕上がっていて、アクション映画としてよくできていた。サイモン・ペッグが前作以上に出番があったのが嬉しいし、シリーズ最高作といってよいのではないか。

ストーリーとしては味方側、敵側の両方に「ん??」と思ってしまう行動があるし、映画のラストで明かされる秘密も、正直そうしないほうが映画として締まったと思うんだけど、とにかく130分をこえる上映時間ダレずに押し切ったのだから立派なものだ。

2011年最高のスタートアップ10社 2011年最高のスタートアップ10社を含むブックマーク

毎年恒例だが、今年はガチで知らない名前が多くてちょっとこりゃいかんなと思ったね。

あれ? 9社しかないような。何かワタシ抜かしてる?

各社の詳しい紹介については原文をあたってくだされ。日本限定で同じ企画をやったらどこが入るんだろうね。

電子フロンティア財団の2011年読書リスト 電子フロンティア財団の2011年読書リストを含むブックマーク

電子フロンティア財団が今年出た本(一部来年出る本も混じってるが)で15冊選んでいて、ワタシの関心とも近かったのでちょっくら紹介しておくか。

Rebecca MacKinnon『Consent of the Networked』

Jason Mazzone『Copyfraud』

この本のことは知らなかったが、書名になってる Copyfraud ってWikipedia にページができてるね。

Copyfraud and Other Abuses of Intellectual Property Law

Copyfraud and Other Abuses of Intellectual Property Law

Misha Glenny『DarkMarket』

この本も知らなかったが、著者が TED でやった講演『ハッカーを雇え!』が公開されている。

Darkmarket

Darkmarket

Eli Parisier『The Filter Bubble』

この本については小林啓倫氏が今年必読の一冊と推している。邦訳出るんじゃないかしら。

The Filter Bubble: What The Internet Is Hiding From You

The Filter Bubble: What The Internet Is Hiding From You

ケビン・ミトニック『Ghost in the Wires』

かのケビン・ミトニックの新刊にして自伝みたい。スティーヴ・ウォズニアックが序文を書いてるのか。これも邦訳が出るだろう。

Ghost in the Wires

Ghost in the Wires

Siva Vaidhyanathan『The Googlization of Everything: And Why We Should Worry』

William F. Patry『How to Fix Copyright』

How to Fix Copyright

How to Fix Copyright

James GleickThe Information: A History, a Theory, a Flood

著者の本は『カオス―新しい科学をつくる』(asin:4102361014)、『ニュートンの海―万物の真理を求めて』(asin:4140810637)の邦訳もある。

The Information: A History, a Theory, a Flood

The Information: A History, a Theory, a Flood

Kevin Poulsen『Kingpin: How One Hacker Took Over the Billion-Dollar Cybercrime Underground』

彼も史上最高の犯罪者ハッカーの一人だね。本の詳細は公式サイトをあたってくだされ。

Kingpin: How One Hacker Took Over the Billion-Dollar Cybercrime Underground

Kingpin: How One Hacker Took Over the Billion-Dollar Cybercrime Underground

Tim Wu『The Master Switch』

結局邦訳は出なかったねぇ……

The Master Switch: The Rise and Fall of Information Empires

The Master Switch: The Rise and Fall of Information Empires

Evgeny Morozov『The Net Delusion』

この本も小林啓倫氏の書評で知った本だが、最近ジェフ・ジャービス『パブリック』(asin:4140815132)を痛烈に非難し、ジャーヴィスと論争になったね。

The Net Delusion: How Not to Liberate The World

The Net Delusion: How Not to Liberate The World

Miriyam Aouragh『Palestine Online』

パレスチナ、並びにそこの難民にとってのインターネットの本か。

ローレンス・レッシグ『Republic, Lost: How Money Corrupts Congress--and a Plan to Stop It』

翔泳社の新婚編集者と先日の飲み会でご一緒したときに邦訳について伺ったが、あまり乗り気ではない様子だった。

Republic, Lost

Republic, Lost

Dana PriestWilliam Arkin『Top Secret America』

著者はピューリッツァー賞も受賞しているワシントンポスト紙の記者で、アメリカの陸海空の三軍の共同組織たる暗殺部隊が密かに作られてるという恐ろしい話の本らしい。これは邦訳出るやろね。

Micah Sifry『Wikileaks and the age of transparency』

この本については Boing Boing に書評が載ったときに取り上げようと思いながら、当時 Wikileaks 本に食傷気味だったためやめたんだっけ。実際には Wikileaks そのものについての本というよりもう少し広い視点から透明性の問題を扱ってる本みたい。詳しくは公式サイトをあたってくだされ。

Wikileaks and the Age of Transparency

Wikileaks and the Age of Transparency

2011-12-26

[] アリアナ・ハフィントン『誰が中流を殺すのか アメリカが第三世界に堕ちる日』  アリアナ・ハフィントン『誰が中流を殺すのか アメリカが第三世界に堕ちる日』を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録アリアナ・ハフィントン『誰が中流を殺すのか アメリカが第三世界に堕ちる日』を追加。

読書記録を書くのにえらく時間がかかってしまった。読んでまだ読書記録書いてない本がいくつもある……

『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』からの名言引用(その5)、そしてHot or Notの新型パロディ「これはアートか否か」 『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』からの名言引用(その5)、そしてHot or Notの新型パロディ「これはアートか否か」を含むブックマーク

Jessica Livingston『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』から興味をひく発言を引用するシリーズの5回目である。本当は10回くらい続けるつもりだったが、ワタシの本も出るとなるとそちらの宣伝もしなければならないので、このシリーズは一旦終わりとする。

起業家はお金をほしがっていると思います。だからといってお金のために起業をしているわけではありませんが、お金はほしいのです。というのも、お金は成功の尺度だからです。勝ったか負けたかがそこでわかるのです。

