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ヨムヨムエブリデイ

秋も一箱古本市

ブックカバーをゲット!

午前中だった仕事が長びいてしまい、もういい本なくなってるだろうし、空もどんどん曇ってくるしとくじけそうになりながら駄木駅に着いたのが三時過ぎ。とりあえず全部の会場をまわってみる。三崎坂が工事中ですごいことに。
値下げになっている箱もあったが、あせっているのと、欲しいと思っても高かったりして、結局買ったのは、古書北方人さんの箱から和田誠・絵『超時間対談』(集英社文庫)のみ。150円。いつも「ブ」の百円本ばかり買ってるので、千円近くの値がついていると手が出なくてとても情けない。でもいろんな箱を見るだけでも楽しくて、やっぱり来てよかったなと思う。四谷書房さんは不在で女の人が店番をしておられた。
五ヶ所のしおりが揃い、しのばずくんブックカバーをもらう。うれしい。もったいなくて使えない。一番好きなキャラクターはタンタンだで、二番目がしのばずくんだ。
歩き疲れて、原っぱでサッカーをしている少年たちを眺めながら、ベンチに腰掛けて自販機で買ったコーラを飲む。カップルが気持良さそうに寝そべっていたりして、いい原っぱだ。ちょっと元気が出て、古書ほうろうへ。やはり百円コーナーから、栃折久美子装幀の吉行淳之介『鞄の中身』(講談社)と北村薫『詩歌の待ち伏せ 1・2』(文春文庫)を買った。不忍通りを渡って「ブ」でも文庫本三冊。
もうあたりは真っ暗。よみせ通り谷中ぎんざをぶらぶら冷やかして歩きながら、メンチカツとコロッケとパンとせんべいなどを買った。一箱古本市のおかげで谷中が大好きになってしまった。
今日で二度目だけど、あちこち歩きまわるせいで、だいたい地理がわかってきた。何か事件が起こり、「土地勘のあるものの犯行」ということになったら、容疑者にいれてもらえるかもしれない。
村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』(文藝春秋)を読みながら帰る。