YAMDAS現更新履歴

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2012-02-27

[] ヤング≒アダルト  ヤング≒アダルトを含むブックマーク

『マイレージ、マイライフ』がとてもよかったので、ジェイソン・ライトマンの新作が出たら観ると決めていた。本作は監督、脚本が『JUNO/ジュノ』のコンビとのことだが、彼の旧作は観そびれたままである。

前作の主役ジョージ・クルーニーがはまり役だったように、本作のシャーリーズ・セロンも年齢相応のやつれた感じ(ワタシと同年代の設定ですね)、しかし未だ紛れもなく美人であり、毒を失ってない主人公にぴったりだったと思う。

ミネアポリスに住むヤングアダルト小説(なっちの字幕では『花のハイスクール』というすさまじくダサいタイトルになっていたが、"Waverly Prep" なんだから『ミネソタ高校白書』ぐらいにしとけば……ってダメ?)のゴーストライターの主人公メイヴィスは、子供が生まれたばかりの高校時代の恋人バディからの誕生パーティへの誘いに、彼と自分は運命のカップルなのだから彼を取り戻すと確信して故郷に乗り込む。そのとき車でかけるのが高校時代に彼からもらったミックステープ、しかも1曲目のティーンエイジ・ファンクラブの "The Concept" を何度もリピートする……この時点でグッとこないと本作は受け入れられないかも(この曲は劇中でも使われるが、そのときの主人公の表情には苦笑いする)。

本作の宣伝に『女子をこじらせて』が話題の雨宮まみさん(id:mamiamamiya)が駆り出されていたが(雨宮さんの映画評)、高校時代「女王様」ポジションだった本作の主人公の境遇だけとれば、雨宮さんとはかなり異なる。しかし、自意識の問題としてみた場合、高校時代という過去の栄光、そして田舎町を飛び出し都会でクリエイティブに自由に生きているというよりどころを手放せない本作の主人公もかなり「こじらせて」いるわけで、前述の同じ曲を何度もリピートさせるところも主人公の病的さ部分を最初に表現しているともいえる。

故郷に帰った彼女はバーで、高校時代ロッカールームが隣通しだったマットで出会う。彼女は冴えないマットのことなど覚えてないが、彼が高校時代ジョックたちに森で暴行され、大怪我を負わされた過去を思い出す。当初ゲイ差別の被害者と報道され、実際はゲイでなくただのデブいじめだったと注目されなくなるマットの設定が絶妙で、彼もまた高校時代から抜けられなくなった人物なのである(普段着るTシャツが主人公はキティちゃん、彼がピクシーズというのが示唆的)。

本作の日本語公式サイトで「感動のヒューマンドラマ」と謳っているのはとんでもない話で、ホントそういう映画じゃ全然ないから!! これは実際に観ていただくしかないが、本作で描かれる決定的な破局(主人公は自らの過去を語るのに、マットと同じ表現を使っている)、そしてその後の彼女の改心のなさにはここまでやるかと感心したし、ここまできたらワタシはとても彼女を笑う気持ちにはなれない。

最後のマットの妹で主人公にずっと憧れていたサンドラとの会話も実はかなり怖くて、ここからホラー展開になるのではと妙に緊張してしまった。

映画としては前作のほうがずっと好きだけど、ちょっとした会話で住む世界の違いを浮かび上がらせる脚本の妙もあり、本作も捨てがたい。

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[] 『情報共有の未来』への反応 その6 #infoshare  『情報共有の未来』への反応 その6 #infoshareを含むブックマーク

『情報共有の未来』だが、正式版になったのを受けてたつをさんが以下のように書かれている。

正式版になる前からダウンロードして iPhone で読んでいるのですが、んーと、どこが変わったのか分からないのが難点ですね。だからといって、最初から読み直すのもアレなので気にしないことにします。

【今読んでる本】「情報共有の未来」が正式版に!

その後にも書かれているが、変更点は基本的にサポートページの正誤表になります。意外に知らない人がいるのだが、達人出版会で購入した電子書籍は、バージョンアップ後も MyPage から何度もダウンロードできるので、β版を購入された方もせっかくなので最新版に更新されるのをお勧めします。

[] ローレンス・レッシグが新刊『One Way Forward』を電子書籍で出していた  ローレンス・レッシグが新刊『One Way Forward』を電子書籍で出していたを含むブックマーク

これを見るまで知らなかったのだが、レッシグ先生は新刊 One Way Forward を電子書籍で出してるのね。

お値段は1ドル99セントで、どれくらいの分量なんだろうと Amazon.com を見たら、ページ数でなく 231KB というデータ量が記載されていて苦笑い(実際は62ページだそうだ)。

抜粋も公開されているが、Web 2.0 以降の双方向性、Occupy ムーブメントなどの草の根運動からの触発、そして昨年秋に出たばかりの Republic, Lost の延長上の政治性を踏まえた内容のようだ。

なお、レッシグ先生はこの書名を冠したブログを立ち上げていて、そこでの議論を踏まえ書籍を改訂すること、そしてそれをクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの元で公開することを告知している。