これは HOT or NOT の創業者ジョームズ・ホン(James Hong)の発言である。

ジョームズ・ホンは中国系だと思うが、すごく率直な英語を使う人で、ジェシカ・リヴィングストンから MBA を取るような人が女性や男性の品定めサイトでビジネスして、みたいな発言にマジ切れしたり面白い。

上に引用した発言も、金が重要な動機であることをストレートに語っていて好感が持てる。起業家はこうでなきゃいけないと思うし、これこそワタシが「社会起業家」を自称する人たちがなんかピンとこない理由でもある。

さて、先日 ReadWriteWebART or NOT というサイトが紹介されていて笑った。もちろんこれは過去いくつもあった HOT or NOT のパロディの一つなのだけど、現代アートを対象にしているのがいいね。

[] Mozilla Japan代表理事の瀧田佐登子氏の半生がスゲー面白い  Mozilla Japan代表理事の瀧田佐登子氏の半生がスゲー面白いを含むブックマーク

数年前、モーリさん(id:mohri)から、あるイベントで Mozilla Japan 代表理事の瀧田佐登子さんと吉田智子さんの対談を見たが、瀧田さんの話がめちゃ面白かったという話を聞いた覚えがある。ワタシは恥ずかしながら瀧田さんのことを名前と役職以外存じ上げなくて、ふーんそうなんだと思っただけなのだが、@IT情報マネジメントで連載されている彼女の半生がとにかく面白いのだ。本当は彼女についての連載が終わってから取り上げようかと思っていたのだが、連載の続きが年明けなのでもうここで紹介させてもらう。

まぁ、とにかく読んでくだされ。面白いから。

いやはや、こんなパワフルな方だったとは。彼女が Netscape 時代からブラウザに関わっていたことは知識としては知っていたが、Mojibake という、今では国際語になった言葉の普及には、彼女の尽力も一役買ったわけだ。当然ながらその筋で著名な配偶者の話や、奈良と東京を自腹で(!)往復しながら出産前後も仕事を続けていた話も知らなかった。

まぁ、技術者として忙しく仕事をこなしながら朝夕に水泳インストラクターをこなす超人的エネルギーの持ち主なのでそのまま若い働く女性のロールモデルにはならないかもしれないが。年明けから本格的に Mozilla の話が始まるのだろうな。楽しみである。

Googleの上級著作権顧問の新刊『著作権の直し方』 Googleの上級著作権顧問の新刊『著作権の直し方』を含むブックマーク

現在 Google の上級著作権顧問を務める William F. Patry が『How to Fix Copyright』とズバリなタイトルの本を出している。

How to Fix Copyright

How to Fix Copyright

彼は著作権法の第一人者であり、既に何冊も有名な著作があり、現在の雇用主である Google に都合の良い話ばかりを書く人ではない。ただ本作では著作権法の現在の有り様にかなり怒りを表明しており、事実の積み重ねの上にその解決策を示しているようで面白そうだ。

ワタシは未読なのだが、今年『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』(asin:4409240927)が話題になった。アメリカの現状を知る上で、邦訳が出るとよいのだが難しいかな。

[] 宇宙人ポール  宇宙人ポールを含むブックマーク

宇宙人ポール [DVD]

宇宙人ポール [DVD]

正直まぁまぁ、といった印象である。

いや、つまんないと言ってるのではない。SF 関係の小ネタは分かるけどワタシ自身スタートレックとか特に思い入れがないので点数が辛くなるところはあるだろうが、十分楽しいコメディ映画ではある。ただ(エドガー・ライトがいないとはいえ)『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』に続くサイモン・ペッグニック・フロストのコンビの映画である。期待値がかなーり高かったのだ。

本作はこの仲良しイギリス人オタク二人がアメリカにやってきて、エリア51などを巡るいかにもオタクらしいアメリカ旅行の道中で本物の宇宙人と出会ってしまうというものだ。

いい年して同性の友達とオタク趣味でつるみゲイと間違われるという設定は彼らの旧作にも多々あったものだが、実は本作はここの描写が弱くて、『SPACED 〜俺たちルームシェアリング〜』などにはあったそのあたりをさらりと表現する気の利いた描写がなく、ただ二人してニコニコ目配せするだけじゃダメだろう。

本作ではむしろ主役二人以外の男、特にジェイソン・ベイトマンと二人のエージェント役がよかった。あとサイモン・ペッグと良い感じになるクリステン・ウィグは、ワタシと同い年なのに皺が目立ちすぎてちょっとどうかと思ったな。

とはいえラスト近く、スピルバーグ(この映画には彼も「出演」するが、声は本人がやってるのな!)のあの映画を模した山を見たときはぐっときたし、最後にポールがブライス・ダナーにかける言葉には思わず涙してしまった。

2011-12-20

[][][] 『ケヴィン・ケリー著作選集』電子書籍化の意義  『ケヴィン・ケリー著作選集』電子書籍化の意義を含むブックマーク

マガジン航に「『ケヴィン・ケリー著作選集』電子書籍化の意義」を公開。

序文を書かせてもらったのに続き、仲俣さんの依頼を受けて『ケヴィン・ケリー著作選集 1』についてマガジン航にも書かせてもらった。

最後に『情報共有の未来』をちゃっかりやっているのはご愛嬌。

献本いただきながら読書記録をかけてない本の数々をば…… 献本いただきながら読書記録をかけてない本の数々をば……を含むブックマーク

先月書いたばかりだが、その後にもどんどこ献本をいただいており、読書記録がそれに追いついていないので、ひとまずこちらで紹介させてもらう。

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)

これは前回紹介し忘れたもの。昨年原書を紹介した関係でオライリーのアンジェラ高さんから献本いただいたのに申し訳なし。

その「正義」があぶない。

その「正義」があぶない。

日経 BP の竹内さんから献本いただいた。

ワタシは著者の文章が好きで、この本の元となった連載も毎週金曜日に読んでいる。ただ、この連載については以前からちょっと思うところもあるので、単行本になって読後の印象が変わらなければ、単純に誉める読書記録にはならないだろう。

SQ “かかわり”の知能指数

SQ “かかわり”の知能指数

先日の上京時の宴席で、速水健朗さんからいただいた。速水さんはこの本の構成にかかわっているのね。

正直 SQ と聞くだけで、いかにも狙っている感じで(何を?)、どうして鈴木謙介さんがこういう本を書いたのだろうと少し不思議だったのだが、第1章を読んでこれが社会学者のまっとうな仕事のようだと斜めに見るのをやめたところである。

ここでも原書を何度も紹介し、こないだ邦訳刊行について書いた関係で江坂健さんに献本いただいた。

なんといってもレヴィの新作なので期待は大きいし、増井俊之さんによると「滅茶苦茶面白い。技術も文化も分かっている人が書いてるところが素晴らしい」とのこと。ワオ!

