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YAMDAS更新(内田麻理香『もっと! おうちの科学 暮らしに効く55のおいしい知恵となるほどコラム』)

yomoyomoの読書記録内田麻理香『もっと! おうちの科学 暮らしに効く55のおいしい知恵となるほどコラム』を追加。

もっと! おうちの科学 暮らしに効く55のおいしい知恵となるほどコラム

もっと! おうちの科学 暮らしに効く55のおいしい知恵となるほどコラム

この本の元となった中日新聞の連載は先ごろ終了してしまったが、シリーズ三冊目はさすがに出ないのかな。

それはそうと読書記録を書きたい本が一向に減らない。この歳になってなんだが、もう少し本を速く読めるようになりたいものだ。

ブルース・シュナイアーが説く、NSAの監視から安全でいる方法

最近も NSA はサイトの協力による裏口アクセスで殆どの暗号を破っているという怖い報道もあって、この話のネタはしぶとく尽きない。

Boing BoingSlashdot など各所で話題になっているが、暗号やセキュリティに第一人者であるブルース・シュナイアー先生が、NSA の監視からセキュアでいる方法について説いている。

本当は文章全体を読むべきなのだが、アドバイスのところだけざっと訳しておく。

  1. Tor などを使ってネットワークの中で隠れる(しかし、NSA は Tor の鍵の90%を破っているらしいのだが……)
  2. TLSIPsec を使って通信を暗号化する
  3. コンピュータが危険に晒されていることを前提とする(シュナイアーはスノーデン文書を調べるにあたり、一台PCを新調し、インターネットに接続せず使っている)
  4. 商用の暗号化ソフトウェア(特に大手ベンダのもの)を疑う
  5. 他の実装との互換性をとらざるをえないパブリックドメインな暗号を使用する

当然ながら、一般的なネットユーザにとって、上記をすべて行うのが不可能なことをシュナイアーも認めている。

アメリカ政府はインターネットを裏切った。我々はインターネットを取り戻す必要がある。

エンジニアたちに告ぐ。我々はインターネットを作り上げたが、我々の中にそれを破壊してしまったものがある。今度は自由を愛する者たちが、インターネットを元通りにしなくてはならない。

電子フロンティア財団の共同創始者であるジョン・ギルモアによると、NSA にとって障害なのは IPsec らしいとのことだがはてさて([2013年09月12日追記]:これは意味を取り違えていた。EFFのジョン・ギルモア氏、IPSEC規格にNSAが関与していたということらしい)。そういえば、AES は(DES のときに噂されたように)NSA によってバックドアを仕掛けられているということはないのだろうか。

暗号技術大全

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ReadWrite日本版開始には驚いた

うちのブログの読者であればご存知だろうが、ReadWriteWeb あらため ReadWrite は情報源として重用してきた。一時期 CNET Japan でちょこっとここの記事翻訳が載っていたがそれも昔の話で、ここにきて ReadWrite Japan が始まったのは驚いた。しかも、それを手がけるのが株式会社ヤッパというのも意外だった。

screenshot

もう一つ驚いたのは、ダニエル・ライオンズは既に前編集長だったこと。現在はオーウェン・トーマスが編集長なんだね。

翻訳リソースはどのようにして調達しているのだろう。元サイトのすべての記事が日本語訳されるのかどうかが気になるところである。

3Dプリンタの平和利用コンテスト結果発表

平和利用のための3Dプリンターコンテストのニュースは以前読んでいたが、そのコンテスト結果が発表されている。

一等賞は予防接種記録の3Dプリント、二等賞は太陽光を動力とする円錐状の浄水器、三等賞は学習用の点字タブレットが受賞している。一等賞には Series 1 3D Printer が送られるそうな。

ネタ元は Boing Boing

サイド・エフェクト

サイド・エフェクト [DVD]

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スティーブン・ソダーバーグの映画を劇場で観るのは『コンテイジョン』以来になる。劇場用映画を監督するのが本作が最後とのことだが、特に思いいれのある人でないので特にどうということはない。

本作は医療もののスリラーだが、この手のスリラーでよく登場する精神科医精神分析でなく抗鬱薬の投薬が問題になる。

中盤少したるくて、一週間の寝不足がたたって少し眠たくなるところもあったが、後半になり伏線が回収されながら事件の真相が明らかになるところは見事で、さすがソダーバーグというべき手際の良さだった。

ストーリーについて触れるとどうしてもネタバレになりそうなので注意するが、主人公の最後の逆襲がやり方が面白くて、映画全体そうとも言えるが、精神医学への皮肉にもなっている。本作は余計な事前知識なしに観たのがよかった。

役者ではルーニー・マーラがすごく良くて、彼女のことが好きになった。『ドラゴン・タトゥーの女』とはまったく違った、鬱状態のしかし魅力的な女性を演じている。

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