[] Open Knowledge Foundationが「オープンデータ」ハンドブックを公開  Open Knowledge Foundationが「オープンデータ」ハンドブックを公開を含むブックマーク

Open Knowledge FoundationThe Open Data Handbook の正式版 v1.0 を公開したよとのことだが、これがなかなか面白い。最初の「はじめに」、「なぜオープンデータなのか?」、「オープンデータとは何か?」だけでも読んでおきたい。

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オープンソースよりオープンデータのほうが重要、というのは宮川達彦さんが2005年ぐらいに既に書いていた話なのだが(その1その2)、コンシューマ向けウェブサービスだけでなく、最近のオープンガバメントの流れを受け、その定義などをはっきりさせる意義が出てきたように思う。

このハンドブックはクリエイティブ・コモンズの表示 3.0の元で公開されており、自由に翻訳できる。既にスペイン語やイタリア語など翻訳が進んでいるが、日本語への翻訳はまだ始まってないようだ。

敵の敵は味方、なのだろうか? ネット企業の覇権争いと危うい均衡 敵の敵は味方、なのだろうか? ネット企業の覇権争いと危うい均衡を含むブックマーク

TechCrunch の「敵の敵は味方」は、憎みあってしかるべき Apple とマイクロソフトが、今では Google を共通の敵としていることについての文章である。

これを読んでワタシは自分が過去書いた二つの文章を思い出した。

一つは「マイクロソフトからGoogleに受け継がれる「悪の帝国」の座」で、これはかつて「悪の帝国」と言われたマイクロソフトの位置を今では(この文章を書いた2008年当時)Google が占めつつある状況について書いたもので、事態は確実に進んだわけだ。

もう一つは「インターネットプラットフォーム戦争:「インターネットOS」に一番近い企業はどこか」で、これは id:mame-tanuki さんの以下のツイートからの連想。

つまりティム・オライリーは、「一つの指輪」がすべてを支配する世界よりも主要プレイヤーが「緩やかに連携する」ほうをよしと考えていたわけだが、現実は「一つの指輪」を求めて争う結果、お互いが協力できるところでは協力しあうというきわどい均衡が成立しているようにも見える。HTML5 に DRM を持ち込もうとしている! と海外のニュースサイトで先週話題になったHTML5対応のコンテンツ暗号化APIの標準化の話のように、Google とマイクロソフトが協力する事例もあるわけで。

要は「敵の敵は味方」というのは局面ごとにどんどん変わるし、そんな単純なものではないということ。これから Facebook がターゲットになる局面も多くなるだろう。「マイクロソフトからGoogleに受け継がれる「悪の帝国」の座」でも引用したニコラス・G・カー先生の言葉を最後に再び引用しておく。

それに「敵の敵は味方」と言うが、私の記憶が確かなら、これはかつて合衆国政府がサダム・フセインについて言った言葉でもある。

マイクロソフトからGoogleに受け継がれる「悪の帝国」の座 | ワイアードビジョン アーカイブ

2012-02-21

[] 『情報共有の未来』が正式版になりました! #infoshare  『情報共有の未来』が正式版になりました! #infoshareを含むブックマーク

『情報共有の未来』がβ版から正式版になりました。達人出版会から購入できます。

昨年末のβ版公開から二ヶ月近く経ち、遂にβ版が外れた。これまで「正式版が出たら」と思っていた方も、もう遠慮なく購入できるよ!

今夜はささやかながら発泡酒で祝杯をあげさせてもらっている。

どうか皆様よろしくお願いします。

[] モーリン・タッカーのアンソロジーが出る!(笑)  モーリン・タッカーのアンソロジーが出る!(笑)を含むブックマーク

いや、笑っちゃいけないのだが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのドラマーとして名高いモーリン・タッカーのアンソロジーが来月発売になるのを知った(上記リンク先で全曲試聴できる)。

Moe Tucker Anthology

Moe Tucker Anthology

アンソロジーといっても2枚組だし、ヴェルヴェッツの曲の再演がそれなりの割合を占めるのだが、どうも彼女は存在自体に憎めないところがある。

大体彼女はドラマーとしての基本的な能力からしてない人なのだが、この人のリズムキープという概念すら無視したドラミングをルー・リードが称えていて、確かにヴェルヴェッツの曲には彼女の木魚ドラムがぴったり合っていたのだ(嗚呼、彼女がドラムを務めた1990年のルー・リード来日公演を見たかった……)。

そんな彼女も10年近く音楽活動から遠ざかっており、数年前 Tea Party の集会に参加したところ偶然テレビにインタビューされた映像が波紋を呼んだが、それについて聞かれたときのコメントはそれなりに筋が通っていた。

リベラル派ってみんなのことが好きじゃなかったの? 貧しい人とか、移民とか、ゲイとか、障害者とか、マイノリティーとか、犬とか、猫とか、いろんな色の目の人とか、いろんな色の髪の毛のひととか、平和とか、愛とか、そんなの全部嘘でしょ? 自分たちとまったく同じように考えない人に対してまるで寛容じゃないというところがとても興味深いところね。反対すると即座にバカ扱い、ナチス扱い、差別主義者扱い。それって相当におかしいわよ!