著者から献本いただいた。今年は『理系なお姉さんは苦手ですか?―理系な女性10人の理系人生カタログ―』に続き二冊目となる。

「家事と科学」という著者の処女作『カソウケン(家庭科学総合研究所)へようこそ』路線の本を読めるのが実は久しぶりだったりするので楽しみである。

こちらは昨日届いた本。(おそらく)訳者から献本いただいた。

原書は紹介済で、原書を買っていたのだが、まだ全部読めてなかったのでありがたいことである。ざっと見ただけでも装丁が原書よりもずっと力が入っているのが分かる。

Software Design (ソフトウェア デザイン) 2012年 01月号 [雑誌]

Software Design (ソフトウェア デザイン) 2012年 01月号 [雑誌]

そして最後はいつものやつ。Android の受託開発が特集になる時代なんだなぁ。

[] ブラディ・サンデー  ブラディ・サンデーを含むブックマーク

以前ブレイディみかこさんがこの映画を激賞しているのを読んで以来観ようと思いながら、つい最近まで日本でも DVD がレンタルできるのに気付かなかった。

本作は、1972年1月30日に北アイルランドのデリーで起きた血の日曜日事件を描く映画で、この事件については(本作でも最後に流れる)U2 の "Sunday Bloody Sunday" を通して日本でも知られているのかな。

イギリスのアイルランド支配についてのワタシの知識は乏しく、ケン・ローチの映画などにより、その相当なえげつなさを垣間見ている程度だが、この事件もそうした背景についての知識がある程度欠かせないでしょうね(だからワタシが見落としたポイントはいくつもあるはず)。

住民の大半はカトリック系だけどデモを主導した下院議員アイヴァン・クーパーはプロテスタントで、彼自身両方の住民の融和とキング牧師のような公民権運動のヒーローになることを目指す若き野心のある政治家だった。本作は彼と、デリーに住む血気盛んな平凡な若者を中心に、イギリス人のために働く人間への敵視、この話題で欠かせない IRA という存在の絡み合いを簡潔に活写しながら、映画は悲劇の日を迎える。

この映画の優れたところは、北アイルランド側だけでなく、イギリス軍がどういう方針でデモに接し、結果として「ボグサイドの虐殺」に至ったか詳細に描いているところ。

映画は全編通してクレーンなど排した手持ちカメラによるドキュメンタリーのようなザラついた映像でとられていて、臨場感が半端ない。本作を観ると、監督であるポール・グリーングラスが、後に同じく政治的に難しさを孕む問題を扱った『ユナイテッド93』をものにできたのか分かるような気がする。

本作は血の日曜日事件から30年後にテレビ放映されたが、イギリス首相が公式に事件のことを謝罪したのは昨年(!)だったりする。事件による死者の半数は未成年で、バリケードを見て興奮してイギリス軍と小競り合いを起こした血気盛んな若者たちだろう。彼らにはじまり、へっぴり腰のおっさんまでもがぶち殺される場面の容赦なさ、そしてそれが終わった後のアイヴァン・クーパーの顔に浮かぶ喪失感が雄弁だった。

2011-12-19

[] 2011年の映画をふりかえる  2011年の映画をふりかえるを含むブックマーク

毎年恒例になりつつある空中キャンプの「2011年の映画をふりかえる」に今年も参加させてもらった。

年明けの空中キャンプにおける結果発表のときにまた取り上げるとして、自分の回答を先に公開しておく。

2011年に公開された映画でよかったものを3つ選んでください

  1. ブラック・スワン
  2. ミッション: 8ミニッツ
  3. モテキ

選んだ3本の映画のなかで、印象に残っている場面をひとつ教えてください

ブラック・スワン』のオープニングでしょうか。夢の飛躍が実にテクニカルに表現されていて、しかもサイコホラーであるこの映画が持つべき不穏さを湛えていて見事でした。

今年いちばんよかったなと思う役者さんは誰ですか

『ソーシャル・ネットワーク』『わたしを離さないで』の合わせ技一本でアンドリュー・ガーフィールドでしょうか。『ソーシャル・ネットワーク』は彼の好演により、やおい映画として観ることもできましたし。

ひとことコメント

よかった映画3本の選出では今年が一番悩みました。何でここまで悩むのか自分に呆れるくらい悩みましたが、映画としての質云々より、観終わった後の満足感が高かったものを選びました。となると、今年前半観た映画は不利ですね。ごめん、『ソーシャル・ネットワーク』と『シリアスマン』

あとワタシは福岡に住んでいるのですが、ここ数年いわゆる単館系の映画をかける映画館がどんどん減っており、それ専門となると一つだけになってしまいました。残念です。

ReadWriteWebによる2011年のTED講演10選(日本語字幕付) ReadWriteWebによる2011年のTED講演10選(日本語字幕付)を含むブックマーク

今年は日本でも TED についての認知がかなーり広がった年で、ネット公開されている講演が話題になることが多いが、ReadWriteWeb で今年公開された TED 講演からベストなものを10本選んでいる。

