今朝はウックルという住宅街の区にある動物病院へ、ベッテイ(犬)のワクチンに行った。
ベッテイ、めちゃ痛いみたいで、暫くしょげてたけど、すぐに回復して、獣医さんにじゃれていた。
まだ、子犬みたいと獣医さんが言うので、もうじき大人になるでしょうかと訪ねると、この子はならないでしょう。と言われた。性格がもう子犬のままなんやって。
ピーターパン症候群のベッテイ。
ユニオンヨーロピアンのパスポートも作ってもらった。
犬のパスポート。ベッテイの顔写真もとって、貼ろうかな。

そのあとトラムに乗って、途中下車して喫茶店で、パニーニとサンドイッチ食べた。
隣に足の悪いおばあさんが座って、ベッテイが遊んでよーと行くので、とめてたら、
いいのよ、私もずっと犬を飼っていたからと話が始まって、色々話を聞いた。
息子さんがフランスの南仏モンペリエに住んでいて、4年前に会いにいったということや
パリに住んでたときの当時のパリの様子や、スペインに住んでたときの話など。
旦那さんが亡くなって、寂しそうやった、それで、話をするひとが少なくて、喫茶店の隣の私と旦那に
色々な記憶を話したいのやなあとも感じた。
年上の人の経験を聞くのはいつも興味深い。
記憶の中から何かを探ろうとしている瞬間というかその時間の流れが、
そこに居る時間がすごく大事なときに思える。

そのあとトラムに再搭乗して、ベッテイまたしても人気で、お母さんと子供2人になでてもらって、
喜んでた。
近所の下着屋さんに行って、
下着と水着を買ってもらった。私は一人で下着屋に行くの、恥ずかしいっ。
自分がおっさんみたいに思えてきて、恥ずかしいねんなあ。
カトリーヌ教会前の喫茶店でオレンジジュース飲んでたら
そこでもベッテイ人気で、隣の犬をつれたカップルとジョギング後のお姉さんも見に来て
めちゃ面白い犬とほめてくれた。
帰って、制作した。

ドローイング一枚大体終わった。
明日は油メイン。
新しい筆、めちゃコシがあって、描きやすい。
いつも油絵の具、アムステルダムっていう安いの使ってたら、こないだ画材屋で
アムステルダムはもう製造しない、アクリルに似すぎてるから、だから、今セールしてるので最後やって
言われて、購入した赤オレンジ、もってない色で、嬉しい。
でも大体の色は、透明色でない限りは自分で作れる。カドミウムの入ったのも無理やけど。
初めてセヌリエの白を使った時、それまでアムステルダムの大きいチューブが安いからそればっか使ってたのでびっくりした。去年の冬か。
全然違う、本当になめらかで、クリームみたい。絵の具の粉の質とか量が全然絵の具によって、違うのだと気づいた。筆もそう。
ちょっと高くてもいいものは長く使えるし、いいものはいいのやなあ、
いつか絵が売れるようになれたらセヌリエの絵の具のみで描いてみたいなあ。。
絵の具の粉はフランス語でピグモンというのやけど、今カタカナで日本語検索したら


え、ウルトラマンの中の登場人物!?
知らなかった。ピグモンって、そうなんかあ、日本語って、いろんな国の言葉を巧みに取り込んでいるなあと思うことがよくあるけど、この場合もそう。
今度から、ピグモンって考えたときに、このイメージが点滅しそう。

夜は旦那の同僚カップルが週末遊びにきたときに手巻き寿司したのの残りとみそ汁を食べた。
お酒飲むと翌日にも響くので、水。
やっぱりお米食べないとご飯食べた気がしないなあ。
パンでいいというわけにはいかん。パン食べてもご飯食べたくなる。
サンドイッチより米炊いて塩昆布おにぎりが好き。こないだは味噌ごまを具にしておにぎり作ったら
旦那がめちゃ喜んでてびっくりした。
私はやっぱり日本の頑固親父みたいな食生活。
それか日本の60歳以上のひとの好む食生活が好ましい。
確かに話するのも、そのくらいの年のひとと話すのが楽しい。
このあいだの旦那の妹のボルドーでの結婚式のときも、60代前半か手前のカップルと話し込んでしまったけれど、すごく面白かった。
ロランバルトと一緒に仕事したこともあり、マルグリット デュラスのことを論文にしたり物書きの女の人。
サイトンブリーについてのロランバルトの文章のこと、塩田千春さんのメゾンルージュでの展示何回も見に行ったということなど。

60歳まで半分をすぎて、私は自分が60歳になったときにどういう人間になってるやろうなあと全然予測できないけど、今考えられるのは今日の制作のことと、ご飯のこと。

一日ってすぐに終わるなあ。
ということは一生もそうなんかなあ。

何年か前にジョナスメカスと朝の5時半くらいまで、パリのマレ地区のバーで飲むいう席にいたとき、
彼は何歳なのかはっきりは知らないけれど、ヴィデオをとり続けているのを見た時、
胸を打たれたのを覚えている。
この職業は退職のない仕事で一生、作り続けるということやって、
堀尾さんとお会いしたときも同様に、胸を打たれた。
好奇心満タンで、生き生きとして、作り続けてるひと。


やっぱり世界は面白い。