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのモーリーン・タッカー、ティー・パーティ支援について初めて語る (2010/10/21) 洋楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

このアンソロジーがいくらか売れて彼女の暮らしが少しは裕福になってほしいし、少なくとも Tea Party の集会に行かずに済むようになってほしい。

[] ヤング・ゼネレーション  ヤング・ゼネレーションを含むブックマーク

「キラキラ」で宇多丸さんが激賞していて興味をもった映画。

今なら「ニート」という枠にくくられてしまう19歳の大学にも行かず、働くわけでもない仲良し四人組の話で、イタリアかぶれの自転車選手のデイヴを軸に話が進む。

何とも行き場がなく、いつまでも仲良くつるんでいるわけにもいかない年齢になった四人の話ももちろん良いのだけど、本作のような映画は、デイヴの両親役がよくないとダメなのである。本作はこれがよい。四人が時間をつぶす石切り場とそこにできた池という設定もちゃんと考えられている。

自転車に関してデイヴがちょっと出来杉君な設定に頼ってる、とか問題もいくつか挙げられるだろうが、最後の自転車レースの場面になると、分かっていても盛り上がってしまう。

観終わった後でムーチャ役がジャッキー・アール・ヘイリーなのを知って驚いた。

2012-02-20

[] ドラゴン・タトゥーの女  ドラゴン・タトゥーの女を含むブックマーク

ドラゴン・タトゥーの女 [DVD]

ドラゴン・タトゥーの女 [DVD]

本作の話をはじめ聞いたときは、一度映画化されたものを何でデヴィッド・フィンチャーがまた作らなければならないのかと好意的になれず、観ないで済ますつもりだったが、同時代の巨匠の映画はできるだけ映画館で観ておくべきと翻意した。こう書いておいてなんだが、原作は未読だしスウェーデン版の映画も観ていない。

正直前作『ソーシャル・ネットワーク』が良すぎたのでそれと比べるとどうしても見劣りするが(これを2011年のベストに入れなかったのは我ながら理解できない)、十分楽しめる娯楽作だった。

上映時間は2時間半を超えるが、原作を分かっていることをある程度前提にしたテンポの速さで、前述の通り予備知識がないワタシにはちょっとツラかった。そうした意味で例えばミカエルとリスベットの関係の進展が唐突に感じられ、もう少し心の動きを示すカットがないと……と思っていたら、とんでもなくひどいモザイクにがっかりさせられた。あれはなんなんだ。

本作はリスベットの存在感が重要で、写真でしか見てないもののスウェーデン版の女優さんが雰囲気ぴったりだったのでルーニー・マーラはどうなんだろうと思ったが、線の細さも含めよかったね。

前作に続きトレント・レズナーの音楽も良くて、特にラストにかかるブライアン・フェリーの曲のカバーは、リスベットのもやもやとした心情をよく表現していて、これも前作のラストでかかる曲がそうだったように変に捻らない楽曲選択に好感を持った。

そうそう、音楽というと、ちょっと本作の感想からズレるが書いておきたいことがある。本作ではある曲が、予想もつかない場面で使われる。そのこと自体は「キラキラ」で町山智浩さんが喋っていて知った。しかし町山さんはそれが具体的にどういう場面かは言ってなかったはずで、ルール違反はない。

しかし、公開直後に Twitter で「○○の「×××」が流れる△△の場面」とかはっきりネタバレしている人がいて結構むかついた。その人も映画好きなら、それが他の人の興を削ぐ行為なのが分からないのかな。映画を観た人だけが分かる書き方もできるだろうに。

突っ込んだ言及もブログならよい。タイトルでその映画についての文章だと分かるから、そこで読むのを止めればよいから(事実ワタシの場合、観に行くと決めている映画については、自分が感想を書くまでは他の人の評はなるだけ読まないようにしている)。しかし、Twitter などのソーシャルストリーム上での公開されたばかりの映画への具体的な言及には節度があってしかるべきではないか。

このネタバレ問題についてはワタシ自身以前 Twitter で注意されたことがあり、ワタシ自身も他人から見て絶対やらかしてないと言い切れず常に気をつけるべきことだが、最近ちょっと度が過ぎる言及が目につくのであえて書かせてもらった。

『The Filter Bubble』の邦訳が『閉じこもるインターネット』として今週発売 『The Filter Bubble』の邦訳が『閉じこもるインターネット』として今週発売を含むブックマーク

少し前に井口耕二さんの新刊を調べていたら(つまり氏が手がける本は良い本が多いので)『閉じこもるインターネット』という本にいきあたり、井口さんが手がけ、レッシグが賞賛する本なら原書に覚えがあるはずなのに全然ピンとこなかったのだが、小林啓倫さんのツイートを見て、『The Filter Bubble』の翻訳なのに気づいてなるほどと思った。

