図説 金枝篇

図説 金枝篇

図説 金枝篇

  • 作者: サージェームズジョージフレーザー,メアリーダグラス,サビーヌマコーマック,内田昭一郎
  • 出版社/メーカー: 東京書籍
  • 発売日: 1994/10/31
  • メディア: 単行本
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エウレカセブンによって一部の人にとってやたらメジャーな存在になってしまい、知っていると本来の意味とは別の意味で色眼鏡で見られるようになってしまった金枝篇だが、僕が初めて接したのは中学に入り立ての頃だったろうか。岩波書店でとりあえず一巻を購入して有名な王殺しのくだりを含めたその一冊だけは読んだけど、上手く消化できずに続巻は買わずにそのままになっている。
どうやって巡り会ったかと言えば、小学生の頃の一時期、下村湖人の「次郎物語」が愛読書だったのだが、尻切れトンボな終わり方*1に欲求不満を抱き、なぜか書名が似ていると言うだけの理由で曾野綾子の「太郎物語」を読み、その後実は舞台になった大学が母校*2になったりしたりもするのだが、「太郎物語」そのものについてはどんな話だったっけと言われると、「金枝篇」という民俗学の古典についての記述があってそれを読みたいと思ったとしか覚えていない。曾野先生ごめんなさい。
で、未だに未練があり、岩波書店の続巻を買ってしまえば読み始めるモチベーションになるだろうかと思い、検索をかけてみたらこんな近道そうな本が出ていたりするではないか。でも絶版本でamazonのマーケットプレースでは安いものでも定価の倍はしている。一応県図書館には蔵書があるようだけど、、、出来れば手元に置いておきたい衝動に駆られますよね、こういう本は。でも東京書籍と言えば教科書屋さんだし、だからこその企画なんでしょうが、黙っていての再版は難しいかな。
と言うわけで、復刊.comさんにお願いしてもらうことにする。
先人は一人だけで道はまだ遠いですが、どなたか同好の方がお見えでしたら是非清き一票をm(_ _)m

*1:というか、単に未完だったようだけど

*2:中部地区の大学には珍しく文化人類学科、現在は哲学科を併合して人類文化学科と名称変更したらしい、という名の文化人類学を教える学科があり、そこに行きたかったのだが、どうせ受からないだろうと同時に受験した外国語学部に受かってしまい、偏差値に惑わされてそちらに入ってしまった。今思うと人生を変えた決断を実にくだらない理由でしてしまった。良かったか悪かったかは判らないけど