『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』(2011-16)


米テレビドラマ『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』
(2011-16)5シーズン103エピソードを見終わった。
とにかく面白かった!


(ある業界誌の贈呈プレゼントに応募して幸運にも入手!)


見ようと思ったきっかけは
若林恵『さよなら未来—エディターズ・クロニクル2010-2017』
岩波書店、2018)だ。
該当箇所から引用してみる。


   2016年12月10日記事(wired.jp)
   「ポスト・トゥルース時代のストーリーテリング


   『WIRED』プリント版最新号「ワイアードTV」という特集のなかで、
   脚本家のジョナサン・ノーランを取り上げることになったため、
   (いまさらではあるが)一応観ておくかと、
   彼が製作総指揮を手がけたドラマ
   『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』(以下『POI』)を
   校了の二、三週間前から観はじめてひどい目にあった。


   一話四十五分として一シーズンがだいたい二〇〜二三話。
   それが五シーズン分ある。
   第五シーズンは十三話までなのを差っぴいて、全一〇三話。
   かける四五分。四六〇〇分強。約七七時間。
   こんなものを観てたら仕事なんかできたもんじゃない。


   この回を観たらやめようと思いながら観てると、
   回の終わりにきてまさかの展開がもち上がり、
   それがどうなったか続くエピソードの
   最初の一〇分だけ観て寝ようと思うもそうは問屋がおろさず、
   芋づる式に延々と明け方まで観続けるハメになる。
   (略)


   AIの倫理的課題、誰がなにをプログラムし、
   誰が実際にそれを運用するのかといった問題を主軸に、
   テロリズム、サイバーアタック、ビッグデータ、未来予測、
   SNS、ハクティヴィズム、選挙、シミュレーション、VRなどなど、
   いまどきの世の中を騒がせる
   ありとあらゆるテックの話題を呑み込みつつ
   壮大なドラマへと発展していくノーランの物語は、
   ある意味、時代や世相の写し鏡であって、
   スペキュラティヴな未来論ですらある。
   (略)



若林さんのビンジウォッチングとは違って
僕は9月から3カ月かけて77時間のドラマを見終えた。
AIと人間が共存できるか、その時代をどう生きるか、
信頼する仲間たちとの関係。
そうしたことを感じ、考えさせられる作品だった。
紹介してくれた若林さんに感謝したい。


ジョナサン・ノーランの創作力、
それを映像に定着し、ビジネスとして成立させる才能や野心に
感服する。


wikipedia: PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット
wikipedia:en: Person of Interest (TV series)
wikipedia:en: Jonathan Nolan