原書については小林啓倫さんの書評が詳しいが、電子フロンティア財団の2011年読書リストにも入っていて、その筋の評価が高い本なのでワタシも時間を見つけて読むつもりである。

本を読まないことで知られる津田大介が邦訳に帯コメントを寄せていて、ホントに読んだのか? と驚いた。

[] オープンソース、クラスプラットフォームな電子書籍プラットフォームBooktype  オープンソース、クラスプラットフォームな電子書籍プラットフォームBooktypeを含むブックマーク

先ごろ発表された iBook Author はそのクオリティが賞賛されるとともに、使用許諾契約の厚かましさが異常なのも話題になった。つまりはユーザのロックインですね。

Slashdot で紹介されているので知ったのだが、Sourcefabric という非営利グループによる Booktype というオープンソースクロスプラットフォームな e-book プラットフォームの試みがあるそうな。

小関悠さんの「電子書籍が死んだなら」という文章が少し前に話題になったが、確かにストア、デバイス、フォーマットにロックインされていると所有しているはずの電子書籍が「死ぬ」ことがあるわけで、オープンソースはそれに有効に違いないね。

[] MP3の母スザンヌ・ヴェガトーマス・エジソンの蝋管で"Tom's Diner"を録音  MP3の母スザンヌ・ヴェガがトーマス・エジソンの蝋管で"Tom's Diner"を録音を含むブックマーク

スザンヌ・ヴェガのアカペラ曲 "Tom's Diner" が MP3 という音声フォーマットを作る上で重要な役割を果たしたという話は有名だが、ニュージャージーにある Thomas Edison National Historical Park スザンヌ・ヴェガが赴き、エジソンが発明した蝋管に "Tom's Diner" を自ら吹き込む映像が公開されている。

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こちらのほうが今回のイベントの経緯が詳しい。"Luka" の弾き語りも吹き込んだのね。

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だからどうしたとも言えるが、こういう話ってなんか好きだな。"Tom's Diner" 自体好きな曲なのもあるし、スザンヌ・ヴェガの声が変わってなかったのも嬉しかった。

BEST OF

BEST OF

2012-02-17

[] J・エドガー  J・エドガーを含むブックマーク

評価的には賛否両論というか、否のほうが多いというのを聞いていたので正直少し不安だったのだが、個人的にはすごく良かったぞ。

本作は、半世紀近くにわたり FBI の長官を務め、大きな影響力を持ち続けたジョン・エドガー・フーヴァーを主人公とする映画である。フーヴァーは現代史における代表的な「悪役」の一人であり、その彼をどう描くのか興味があったが、飽くまで一人の人間としてのフーヴァーをよく描いていたと思う。実に立派な動機に基づく要求が恐ろしい力をもたらしてしまうところは当然ながら押さえているが、一方で彼の存在自体がいつの間にか持つようになった不気味さまでは迫れてなかったかもしれない。ただ懸案だった同性愛描写もあれくらいが適切だったと思う(ハンカチが効果的に使われてたね)。

本作についてはメークアップがお粗末という評価があるようだが、ワタシはそんなに気にならならなかった。レオナルド・ディカプリオは評判通りの熱演だったが、晩年も声が元気すぎるのを見ると、晩年のほうはフィリップ・シーモア・ホフマンがやってたほうが良かったのではないか思ったりした(この二人は全然似てないだろ! と言われそうだが、老けメイクのディカプリオを見ると意外に近いのである)。

話の展開としては晩年のフーヴァーが口述する自伝の内容にあわせてその過去が挿入される形になるが、必要以上にその両者を行き来するし、口述の再現を踏み越えた描写も多く、観る側にかなり混乱をもたらす。これは信頼できない語り手としてのフーヴァーを反映したものだと解釈している。

本作がクリント・イーストウッドのキャリアの中でどのように位置づけられるのかは分からないが、前述の混乱を含め一筋縄にいかない、でも力作としかいいようがないパワーのある映画を作り続けているのはさすがである。ディカプリオはフーヴァー役を得た時点で、これでオスカーがいけると思ったのではないか(実在の人物を演じて主演賞を得た事例が多いので)。確かに彼はよくやったのに、本作はそうした思惑ともずれた映画になっている。ディカプリオにはご愁傷様といいたいが、ワタシは満足である。

[] 「オープンクラウド」とは何か? Red HatによればVMwareは入らない  「オープンクラウド」とは何か? Red HatによればVMwareは入らないを含むブックマーク

Red Hat のクラウドビジネスユニットの Scott Crenshaw 副社長が「オープンさで顧客をひきつけておいてロックインする」クラウドビジネスに警鐘を鳴らしているが、それでは何を満たせば「オープンクラウド」といえるのか? Scott Crenshaw は以下の7つを挙げている。

  1. オープンソース
  2. 発展しうる、独立したコミュニティ
  3. オープンな規格に則っている
  4. 特許や他の知的財産の重荷がない
  5. 顧客がインフラの選択が可能
  6. 着脱可能、拡張可能、そしてオープンな API
  7. クラウドを横断する可搬性が実現

