構造改革進まないから格差できた

  • 派遣労働が拡大した。正社員の半分ほどの低賃金や不安定な労働条件が社会問題となっているが。

「企業側よりも、働く立場から重要なのは多様な働き方を認めることだ。一つの会社に長期間働いて中性を誓いたい人もいれば、自分の能力を短期間買ってもらいたい人もいる。人々の多様な働き方の要望は満たしていかないといけない。今の議論だと正規雇用が良くて、非正規雇用が悪いといったものになっている」
「今の終身雇用、年功序列の枠組みの中を正規雇用と呼び、それ以外を非正規雇用とみているが、その区分そのものがおかしい。海外では長期か短期か、期限があるかないかだけ。日本もコレと同じで全員正規雇用でいいではないか。ただ、実勢には待遇の差の問題がある。賃金の著しい差をなくし、失業保険や社会保険に全員は入れるようにする。両者に差がない制度をつくることがごく普通の考え方だ」

  • しかし、賃金や保険の同一待遇は現実に可能か。

「長期的な成長の中で終身雇用の人たちは賃金が上がり、平均値で見ると生産性より高い給料をもらっている。その分、下回る人もいるわけで、生産性に見合った賃金で公平にそろえていけばい。企業側にとっても給与は下げられていい。しかし、経済界は反対する」

「これは格差ではなく不平等なのが問題だ。経済のグローバル化と技術革新が進むと格差は広がる傾向にある。こんな経験をした。先日、ブラジルから帰国し、ブラジル銀行東京支店にお礼の電話をかけたら不自由な日本語だった。オペレーターはブラジルにいたのだ。隣の部屋に電話するのも、地球の裏側にかけるのも程同じ料金だからで、すると日本のオペレーターの給料はブラジルやインドと同じ水準になり、今よりかなり下がる。これは改革のせいではなく、グローバル化、IT革命のためだ。そんなことが随所で起きている。」
「国際格差が急速に拡大している。だから改革をし、新しい成長産業をつくらないと日本は遅れる。今の議論は構造改革をしたから格差が生まれたというが違う。改革が進まないから格差ができた、格差があるから改革をしないといけないのだ。格差の不満が起きているのは主に地方だ。農業改革や不良債権処理などの改革が進んでいないからだ」

  • 生活保護世帯は十年間で5割増しとなり、百万世帯を超えた。貧困層が増えている。

「経済のグローバル化は絶対的な貧困を増やす。それは国が防がなくてはならない。日本は貧困の本格的な調査すらやっていない。格差は相対的な問題だが、貧困は絶対的なもの。一定水準より低い所得の人にはお金を支給するといって、負の所得税とも言うべき新たな手法で社会が助けないといけない」
2008年8月5日(火)

デッドライン仕事術-すべての仕事に「締切日」を入れよ-

  • 毎日、お知りの時間を決めて仕事をする
  • すべての仕事に「締切日」を設定する
  • 日本人全体の生産性が低いわけではない。ものづくりの現場である工場では、昔から作業の効率化が進められており、現在も高い生産性を保っている。では、どうしてブルーカラーにできることが、ホワイトカラーにはできないのか?それはホワイトカラーと違って、工場の仕事は「効率の良し悪し」が誰の目にも明確に見えるからだ。
  • 川に飛び込んでから渡り方を考える
  • すべての仕事は「何を、誰が、いつまでに」を明確にする

-デッドラインの基本は「明日」。ドンドン前倒しにする。

  • 仕事は発生した瞬間に取り組むことで、一番、効率が上がる

-「仕事のスピード」=「判断のスピード」

  • ワークライフバランス「ライフ」は私生活
  • マニュアル化できるノウハウは「形式知」。形式知でこなせる仕事ができたところで、2−6−2の法則の6の部分にしか当てはまらない。
  • マニュアル化して教育できないスキルは「暗黙知」⇒成績の良いタクシー運転手の例
  • 上ばかり見て文句を言っても、他人に責任転嫁しているに過ぎない。

超WORK HACKS

・Do you want to sell sugar water for the rest of your life,
or do you want to change the world ?
・情報処理をルール化する。
・無駄な作業をしておかないと、何が無駄なのかはみえてこない。
・無駄なことを効率よくこなすことほどばかげたことはない。
・誰からもフィードバックを受けない作業。
・受け取ったイメージをうまくマネージして実行可能にする企画力。
ヒアリングシートを作る(5W3H)。
マインドマップでメモを取る。


★★★

レバレッジ・シンキング

yonetatsu2007-09-25

レバレッジ時間術、レバレッジリーディングに比べるとインパクトが薄い。内容が重複してる上にテーマが曖昧。先の2冊を読んだ人ならわざわざ買って読む必要はないかも。

★★★