初のキネカ大森へ。
駅ビルのアトレはかなり綺麗で開けてる感があったけど、駅ビルを一歩出るといきなり普通の町の風情(汗)初めて見るバスが駅前のターミナルにビッシリ。京浜急行バスと書いてある。もう全てがお初の町なので、新鮮!!各停で行くと秋葉原から21分もかかるΣ(゚д゚lll)
駅ビルからバス・ターミナルを抜けると西友。その5階にキネカ大森。西友自体がもう古いビルで、淋しい感じ。
自分の身近なところでは、日暮里の駅前(舎人ライナーが走る前の頃…)が1回り大きくなった感じで、駅前なんだけど、地元感たっぷりの懐かしい感じ(汗)。でも、駅前に映画館があるって羨ましい。
近場の映画館だと、錦糸町。確かに身近な場所だけど、人も多いし、町も大きいので、地元感って無い…最近はポケモン・マスターさんまで登場してきたし。
当の映画館、キネカ大森さんは、映画館所蔵の映画パンフが自由に見られたり、館を訪れた映画関係者のサインが並んでたり、映画を観るだけじゃない楽しみも提供してくれてます(ง •̀_•́)ง
西友の5階はなんだか淋しげなフロアなんだけど(汗)、キネカ大森さんは楽しい!!
ちょっと遠いのがね…(涙)
さて、本編…
ヴィム・ヴェンダースと言えば、大好きっていう人がいっぱいいる監督さん。その新作で、ジェームズ・フランコ主演。私は、よく分からない人(汗)
小説家の主人公は筆が進まず、壁にぶち当たっている。それが原因で彼女とも上手く行っていない。
子供がほしい彼女と子供がいらない男。まぁ、上手く行かないよ。
そんなある日、町が雪に覆われてしまう。雪のせいで普段通らない道へ警備員に誘導された主人公。吹雪く雪と上手く行かない自分にイラつく彼の車の前に子供が飛び出してくる。
すんでのところでブレーキを踏んだのだが。
すぐ近くに住む小さな兄弟はソリ遊びに夢中で車道に飛び出したのだ。主人公は下の子をひいてしまう。
不運が重なった事故として扱われ、被害者家族も彼を責めることはなかった。
でも、この事故は、主人公や被害者遺族の心に深い傷を残す。
この事故から10年の歳月を4ヶ月後、2年後、さらにその4年後、そのまたさらに4年後を切り取って、映し出す。
時折サスペンス風の音楽が流れ、この後何かが起きるんじゃないかと変な期待をしながら観てしまうのだが、実は何も起きない!!
何も起きないまま、現実を受け入れられなくてもがく主人公が人生の分岐点に立ち、選択をし、少しずつ自分の日常を取り戻していく過程を淡々と描いていく。
何が言いたかったのか、分からないと言う感じで流れていく時間。でも、当事者たちは日々あることをこうして時間をかけて乗り越えていったのだと思い至ったのは終盤で…
途中、主人公が一緒に暮らす女と結婚しようと決意して、その娘を連れて出かけた遊園地で事故が起こるシーンがある。
主人公は倒れた乗り物の下敷きになった怪我人を助け出す。その時の彼は冷静沈着を絵に書いたような姿だった。それは現場にいた女に頼もしさより一種の怖さを感じさせる。
何もなく、立ち直ったように見えていた彼も大きく変化していたのだと感じる場面。
ラストもまさしくそうなんだなぁ。
観てる間は、サスペンスへの期待からちょっと拍子抜けのような印象を抱いたけど、後になって、1つ1つがジワジワとくる。
様々な結果は、確かに誰のせいでもないのだと…こんな解釈で良いのだろうか…原題は何事もいつか終わりが来るって感じで良いのかしら。
この映画、アクションでもないし、SFでもないけど、3D上映がある。3Dは暗いし、メガネかけてる私には負担も大きいので、今回は2D鑑賞。そのためのキネカ大森なんだけど(汗)
時折、登場人物たちの背景の美しさに目を惹かれる。登場人物の顔のアップをスクリーンの中心に据え、その美しい背景が奥行きを現してるようなシーンにいくつか遭遇する。ラストは特に。
2Dでも感じたので、3Dならもっと強く表現されたのかしら。これはそこに1人佇む人物の心の状態を示してるような気がする。周りとの温度差というか…それはあくまで個人的見解(汗)
さて、いかがでしょうか。