Red Hat の人間が言っているのだから、Red Hat が上記の基準を大体満たしているのは不思議ではないが、VMware と EMC が発表したばかりの "open cloud computing strategic alliance" はこれには適合しないね、と Intel と VMware から資金が出ている ReadWriteCloud 上で書いているのが可笑しかった。

そういえば、オープンなクラウドコンピューティングを目指す団体が昨年立ち上がっているが、その後話を聞かないな。

早くも『Best of TOC 2012』アンソロジーが無料公開されている 早くも『Best of TOC 2012』アンソロジーが無料公開されているを含むブックマーク

先週 TOC New York 2012 にかこつけて「出版に変化をもたらすツールとしてのIT」をマガジン航に書かせてもらったが、そのカンファレンス開催前にはやくもBest of TOC 2012 というアンソロジーが公開されている。

おいおい、早すぎるだろと笑ってしまったが、TOC の宣伝も兼ねて O'Reilly Radar にずっと掲載されたインタビューをまとめたものとのこと。当然ながら無料だし、フォーマットも PDF、ePub、Mobi から選べる。

高橋征義さんの「Webと書籍とEPUBと」の中にも既存の本よりは長さが短い電子書籍の可能性について触れているが、Best of TOC 2012 も66ページとそのあたりを狙っている。

そうそう、オライリーというと電子書籍を Kindle Fire に最適化させたりさすがというべき動きの早さである。

就職活動に失敗したアメリカ人の若者が挑んだ「50州50職プロジェクト」 就職活動に失敗したアメリカ人の若者が挑んだ「50州50職プロジェクト」を含むブックマーク

トランネットで面白そうな本の翻訳オーディションが行われている。

陸上競技の特待生として大学生活を送ってきた著者は、卒業後の就職活動で40社以上の面接に落ちるという屈辱を味わう。自信を取り戻すために、アメリカの50の州を訪ねて代表的な職業を体験する《50州50職》プロジェクトを計画。広大な国土をジープで走りまわるのは想像以上に過酷であり、それぞれの州の気候、環境、慣習のちがいにも戸惑うことが多かったが、人の優しさやソーシャルメディアの力に助けられ、見事にプロジェクトを成功させる。

オーディション課題概要

調べてみたら Living the Map with Daniel Seddiqui というのがそのプロジェクトのウェブサイトみたい。

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日本人による書評を読むとなかなか面白そうで、アメリカ合衆国50州の特徴をあらわすステレオタイプというものがよく説明されている点が良かったとな。邦訳が楽しみだね。

50 Jobs in 50 States: One Man's Journey of Discovery Across America

50 Jobs in 50 States: One Man's Journey of Discovery Across America

地球上で最古の生物は何か? 地球上で最古の生物は何か?を含むブックマーク

この記事のリンク先の文章は情けないことに読んでもちょっとよく分からないのだが、地球上で最古の生物は、地中海はイタリアとキプロスの間あたりに生える海草らしい。

その年齢はおよそ10万〜20万歳(!)になるらしく、無性的繁殖させることで自らを再生させているらしい。うーん、なんか見当もつかないな。

komiyama_ryomakomiyama_ryoma 2012/02/17 01:48 最古というよりは最高齢かと。

yomoyomoyomoyomo 2012/02/17 07:53 そんなところです。

2012-02-16

[] 『情報共有の未来』の正誤表を更新 #infoshare  『情報共有の未来』の正誤表を更新 #infoshareを含むブックマーク

『情報共有の未来』サポートページの正誤表を更新。

以前指摘されていた「あとがき」における昨年、今年、そして来年といった記述をすべてそれを書いた年にあわせて置き換えた。なお、本文中のそうした表記は、文章の最後に初出の日付があるので誤解はないだろうと判断してそのままにしている。

これでβ版から正式版への格上げいかがでしょうか id:takahashim さん!

アーロン・シュワルツに見るネットネイティブ世代的SOPAとの戦い方 アーロン・シュワルツに見るネットネイティブ世代的SOPAとの戦い方を含むブックマーク

アーロン・シュワルツ(苗字の読みはシュオーツのほうが正しいのではという指摘を受けたが、もう慣れちゃったのでこちらに統一させてもらう)については Wired Vision 連載でも「アーロン・シュワルツ先生の次回作にご期待ください!」「ネットは政治の監視者たりえるか」と2回にわたり取り上げており注目してきた。データ窃盗の疑いで昨年逮捕されてしまい心配だったのだが、最新インタビューを読むと元気そうで何よりである。

インタビューは SOPA 絡みの質問が多いが、本当にこの人はネットネイティブ世代なんだなと思わせる受け答えが多い。しかし、ワタシが一番面白いと思ったのは、彼が単純なネット万能論者でないところ。

