結婚と賭け

夜のニュースで都知事のスピーチをきちんと聞く機会に恵まれる。「たしかベルクソンだったと思うけど」と前置きしていたので、
http://d.hatena.ne.jp/yskszk/20051115#c1132049316
にあった「結婚は賭けのようなもの云々」が本当にベルクソンの言葉なのかどうか、本人にも確証がなかったようだ。ためしにgoogle:結婚 賭けで検索したところ、ある種のクリシェとしてフランスでは古くから使われている言い回しらしい。
大して面白い結論にはなりそうにもないので、この件についてはこれ以上は調べない。

今日の漫画

アマゾンからあれやこれやと届く。

やはりうまい。ただし漫画の技法が「上手い」のであって、作中で描かれる同性愛の世界を「美味い」と思っているわけではない。
毎度毎度同じ感想の繰り返しで申し訳ないが、よしながふみは「一芸に秀でたバカ」や、「一芸すらないバカ」を魅力的に描くのに長けている。ちなみにこの作品に出てくるアントワーヌは後者。
IS(4) (KC KISS)

IS(4) (KC KISS)

主人公がIS自助グループの「しずくの会」にかかわるようになってから、物語がいささか陰鬱な愛憎劇になっている。「作者あとがき」によれば、ISに関する正しい情報の伝達を求める被取材者と、物語としての面白さを求める編集者に挟まれ、苦心惨憺しながら描いたとのこと。これまでの巻からは感じられなかった息苦しさに満ちているのは、おそらくこうした執筆環境とも関係があるのだろう。