ありがたいことにその10本のうち9本は日本語字幕付きバージョンも公開済なので、以下紹介しておく。

そういえばはてなの近藤淳也id:jkondo)は TEDxKyoto 開催に動いていたはずだが、はてなダイアリーには TED.com の動画一つはりつけることができない。彼はこれに疑問を感じないのだろうか? YouTube 版もある場合はそれもはっておく。

シェイ・ヘンブリー:100人のアーティストになった僕

様々なアーティスト100人の作品を展示する国際美術展を開催するにはどうするか?シェイ・ヘンブリーの場合、答えは架空のアーティストを創り、大規模な野外展示から髪の毛1本で描いた小さな絵画まで全ての作品を自分で作ることでした。たった1人のアーティストがどれ程爆発的な創造性と幅広い技術を持っているか、面白おかしくあっと驚くトークをご覧ください。

シェイ・ヘンブリー:100人のアーティストになった僕 | TED Talk

アーン・トリオ「ピアノ、バイオリン、チェロにおける現代的解釈」

チェロのマリア、ピアノのルシア、バイオリンのアンジェラのアーン三姉妹は、情熱的な音楽作りでピアノトリオに新たな命を吹き込んでいます。TEDWomenの聴衆を前に、デヴィッド・バラクリシュナンによる明るくはじけるような「スカイライフ」を弾き、次いでアストル・ピアソラの「オブリビオン」を美しく秘めやかに奏でます。

アーン・トリオ「ピアノ、バイオリン、チェロにおける現代的解釈」 | TED Talk
Lullaby for My Favorite Insomniac

Lullaby for My Favorite Insomniac

リック・エリアス:不時着事故から学んだ三つのこと

2009年1月、ニューヨークを流れるハドソン川に不時着した1549便の最前列に座っていたリック・エリアス。不運に見舞われ降下を続ける機体の中で、心をよぎった思いとは。TEDで、初めて打ち明けてくれます。

リック・エリアス:不時着事故から学んだ三つのこと | TED Talk

Pamela Meyer: How to spot a liar

これだけ日本語字幕がなかったが、この講演の主題を扱った著書の邦訳が出ている。

しょっちゅうウソをつかれてしまうあなたへ

しょっちゅうウソをつかれてしまうあなたへ

マット・カッツの30日間チャレンジ

ずっとするつもりでいたこと、したいと思っていたことなのに、なかなかやれないでいることはありませんか? マット・カッツは試しに30日間だけやってみてはと言います。この短い軽妙な講演では、目標の設定と達成について考えるための素敵な方法が提案されています。

マット・カッツの30日間チャレンジ | TED Talk

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サルマン・カーン「ビデオによる教育の再発明」

注意深く構成された数学をはじめとする各科目の完全な教育ビデオシリーズからなるカーンアカデミーはなぜ、どのようにして作られたのか、サルマン・カーンが話します。そして対話的な演習の効果を示し、従来的な教室のあり方をひっくり返して考えることを教師たちに促します。家で見るように講義ビデオを生徒に与え、教師が手助けできる教室で「宿題」をさせるのです。

サルマン・カーン: ビデオによる教育の再発明 | TED Talk

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ルイ・シュワルツバーグ: 受粉の隠れた美しさ

受粉は地球上の生命には欠かせないものですが、人間の目に留まることはほとんどありません。主要な送粉者であるミツバチが失踪していることに突き動かされ、映像作家のルイ・シュワルツバーグは、映画「Wings of Life」を製作しました。シュワルツバーグが、その映画で使われているハイスピードカメラで撮影した美しい映像と共に、花粉や送粉者の入り組んだ世界を紹介します。

ルイ・シュワルツバーグ: 受粉の隠れた美しさ | TED Talk

ケイト・ハートマン 「身に着けられる情報伝達の芸術」

芸術家ケイト・ハートマンは装着型電子工学を使って人間同士での情報伝達の方法、そして人間と世界との情報伝達の方法を探究しています。気まぐれで示唆に富む話の中で、ハートマンは「自分と話す帽子」「エアーハート」「氷河抱擁スーツ」など予測不可能な器具を紹介します。

ケイト・ハートマン 「身に着けられる情報伝達の芸術」 | TED Talk

カミール・シーマン「心に焼きつく氷山の写真」

写真家のカミール・シーマンが、撮影した氷山の写真を通して、この太古の巨大な氷の塊が持つ複雑な美しさについて語ります。彼女の写真のスライドショー「最後の氷山」へ、ようこそ。

カミール・シーマン「心に焼きつく氷山の写真」 | TED Talk

ラルフ・ラングナー:21世紀のサイバー兵器、Stuxnetを解読。

2010年に最初に発見されたとき、この Stuxnet コンピュータ・ワームは、不可解な謎を突き付けました。その異常にハイレベルの精巧さのかなたに、より厄介なミステリであるその目的が姿を現わしました。ラルフ・ラングナーとチームは、このデジタル弾頭の最終ターゲット--そしてその隠れた由来を暴露するコードの解読に手を貸しました。非常に興味深いサイバー科学捜査の内情について、彼がどのようにしたかを説明します。

ラルフ・ラングナー:21世紀のサイバー兵器、Stuxnetを解読。 | TED Talk

ここで選ばれているビデオ10本のうち、半数以上は10分未満という比較的短いものなので、冬休みにでもまとめて見てみるとよいのではないか。というか、ワタシも見ているところだ。

モンティ・パイソンエリック・アイドルジョン・クリーズが『スパマロット』を巡る金銭問題で仲違い モンティ・パイソンのエリック・アイドルとジョン・クリーズが『スパマロット』を巡る金銭問題で仲違いを含むブックマーク

個人的には残念なニュースである。

ブロードウェイで大成功をおさめ、来年はじめに日本公演も行われる『スパマロット(Spmalot)』の収益を巡り、エリック・アイドルと他のパイソンズの関係が悪化しており、特にジョン・クリーズとの間には「何の愛も残ってない」状態とのこと。