僕がインターネットを見て回るようになった頃、これは今日でもそうだけど、技術コミュニティはテクノリバタリアンがとても幅を利かしていた。「俺たちが政府を邪魔にならないようにして、皆にソフトウェアを書かせるようにすれば万事オッケーじゃん」みたいな。そういうのをたくさん読んだけど、僕は決して納得しなかったね。僕はリバタリアンとはかなり違う。何より、人々に対する共感を信じられないくらい持ってるところが僕の個性の奇抜なところだね。僕は人々を助ける必要があると分かっていた。技術コミュニティは、共感が欠けていることが多いと思うんだ。

この発言は、彼の Wikipedia などに対するスタンスを見ればよく分かるように思う。

ネタ元は Boing Boing

Vフォー・ヴェンデッタ』の著者アラン・ムーアがAnonymousの台頭について語る 『Vフォー・ヴェンデッタ』の著者アラン・ムーアがAnonymousの台頭について語るを含むブックマーク

昨年あたりから Wikileaks との絡みでハックティビズム集団アノニマス(Anonymous)が話題になることが多いが、そのメンバーが被っているガイ・フォークスの仮面が、アラン・ムーアがストーリーを担当した『Vフォー・ヴェンデッタ』に由来しているのはご存知の通り。

そうなると、ムーアは Anonymous についてどう思っているのか聞きたくなるのが人情で、BBC にムーア自身がそのあたりについて書いた文章を寄稿していて、早速 Boing BoingSlashdot などで話題になっている。

アラン・ムーアらしい含みのある文章だねぇ。

そういえば Anonymous は今、ACTA 阻止のために動いてるんだな。

V フォー・ヴェンデッタ (SHOPRO WORLD COMICS)

V フォー・ヴェンデッタ (SHOPRO WORLD COMICS)

V for Vendetta Mask / アノニマス/ガイ・フォークス 仮面 マスク

V for Vendetta Mask / アノニマス/ガイ・フォークス 仮面 マスク

[] ブルース・シュナイアー先生の新刊『Liars & Outliers』が発売されていた  ブルース・シュナイアー先生の新刊『Liars & Outliers』が発売されていたを含むブックマーク

以前内容紹介とその書名の変遷について書かせてもらったブルース・シュナイアー先生の新刊が発売になっていたので早速 Kindle 版を購入した。9ドル99セントなり!

Liars and Outliers: Enabling the Trust that Society Needs to Thrive

Liars and Outliers: Enabling the Trust that Society Needs to Thrive

既に書評が出ているが、社会において信頼を生み出し維持する四種類の「社会的圧力」の話が興味深い。

  1. 道徳的圧力:適切な社会的マナーに決定的な影響力を与える昔からある価値観や規範
  2. 評判による圧力:我々の行動を抑制する仲間からの圧力
  3. 制度的圧力:我々が属する各種団体において妥当な行動を誘導する組織の規則、行動基準、規範
  4. セキュリティシステム:協調を促し、裏切りを防止し、信頼を促し、順守を強いるためのメカニズム

それぞれ効果を発揮する集団の大小があるわけだが、最終的に「セキュリティは製品でなくプロセスである」という例のテーゼに立ち戻るみたい。

シュナイアー先生のサイトに本のページができており、第1章が公開されている。

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ワタシが訳せたらなぁとも思うが時間的に難しいし、既に版権取られているんだろうな。

TED講演における「名言」をシェアできるTED Quotes TED講演における「名言」をシェアできるTED Quotesを含むブックマーク

最近では TED の講演動画が話題になることが多く、このブログでも講演を紹介するエントリをいくつか書いているが、それでも埋もれてしまう動画も多いわけで、講演のエッセンスを抽出した「名言」を並べて興味をもったらその講演動画にすぐ飛ぶことができ、しかもその名言を Twitter や Facebook などのソーシャルネットワークで共有できる TED Quotes が立ち上がっている。

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これはうまい試みだと思う。できれば、言語が選択できて、日本語字幕がついてる講演からの引用は自動的に対応する日本語訳が出るようになればありがたいのだろうが、まぁ、それは求めすぎというものか。

takahashimtakahashim 2012/02/18 13:30 遅くなってすみません! 問題ないと思う(前回以降、今のところフィードバックも来ていない)のでリリースします!

yomoyomoyomoyomo 2012/02/18 15:24 よろしくお願いします。

emptypageemptypage 2012/02/24 23:12 アーロン君のファミリー・ネームの件、ツイッターで本人に訊いてきましたのでよろしければ御覧ください。 http://togetter.com/li/263033

2012-02-09

[] 出版に変化をもたらすツールとしてのIT  出版に変化をもたらすツールとしてのITを含むブックマーク

マガジン航に「出版に変化をもたらすツールとしてのIT」を公開。

マガジン航には隔月で原稿書いてる感じである。これまでは大抵仲俣編集長から水を向けられて書いたのだが、今回は珍しく自分で思い立って書いた。TOC は注目してる人は昔から注目してるけど、意外に知られてない印象があるので、紹介する文章だけでも少しは価値があるだろうと思った次第である。

