ジャンプ感想超絶蛇足。 めだかボックスの未来予想(後編)

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−−前日からの続き−−
「さあ、ここまでが前置きだ。ぶっちゃけこれ以後は明日の更新にすれば更新頻度的に美味しい、と思ったもはや勢いなので頑張る所存。訂正しない、とか言っておきながら悠々次日に持ってきたあたり、意志の弱さがうかがえるが、気にしない。今後の未来予想についてだ。ちなみに生徒。君は全力でおいていくからせめて相づちだけでもしていてくれ。くれぐれも、帰るなよ」
「そーですね。ごろーさん」
「俺はめだかボックス最終的な黒幕は、実は主人公の黒神めだか、だと思っている」
「しゅ、主人公黒幕とか斬新ですね〜」
「よく考えても見てくれ。めだかボックス、目安箱→めだかばこ→めだかBOX という駄洒落では繋がらないだろ。だが舞台が箱庭学園だ、というと少し面白い思考になるとはおもわんか?」
「う〜ん、よく解りませんけども〜?」
「つまりこの漫画の舞台自体がボックス、作られた閉鎖空間という考え方だ。仮にすべてはめだかちゃんの為に用意された箱(舞台)だ、という考え方をすると、それを用意した理事長や、真黒さんあたりが黒幕でいいかもしれない。確かにめだかちゃんは真黒さんを嫌っている」
「嫌っている、ですか〜……。やっぱりめだかさんは全て正しいってことに何か関係があるんですかね〜」
「めだかちゃんは正しい。これは漫画内で常に言われている。ゆえに、本能で真黒さんが悪人だと解っているからこそ、めだかちゃんはあれほどまでに彼を嫌っている……という理屈付けが通らないこともない。めだかちゃんは常に正しいんだからな。好悪にもそれなりの理由がある、という論法だ。それは非常に有用で、彼もその点を抑えて真黒黒幕説を唱えている」
「だんだん解らなくなってきましたよ……ああ、ごろーさん!」
「だが、少し待って欲しい。逆に考えてみろ。もしも、真黒さんが本格的に味方……善人であった場合の事だ。めだかちゃんは常に正しくなかった場合。あの箱庭は、あの学園は、あの生徒会は。全て”彼女が自らが望んで作成した箱庭である”、と仮定した場合、真の邪悪はどちらか、という事を」
「自分から作成、ですか〜?」
「根本的な話。フラスコ計画自体は結局、悪かどうかも怪しいんだ。もともと何十年と完成もしていない、雲を掴むような計画ではあったし、また大量の人体実験などと性急に事を運ぼうとしなければ犠牲者はゼロ、とまではいかないが極端に減るんだしな。例えるならレース試験場という下地を作らずに路上でスポーツカーの限界速度実験をやっているようなモノだ。フラスコ計画は、今すぐ! すぐなの! 犠牲とか関係無し夫! と言われればそれは犠牲者を確実に生み出す悪の行為だが、長期的にみれば善なんだよ」
「えぇ〜? フラスコ計画って人体改造計画とか、そういうのじゃないんですか〜?」
「どっちかっていうとニュータイプに近いな。人間の革新だ。そして人をよりよいスタンダードに引き上げよう、なんてのは別に他の教育だって目指してるしな。フラスコ計画も歴史そこそこ長いんだしもっとゆとり持てよ、とは思うんだが……閑話休題。つまりそれを阻止しようとしているめだかが善人という理屈はない。むしろ私の手入れした庭でなにやってんだ、という理由でフラスコ計画を潰す気だとしたら、どうかな? 信任率実質100%の箱庭学園では、めだか一強の独裁政治なのは間違いないのだからな。いつだって権力者は自分以外の支配なんて認めていないものだ。つまり一般人の善吉の関わる戦闘などは楽しいが、支配階級、めだかちゃん関連の事柄があまり趣深くない……極端に言えば端折られてる場面や辻褄が合わない場面が多い、という点にも理屈をおいてあるいい筋だと思うんだがね」
「えっと……そ〜ですね。ごろーさん」
「というわけで時系列でまとめると」

1:フラスコ計画は普通の教育水準向上による日本人強化計画。まったりやってた。異常者増えて来たので13人集めてイケメンなネームを付ける事により、中二病患者のハートをドキュン。受験需要を向上させて生徒の質、量共に増やすというやり手の不知火理事長。多分異常者には中二病患者が多いのだろう。