ジョン・クリーズは三番目の妻との離婚により多額の慰謝料を抱えており(なのに既に30代のブロンド美女とデキているのはさすがだ)、「慰謝料ツアー」を行うハメに陥っている。クリーズは『スパマロット』で「神」の声の役を担当し、それにより相当の収入があったのだが、先日アイドルはその声を自身が再録音することでクリーズを「クビ」にしたのが決定的だった。

アイドルは「卑怯じゃないよ。もう十分金は払った」と強弁しているが、この問題についてのジョンのツイートが奮っている。

ジョンはエリックを「しかるべき報酬を独り占めしようとする銭ゲバ」としてオノ・ヨーコになぞらえている。エリック・アイドルがパイソンズの中で6番目に性格が良い、というのは自身もネタにしていることだが(こないだの『Holy Flying Circus』にもメンバー全員が "Eric is a money grabbing bastard!" と声を上げるシーンがあったね)、これはちょっとなぁ。

デイリー・ミラーの記事はマイケル・ペイリンの日記本の記述まで引き合いに出しているが、ジョンが70年代折にふれパイソンから離れたがっていたのは有名だが、エリックも金儲けにとりつかれて他のメンバーにうんざりしていることが綴られているそうな。そういえばこの日記本には、79年に居住まいを正したエリックから「もう僕はパイソンはやらないんだ」と言われたとき、パイソンは終わったとマイケルが深刻に思った記述があったはずで、キャロル・クリーブランドもパイソンズの中でエリックとだけは心から打ち解けたことがないと言ってたっけ。

あと関係ないが、『スパマロット』日本公演は観に行かないことにした。日本独自キャストとか、どうしても食指が動かないので。

SPAMALOT (OST)

SPAMALOT (OST)

Hiromix2004Hiromix2004 2011/12/21 20:25 「2011年の映画をふりかえる」で検索していてお邪魔しました。当方も福岡在住です。単館系の相次ぐ閉館は嘆かわしいですね。

yomoyomoyomoyomo 2011/12/21 20:31 コメントいただきありがとうございます。先日もソラリアシネマが閉館→シネコンに、というニュースに苦々しい思いをしたばかりです。これでKBCシネマがなくなったら、と考えるのも恐ろしいです。

2011-12-17

[] 達人出版会から電子書籍『情報共有の未来』を近日刊行  達人出版会から電子書籍『情報共有の未来』を近日刊行を含むブックマーク

昨日、達人出版会のサイトにて『情報共有の未来』の刊行が予告された。

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足かけ5年続いた今は亡き Wired Vision のブログ連載全85回を、2回に分けていたものを1回にしたり、過度にウェブリソースに依存する回や今となってはあまり意味が見出せない話題を削除するなどして78章にまとめたものである。

今年5月に連載が終了し、相当時間自分が心血を注いだ仕事が埋もれてしまうのは忍びなかったが、この連載はリンク駆動型というかウェブリソースへのリンクが大きな意味を持つものなので、紙への展開は無理だろうと思っていた。

確か8月に高橋征義さん(id:takahashim)から打診を受けたのだが、正直とても嬉しかった。高橋さんとは何度も宴席をご一緒しており、そうした付き合いはあるが、自身の会社である達人出版会から出すということは、氏がそれなりのコンテンツとしてワタシの文章を認めていただいたということだから。

『情報共有の未来』は、単にウェブ連載を電子書籍に落とし込んだものではない。前述のまとめ、全体の加筆修正、ウェブリソースへのリンクの確認と修正といった当たり前の作業に加え、すべての章に現時点での情報追加や裏話を披瀝したあとがきを加え、故郷の老親が読んだら泣き崩れること必至な悲しい文章を含む「おわりに」も書かせてもらった。800円という価格が高いと思われないことを祈るばかりである。

[] Wired Visionに連載されたブログのアーカイブサイトができている(もちろんワタシのブログも)  Wired Visionに連載されたブログのアーカイブサイトができている(もちろんワタシのブログも)を含むブックマーク

Wired Vision の新生 Wired への移管におけるブログの扱いについては「wiredvision.jpドメイン閉鎖と「yomoyomoの「情報共有の未来」」の未来」で書かせてもらったが、その後株式会社ワイアード・ビジョンの方から連絡があり、ブログは株式会社ワイアード・ビジョンのサイト上にアーカイブを設けることで公開を続けるというお話を8月にいただき、了承した。

アーカイブの正式公開時に改めてアナウンスするとのことで、そのときにここでも告知しようと思っていたのだが、その後まだその連絡がなく、一方でそのブログ連載を基にした電子書籍『情報共有の未来』の刊行も明らかになった以上、いつまでも待っていても仕方がないのでこれについてここで取り上げておく。

WIRED VISION アーカイブサイトからすべてのブログ連載が辿れる。ワタシの連載は当然ながらyomoyomoの「情報共有の未来」である。

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実は既に本サイト、本ブログからの Wired Vision 連載へのリンクはすべてアップデートさせてもらっている。

アーカイブ公開について、株式会社ワイアード・ビジョンに心から感謝する。

『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』からの名言引用(その4) 『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』からの名言引用(その4)を含むブックマーク

Jessica Livingston『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』から興味をひく発言を引用するシリーズの4回目である。

まわりの人々は、プログラマがプロであってほしいなどとは思いません。プログラマは安い存在でいてほしいのです。プログラマにはCやJavaのように効率の悪いツールを使わせておきたいし、インドで雇ってできる限り安く買いたたきたいのです。しかし、マネージャたちがプログラマに対してこのような悪意を持つ一因は、プロになったことのないプログラマ自身にあると思います。

これは ArsDigita の創業者であるフィリップ・グリーンスパン(Philip Greenspun)の発言である。

『Founders at Work』は、大げさに言えばギークによる世界征服をもくろむ Y Combinator のジェシカ・リヴィングストンの本だから、基本的に技術系スタートアップとそれを始めるギークを礼賛する本である。

上に引用した発言は、その中でほぼ唯一そうしたギーク層に牙を剥くもので、上記の基調の本だけに切実さというか鋭さを感じた。プログラマはこのことを折に触れ自省しないといけないね。

Founders at Work 33のスタートアップストーリー

Founders at Work 33のスタートアップストーリー

2011年を代表する消費者向けクラウドアプリケーション10選 2011年を代表する消費者向けクラウドアプリケーション10選を含むブックマーク

2011年を振り返る的記事が多くなってきたが、SAY Media による買収が影響してるかどうか知らんが、その手のやつを特に連発している ReadWriteWeb よりこれを取り上げるのは、言わずと知れた有名どころトップ3より下に、恥ずかしい話知らなかった名前がいくつもあったから。皆さんはどうかな?