Every Book Is a Startup

Every Book Is a Startup

[][] オープンソースに貢献するために何から始めたらよいか現役開発者が指南する『Open Advice』  オープンソースに貢献するために何から始めたらよいか現役開発者が指南する『Open Advice』を含むブックマーク

SlashdotWikimedia blog で話題になっているが、フリーソフトウェアオープンソースに貢献したい人が何から始めればよいか、その道の現役開発者50人近くが指南する Open Advice が公開されている。

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フリーソフトウェアオープンソースへの貢献といってもそれはコードだけでなく、ドキュメンテーションなどいろいろな例が示されている。

既に書籍版も Lulu から出ているが、ありがたいことに PDF ファイルがダウンロード可能で、クリエイティブコモンズの表示 - 継承 3.0ライセンスの元で自由に利用できる。

著者陣を見ると、Wikitravel の創始者 Evan Prodromou と『アート・オブ・コミュニティ――「貢献したい気持ち」を繋げて成果を導くには』の著者 Jono Bacon ぐらいしか知った名前がなかったが、それは編者がドイツの人だからかヨーロッパの人が多いためか。GNOME と KDE の開発者が多い印象がある。

クレイ・シャーキー「SOPAはなぜまずいのか」とボストン絞殺魔とハリウッド クレイ・シャーキー「SOPAはなぜまずいのか」とボストン絞殺魔とハリウッドを含むブックマーク

「緊急:アメリカ合衆国のインターネット検閲を止めろ」を訳したときは、とにかく SOPA の話を多くの人に知ってもらわなければ、と珍しく使命感とは言わないが少しだけそれに近い感覚があった。

今年に入って SOPA も PIPA も早期成立はなくなったが、クレイ・シャーキーの講演「SOPAはなぜまずいのか」は今も見る(読む)価値がある。

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非常に細かいところを突っ込ませてもらうと、この講演には一点間違いがある。

ジャック・バレンティは全米映画協会のロビイストの首領ですが、以前恐ろしいビデオカセットレコーダーを切り裂きジャックに喩え、かよわいハリウッドを家に一人でいる女性に喩えたものです。何という話術でしょう。

SOPAはなぜまずいのか

ジャック・バレンティはビデオレコーダーを「切り裂きジャック」には喩えてないんですね。これは元から "Jack the Ripper" と言っているから訳者の青木靖さんではなくクレイ・シャーキーの間違いである。

そもそも切り裂きジャックは娼婦ばかりを殺しており、ハリウッドを「家に一人でいる女性」に喩えるのもおかしいのだ。

それなら正解は何かというと「ボストン絞殺魔」で、これについては殺人博物館の岸田裁月さんの文章が詳しい。

なんとも恐ろしい事件だが、これをハリウッドはまだアルバート・デサルヴォが係争中で有罪と確定していない段階で、役名に彼をはじめとして実際の人物名をあてて『絞殺魔』という映画を作っているのである。

この映画についてはやはり最低映画館の岸田裁月さんの文章を読んでいただくのがよいが、ハリウッドを「家に一人でいる女性」に喩えるのは、まったく厚かましいにもほどがある。

絞殺魔 [DVD]

絞殺魔 [DVD]

[] 坂口安吾原作、曾根中生監督『不連続殺人事件』が初DVD化!  坂口安吾原作、曾根中生監督『不連続殺人事件』が初DVD化!を含むブックマーク

Facebook で小耳に挟んだのだが、坂口安吾が推理小説に挑み、第2回探偵作家クラブ賞を受賞した『不連続殺人事件』の映画が初めて DVD 化される!

不連続殺人事件 [DVD]

不連続殺人事件 [DVD]

5年以上前にも書いたことがあるが、ワタシが買った角川文庫版『不連続殺人事件』は、この映画版からのカットが表紙に使われていて興味を持ったが、しかし、DVD 化されてなかったため観ることができず残念に思ったものである。

原作は安吾自身大変な意気込みで書かれたもので、登場人物が入り組んだ厄介で面白い小説だったが、映画版のほうも原作の異様さを受け継いでいるようで、ようやく観れるのは嬉しい。

不連続殺人事件 (角川文庫)

不連続殺人事件 (角川文庫)

ブーツタイプの足温器はもう売ってないのか? ブーツタイプの足温器はもう売ってないのか?を含むブックマーク

寒い。部屋が寒いのである。心も寒いが、身体も寒い。これは部屋の構造と間取りの問題もあるだろうが、特に足が寒い。それが辛い。

昔、エスキモーが履くような大きさのブーツにコンセントがついていて、電気で暖めるブツを持っていて重宝したのだが、電気系統が故障したようで火花が散ったためなくなく廃棄したことがある。あれが久しぶりに欲しくなった。