2:マネジメント能力に長けた真黒さんが入学する。理由は本編どおりイケメンな集団にいるお兄様素敵とめだかちゃんに思われたいが為。実際めだかちゃんは指示されるまでもなく箱庭学園に入学する事になったわけだし兄さんの妹理解度は完璧だったな。そして、いわば人間マネージメントたるフラスコ計画で兄は大活躍する。真黒さんはあの通りの兄バカだから、妹自慢ついでに妹とかいたらフラスコ計画とかすぐ終わるっすね、妹だったら楽勝っすよ、ワンパンKOっすよ。とか多分言ってる。そういう意味での黒幕は真黒さん。

3:真黒さんやら王城さんの稀代の異常者っぷりのお陰でフラスコ計画超進展。理事長、お年も召してのんびりやってたけど、これ、もしかしたらワシ生きてる内になんとかなんじゃね? とリターン重視の若干サイコな野心生まれる。その時点ではめだかちゃんはまだスペシャルじゃなくね? と思ってなのか、それとも真黒さんの奸計かはわからんが計画対象には選ばれず放置される。その後、真黒さんフラスコ計画から離脱。

4:めだか入学。即座に生徒会長に。生徒の人身掌握も済み、経済力を傘に予算イベントとかやりたい放題。ここから連載開始。多分彼女の絶頂期。

5:いくら生徒の自主性に任せるとはいっても、それ自由にやりすぎじゃね? マイスターかよ! という事で風紀委員参上。めだか補正で悪人に変化させられる風紀委員。マイスターかよ!www 当然の如くめだかちゃん率いる生徒会は、逆らう奴らはデストロイ! ってな具合で反発。風紀委員を倒す。結果、風紀委員が生徒会に逆らえなくなるという、『三権分立何それおいしいの?』な構図になる。もともとめだかの独裁主義だったけど校則違反した生徒会長を取り締まれないとかこの学園の風紀は終わっている。予算をゲームで決める方が数千倍悪だと思うよ。

6:雲仙さんを倒した事によりめだかちゃんは自動的にサーティーンパーティーに参加。王城さんに興味を持たれる。今まで知らなかったサーティーンパーティーの目的を察知。執拗に婚約を迫る王城さんを見て、あいつキモいからあいつを倒す!(めだか補正)という訳でなぜか修行する事に。真黒さんと再会。内部事情を知る真黒を仲間に。真黒さんもめだかちゃんに甘いよね。

7:修行も終わって強くなったので、わたし以外の支配は認めん! フラスコ計画は今すぐ潰す!←今ここ。

「8:ここから妄想。
 最終的に、めだかちゃんがその本性を現し、学園内は元よりすべての人間はわが下にひれ伏すのだ! とか言ったあたりで、もう仲間はほぼ全滅、戦力としてのサーティーンパーティーも全滅。残ったのは真黒さんと一般人の善吉のみ……。だが、そこに現れるのは……そう、もきゅもきゅ不知火さんだ。その三人をはじめとして、善吉はめだか討伐の為に13人の普通(ノーマル)の仲間を集める。……これが俺の考えるめだかボックス最終章”『普通の十三人(パーフェクトサンライズ)』計画”だ!
「ソ〜デスネ。ごろ〜さん」
「フラスコ計画との対決を果たして真の最強と化してしまっためだか相手に、ノーマルはどれだけ抗えるのか。不知火の不条理な頭脳、真黒さんのマネージメント能力、そして努力の普通の人−善吉−。この三人の反逆が、今始まる」
「ソ〜デスネゴロ〜サン」
「次回、めだかボックス!” 私を名で呼ぶな! ”ご期待下さい! 西尾先生の作品が読めるのはジャンプ以外に講談社ノベルスもあります!
「……終わりましたか〜?」
「ふむ。帰ってよろしい。俺も満足した。もう帰る。長くなりすぎたので補足は絶対にしないと誓おう。誤字脱字や表現間違い位は訂正するだろうがね。少々手を加えさせてもらった。さすがに今回の更新は長過ぎたね。反省だ。容量から見て、長さ調節はしたほうがいいな。あまりに長い場合は2日に分けよう。まぁ、長々とおつきあいありがとう」
「はいはい。ではまた後ほどー つミ」
「では、また次回。ノシ」
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