最新トレンドについていけなくなっているんだね。ReadWriteWeb が選ぶトップ10は以下の通り。

  1. Evernote:個人用ドキュメント管理システム(Wikipedia
  2. iCloud:Apple による統合クラウドサービス(Wikipedia
  3. Spotify:音楽ストリーミングサービス(Wikipedia
  4. Do.com:チームのタスク、プロジェクト管理など
  5. Hojoki:クラウドアプリアクティビティ統合サービス
  6. Joukuu:クラウドストレージ管理サービス
  7. AudioBox.fm:クラウド版 iTunes 的ミュージックストレージ
  8. Box.net:オンラインストレージ(Wikipedia
  9. Waze:ソーシャルカーナビゲーションシステム(Wikipedia
  10. CloudApp:Mac 向けファイル同期サービス

ふと思ったのだが、Joukuu ってのはクラウドだけに「上空」なのだろう。となると、Hojoki は『方丈記』?

2011年に技術系企業がやらかした7つのとんでもない失敗 2011年に技術系企業がやらかした7つのとんでもない失敗を含むブックマーク

こちらも ReadWriteWeb だが、失敗を取り上げているのが面白い。日本でこういう企画をやったら(PSN 問題は別として)何が入るだろう。

  1. HP、WebOS、そして「タブレット効果」:WebOS のオープンソース化は果たして普及の起爆剤となるか?
  2. RIM(BlackBerry)の凋落:Android にシェアを食われまくり。BlackBerry PlayBook タブレットの失敗
  3. Sony PlayStation Network のセキュリティ問題:外部からの侵入による巨大漏洩事件ですね
  4. Color:その急激な立ち上がりその後の凋落
  5. Google が(お好みのサービス名を入れてください)を再設計:Reader などなんで変えるの? という変更が多々あった
  6. Google が(お好みのサービス名を入れてください)を終了:Buzz や Google Lab をはじめ、今年はリストラの年だった
  7. Netflix の Qwikster 分離騒動:これについてはシリコンバレー101の記事が詳しい

こういう企画で Google が二つも入ってしまうところに、向かうところ敵なしだった頃を知る人間としてこの世界の厳しさを感じる。

2011-12-12

[][] YAMDAS更新(成松哲『kids these days! vol.1 1/2 いまどきの10代に聞いたリアルな「けいおん!」の話! in 佐賀』)  YAMDAS更新(成松哲『kids these days! vol.1 1/2 いまどきの10代に聞いたリアルな「けいおん!」の話! in 佐賀』)を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録成松哲『kids these days! vol.1 1/2 いまどきの10代に聞いたリアルな「けいおん!」の話! in 佐賀』を追加。

本当はアリアナ・ハフィントンの『誰が中流を殺すのか アメリカが第三世界に堕ちる日』の読書記録を書きたかったのだが、時間切れになってしまった。というか、一つ請け負った仕事を今週末に終わらせるつもりが、終わらなかった。すいません、仲俣さん……

『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』からの名言引用(その3) 『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』からの名言引用(その3)を含むブックマーク

Jessica Livingston『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』から興味をひく発言を引用するシリーズの3回目である。

当時、私はメディアの民主化という思想に強いこだわりを持っており、大切なことはそれでした。実際、その思想は会社よりも大切だったのです。しかし、社員にとっては、生計の手段としてはもちろん、心の支えになっているのも会社ですから、そんな気持ちになっていても、会社なんかどうでもいいんだとは言いにくいものです。

これは Blogger の創業者であるエヴァン・ウィリアムズ(Evan Williams)の発言である。

Blogger におけるエヴァン・ウィリアムズの苦闘についてはスコット・ローゼンバーグ『ブログ誕生』にも詳しいが、彼の話は『Founders at Work』の中でも有数の厳しさである。特に一度社員を全員解雇しなければならず、それにより大変な不興を買った話が辛い。

しかし、エヴァン・ウィリアムズが「メディアの民主化」にそこまで強いこだわりがあるとは思ってなかった。Blogger の苦境に際して彼を支え、そして後に Twitter を生み出す背景にはこれがあったからとも言えるかもしれない。一方で、元々グループウェアみたいなものを作っていて Blogger ができたのに、その企業版でのマネタイズに彼が積極的になれなかった理由もこのあたりにあるのかも。Google に買収されて結果オーライだったわけだけど。

Founders at Work 33のスタートアップストーリー

Founders at Work 33のスタートアップストーリー

[] Data.govのオープンソース化は「プラットフォームとしての政府」の起死回生案か  Data.govのオープンソース化は「プラットフォームとしての政府」の起死回生案かを含むブックマーク

オープンガバメントの試みとして期待を集めながら、その後不況のあおりをうけた資金削減などあってぽしゃったように見えたデータプラットフォーム Data.gov が、インドの国家情報局と協力してオープンソース化されるという話。

公式声明としてはアメリカ合衆国の現 CIO、CTO の連名によるブログ記事を読んでいただくとして、もちろんこれで起死回生といくわけではなく懸念も上の記事に書かれているが、ともかく GitHub にレポジトリが公開され、しかもインドの協力を得ているというあたり数年前でも想像できなかったことかも。