そうした愚痴を Twitter でつぶやいたところ、それは「足温器」だろうと教えてもらった。早速 Amazon を検索してみたが、ワタシが望む形状のものがない。

するとベンジャミンがブーツタイプの足温器情報を教えてくれたが、既に生産終了とのこと。残念。

さらに調べてみると、電気を使わないタイプでワタシが求めるタイプの商品があることに気付いた。

履くだけあったかE?スリッパ

履くだけあったかE?スリッパ

ワタシが昔使っていたのは、後者に近い。しかし、どちらもあからさまに女性向けで、サイズ的にちょっと窮屈かもしれない。

ワタシとしては、てっとり早く電気で足を暖めたいのだが、そうしたブーツタイプの足温器ってもうないのだろうか? ないなら『履くだけあったかE〜スリッパ』を買うしかないが……。

2012-02-06

[] YAMDAS更新(スティーブン・レヴィ『グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ』)  YAMDAS更新(スティーブン・レヴィ『グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ』)を含むブックマーク

yomoyomoの読書記録スティーブン・レヴィ『グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ』を追加。

いやぁ、読むのに時間がかかった。しかし、それだけの価値がある本だった。

[] Ziff Davisの買収によりLinuxdevices.comが終了?  Ziff Davisの買収によりLinuxdevices.comが終了?を含むブックマーク

Linuxdevices.com の親会社である Ziff Davis が QuinStreet に買収され、この先どうなるか分からないという文章を掲載している。

組み込み Linux 関係の話題の情報源として Linuxdevices.com は重宝していたが、最近では惰性で読んでるだけで、心惹かれるニュースも少なかった。組み込み Linux という分野自体を Google の Android が飲み込んでしまった、と書くのは言いすぎにしても、良い潮時なのかもしれない。

とはいえ、Linuxdevices.com が終わったら組み込み Linux 関係の情報源としてどこがよいのだろうか? 今現在よいサイトをご存知の方は教えてくださいな。

メジャーリーグベースボールを一番変えたものは高給でも薬物でもなくそれは…… メジャーリーグベースボールを一番変えたものは高給でも薬物でもなくそれは……を含むブックマーク

ここで紹介されている元野球選手のカールトン・フィスクとライターのロジャー・エンジェルの会話が面白い。

2000年代のあるとき、エンジェルがフィスクに尋ねる。あなたがプレイしていた頃と野球を変えたものは何だろう? 高給だろうか? 薬物だろうか?

それを否定したフィスクが挙げた答えは意外なものだった。ビデオ再生(instant replay)だと言うのだ。上でリンクした Wikipedia のページにも記述がある1975年のワールドシリーズ第6戦におけるフィスクのホームランは、アメリカのあらゆるスポーツの中で最も記憶されている場面の一つであり、その動画はもっとも多く再生されたものの一つである。

フィスク自身も大リーグ史上語り草になっているホームランの動画を何度も見ているだろうと思いきや、彼自身はそのビデオを一度も見たことがないという。何故か? その当事者である自分の記憶を上書きしたくないというのだ。それを受けて Jon Udell は書く。

我々はビデオ再生なしではいられないし、そうしたいとも思わない。しかし、たとえそれが別のところで記録されているのは分かっていても、あたかも唯一のカメラが我々の手にあるという気持ちで生きるのを忘れないほうがよい。

先月の文化系トークラジオ Life のテーマ「何のためのアーカイブ?」との絡みでちょっと考えてしまう話である。

ネタ元は Rough Type

[2012年2月6日追記]:八木の野郎の指摘を受け、引用部の訳文を修正。

英国人は自分を知的に見せるために読みもしない本を平均80冊購入する 英国人は自分を知的に見せるために読みもしない本を平均80冊購入するを含むブックマーク

先日 Twitter で紹介したらいっぱい RT されて驚いたが、確かにこれは趣き深い記事である。

なんでワインメーカーがこんな調査をするか分からんが、「英国人の蔵書のうち、平均70%は、開かれることさえないままに本棚に並んでいる」とか「57%の人は、たとえ自分では読んだことがなかったとしても、本棚の体裁を整えるため、古典文学作品を多めにそろえている」とか苦笑いを誘う。

しかしなぁ、見栄で本棚を飾ることはないが、積読本が枕元に積みあがるワタシの蔵書状況もひどいもので、他人をどうこう言えない。

実際には読んだことがないのに読んだフリをしがちな英国文学作品1位はジェーン・オースティンの『高慢と偏見』とな。記事の最後にある「本棚に並ぶ見栄本 ベスト5」がすべて女性作家の作品なのは偶然だろうか。同じ調査を日本でやったら誰の本になるのだろうか。

高慢と偏見〔新装版〕 (河出文庫)

高慢と偏見〔新装版〕 (河出文庫)

「2011年 私のBEST BUY」に寄稿 「2011年 私のBEST BUY」に寄稿を含むブックマーク

毎年恒例ですね。今年も実験40号さん(id:yurusu)の企画に寄稿させてもらった。

本当は別の、もっと受けが取れる電化製品を取り上げるつもりだったのだが、ある問題に気付き、今回は参加できないかなと諦めかけたのだが、ICレコーダーがあったじゃんと気を取り直したのだった。

OLYMPUS ICレコーダー VoiceTrek VN-8100PC

OLYMPUS ICレコーダー VoiceTrek VN-8100PC

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