この Open Government Data プラットフォームは Drupal 6 上に構築されるとな。

ドク・サールズが60代半ばにして初の単著『The Intention Economy』を刊行 ドク・サールズが60代半ばにして初の単著『The Intention Economy』を刊行を含むブックマーク

旧聞に属するが、ドク・サールズが本を書き上げたんでブログに戻るよ宣言をしている。

The Intention Economy: When Customers Take Charge

The Intention Economy: When Customers Take Charge

ドク・サールズというとオープンソースの支持者として長らく Linux Journal に編集に携わり、コラムを書いてきたし、またブロガーとしても著名だが、やはり彼の最も影響力の大きかった仕事は(ワタシも何度も取り上げている)Cluetrain Manifesto ではないか。

しかし、サールズくらいの有名人に単著がなかったとは意外だね。Kathy Sierra「天才になるのに遅すぎるということはない」の中で「私が世に知られていることは、ほとんどすべて50以降にやったことだ」というサールズの言葉を引用しているが、素晴らしいことだと思うし励みにもなる。

彼がその題材に選んだ Intention Economy(意思の経済)は Wikipedia にも項目ができているが、元々サールズ自身が Linux Journal のコラムで発明した言葉である。当時書かれた Rauru Blog のエントリが参考になる。

2011-12-05

[] Wikipediaに寄付した  Wikipediaに寄付したを含むブックマーク

昨年さんざん「ウィキペディア創設者ジミー・ウェールズからのメッセージをお読みください」がネタにされ、今年はさらにパワーアップして「ウィキペディアはわれわれにケンカを売っているのか」とまで言われる始末だが、それとは関係なしに寄付させてもらった。

ワタシは、自身のネット生活に関係する寄付をした場合、基本的にそれを公表するようにしている。Wikipedia に寄付したと書くのは今回が初めてのはずだ。つまり、これまで寄付してなかったのだ。

ちょっといろいろ思うところがあり、それについて書くと無用の反発を受けそうなのでここには書かないが、ともかく自分が Wikipedia の大変なお世話になっているのは厳然たる事実なので、ここ数年分に相当すると考える額を寄付させてもらった。来年は来年でまた考えることにする。

『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』からの名言引用(その2) 『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』からの名言引用(その2)を含むブックマーク

こないだから始まった、Jessica Livingston『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』から興味をひく発言を引用するシリーズの2回目である。

ヴィアウェブを買収しようと考える人はいつもいました。私たちがフレッド・イーガンを見つけたときにも、買収したいという会社が現れました。それは日本企業で、後に私たちのソフトウェアの模倣品を作って、日本で大成功を収めています。名前は楽天です。

この発言は Viaweb 創業者にして、現在は Y Combinator 創業者、またエッセイストとしても著名なポール・グレアムのものである。

『Founders at Work』に日本企業の話はほとんど出てこない。せいぜい WebTV の創業者の話にソニーが取引先となるまでの話があるくらいで悲しいものがあるが、久しぶりに日本企業の名前を見かけて思わず身を乗り出したら全然好意的な文脈じゃなかった(笑)。果たしてこのとき楽天が ViaWeb を買収していたら日本のオンラインショッピングの歴史はどう変わっていただろう?

Founders at Work 33のスタートアップストーリー

Founders at Work 33のスタートアップストーリー

[] シュナイアーの新刊に符合するであろう道路交通法のセキュリティホールと数万人に1人のレベルのクズの話  シュナイアーの新刊に符合するであろう道路交通法のセキュリティホールと数万人に1人のレベルのクズの話を含むブックマーク

少し前に、来年はじめに刊行予定のブルース・シュナイアーの新刊『Liars and Outliers』の内容紹介を書いたのだが、それに符合するんじゃないかと思う文章が話題になることが多く、一種のシンクロニシティなのかしらと勝手に思ったり。

まずは登大遊さんの「道路交通法には、免停基準に達しても永久に運転できるセキュリティホールがあるのではないか?」だが、この膨大な労力を費やして書かれた文章は、登大遊さんという人がシュナイアーが書く Outliers であることを如実に示している。冷静に考えると、もっと労力を振り向けるべき先がある気もするが、それはそれ。

続いて fromdusktildawn さんの「数万人に1人のレベルのクズが社会構造を決定する」。こちらはかなりネガティブに寄った例を示されているが、以下の結論部はシュナイアーが考える社会的セキュリティシステムの考え方に近いのかもしれないと思ったり。

だから、よりよい社会を求める人間こそ、この、ごくごく例外的な人たちがどのような人間で、何を考え、どう行動するのか、彼らが持つ社会構造の決定力は具体的にどのようなものなのか、念入りに見極める必要があるのではないかと思う。

no title

あとブルース・シュナイアーの新刊は、『セキュリティはなぜやぶられたのか』のようなことはなく、早めに邦訳が出そうなので楽しみである。

Liars and Outliers: Enabling the Trust that Society Needs to Thrive

Liars and Outliers: Enabling the Trust that Society Needs to Thrive

[] ブレックファスト・クラブ  ブレックファスト・クラブを含むブックマーク

思えばジョン・ヒューズの映画をちゃんと観てなかったなぁ、と一昨年の彼の訃報に接して気付き、遅ればせながら80年代を代表する青春映画の古典である本作を視聴。

土曜日の朝から補習として学校に呼び出されたまったく立場が異なる高校生5人が図書館に閉じ込められ作文を書くよう言い渡される。5人ともやる気なくだらだら過ごしつつ、小競り合いなどを経てお互いのことを分かり合っていく、というのがメインプロット。

今の視点から観ると失笑してしまうもあるが、「ガリ勉」役のブライアンが、こうやって僕たちは友達になれたわけだけど、月曜日に学校で会ったときにお互い挨拶するか? と問いかけるところでグッと映画が締まったように思う。

キャストの中で特筆すべきは「不思議ちゃん」役のアリー・シーディの怪演で、ただ問題は彼女が「お姫様」役のモリー・リングウォルドから化粧を指南され、白い服を着せられてイメチェンする場面。これについてゴスっ娘がゴスっ娘のまま認められないのはおかしいじゃないかとどなたかが書かれていたが(『Bootleg』で読んだ覚えがあるのだが、手元の Vol.0、Vol.1 では見つけられなかった。どなたの文章かご存知の方います?)、一番の問題はイメチェンした後よりもゴスっ娘なときのほうが全然魅力的であること。

2011-12-01

[] 『ケヴィン・ケリー著作選集 1』の序文を書きました  『ケヴィン・ケリー著作選集 1』の序文を書きましたを含むブックマーク

yomoyomoの執筆、翻訳活動『ケヴィン・ケリー著作選集 1』の序文を追加。

一週間前に近刊予告が出ているが、遂に正式公開された。堺屋七左衛門さん(id:memo7)おめでとうございます。

元々ケヴィン・ケリーのブログがクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの表示-非営利-継承で公開されているので、その派生作品となる著作選集の翻訳も同等条件で公開となり、つまり無料なのである。ワタシもノーギャラで書かせてもらった。このページを見た方は必ずダウンロードするように(笑)

あと題名を見れば分かる通り、これはシリーズ化されるはずだ。何しろ最低あと三冊は楽勝で出せるストックがあるはずですごいことである。

ただそれとは別に、達人出版会とワタシのかかわりは、これで終わりではないのだ。それは――

『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』からの名言引用(その1) 『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』からの名言引用(その1)を含むブックマーク

読書記録にも書いたが、Jessica Livingston『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』から興味をひく発言を引用するシリーズ(できれば10回ぐらいやりたい)の1回目である。

すると本当に幸運だったのですが、レストランにいてちょっと黙っていていると、よその席の人たちがネットの話をしているのが聞こえました。彼らはホットメールとAOL、そしてインターネット・ブームが続いていることを話していました。そこで私は言いました。「見てごらんなさい。この人たちはテレビ・ショッピングではなく、インターネットのことを話していますよ。あなたは今、『過去の一部になりたいか、未来の一部になりたいか』を選択しようとしているのです」

これはジョー・クラウス(Joe Kraus)の発言である。『Founders at Work』では Excite の創業者としてインタビューを受けているが、その後に JotSpot も創業している。

上に引用した発言は、クラウスがマーケティング担当 VP をスカウトしたときのもので、スティーブ・ジョブズがジョン・スカリーを口説いた有名な言葉を思わせる勢いがある。その勢いは、インターネットに対する夢そのものだった。ワタシも、自分の仕事は未来のためにある、と自信を持って言いたいものだが……

Founders at Work 33のスタートアップストーリー

Founders at Work 33のスタートアップストーリー

スティーブン・レヴィの『In The Plex』邦訳『グーグル ネット覇者の真実』が今月出るぞ! スティーブン・レヴィの『In The Plex』邦訳『グーグル ネット覇者の真実』が今月出るぞ!を含むブックマーク

江坂健さんのツイートで知ったのだが、ここでも何度も取り上げているスティーブン・レヴィ『In The Plex』の邦訳が今月刊行される。

半年前に「邦訳の刊行が期待される洋書30冊を紹介しまくることにする」を公開したときに江坂さんには邦訳が進んでいることを教えてもらったので、正直ようやくという感じだが、邦訳のボリュームが632ページというのを知ると、これは大変な仕事だと思うわけだ。

『In The Plex』の評判は高く、Google の経営陣にかなり切り込んでいるようなので、これは楽しみである。

[] 恋の罪  恋の罪を含むブックマーク

恋の罪 [DVD]

恋の罪 [DVD]

園子温の映画は、前作『冷たい熱帯魚』を観に行くつもりだったものの、怖気づいて行かずじまいだった。ヘタレと言われそうだが、ワタシは人体破壊などスプラッターだったりグロな映画は苦手で、(彼の代表作ではないが)あんまり「むきだし」過ぎる映画も苦手なのだ。

思えば18禁の映画を映画館で観るのは、10年以上前のキューブリックの『アイズ・ワイド・シャット』以来だったが、本作はおよそ二時間半の上映時間の間、まったく息抜きすることなく見入ってしまい、終わった後はかなりぐったりなった。

本当にここまでやるか、もはやギャグスレスレといった言葉を遥かに通り越したところまで役者を追い込んでおり、本作もかなり「むきだし」な映画なのだけど、それだけではない。

正直本作を観終わった後も、そのタイトルが何で「恋の罪」なのかよく分からなかったが、やはりこれはサドの小説から採られているのだろう。本編での田村隆一の「帰途」からの引用、そしてマーラーの音楽(だよね?)の配置など、ただ肉体ありきな映画ではなく、それこそ美津子が語るように言葉に肉体を持たせるための戦いをとらえた映画といえる。ただその過剰さは国際的なマーケットへの配慮もあるのかもしれないが。

本作は「この先の深い闇にとてつもないなにかが潜んでいるような気がする」でおなじみ(え?)東電OL殺人事件に材を採った映画だが、映画の冒頭で猟奇的殺人による遺体が示され、主婦のいずみと大学助教授の美津子という主人公である二人の女性のどちらが殺されたのか、なぜこのように殺されたのかを探るサスペンスとして観客を引っ張る。

劇中反復されるいずみの日常の中でアレ? と疑問に思う描写があり、それが後でいずみの妄想だったことが分かるという映像的トリックが使われているが、水野美紀演じる刑事のパートでも顕著なサイコホラーの文体をもっと押し進めた演出も可能だったかもしれない。

本作は何より社会的逸脱を厭わぬ女性の解放についての映画であり、「男はタダでセックスする女より、金を払った女を蔑む」といった、東電OL殺人事件をただ道具として利用するのでない洞察が光っていたように思う。

ただラストは、伏線となる話を中盤で入れなかったほうが緊張感が切れなかったのではないか。

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memo7memo7 2011/12/01 00:55 素敵な序文を寄稿してくださった上に、「無料で」紹介していただきありがとうございます!

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