#正岡子規

【シリーズ＝教養の饗応】(12/13配信第104号) 今は、二十四節気の「大雪(＝たいせつ)(12/7-12/20)」 七十二候の「熊蟄穴(くまあなにこもる)(12/11-12/15)」です。 昨日12月12日は、「仏滅(ぶつめつ)」です。 本日12月13日は、「大安(たいあん)」です。 明日12月14日は、「赤口(しゃっこう)」です。 また、陰暦十二月の異名は「師走(しわす)」です。 英語では「Deceｍber」 フランス語では「décembre＝ (デッサンブル)」です。 中国語では『十二 月』と書いて『シーアーユエ』と発音します。 韓国語では『십이월』と書いて『シビウォル』と発音します。…

一昨日の続きです‥。 １２月２日（月）の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、小林一茶の「小便の 身ぶるひ笑へ きりぎりす」という「ことば」（俳句）で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『いかに屈強な男子といえども生理には勝てず、始末もつけられない。 放尿とてそのなごりにも出そびれにもきっぱり切りをつけえぬ人の中途半端。 それを詠む俳人・一茶の中に「自嘲」とそこに漂う「一抹の哀しみ」をみた現代の俳人・長谷川櫂は、 そういう自己への揶揄がさらに昂（こう）じたものとして次の句も引く。 「木つゝきの 死ねとて敲（たた）く 柱哉（かな）」。長谷川の「小林一茶」から。』 俳句と…

ダメかもしれないというマイナス的な気持ちに支配されると、それが頭から離れなくなってしまいます。 占いは、ありえそうな場面を先にシュミレーションしておくことが可能です。 人生がこれからどうなるのかを知り、開運するための道標として活用しましょう。 ～今日はどんな日？～・国際中立デー・バッテリーの日・漢字の日┗12月12日14時から清水寺で発表・ダズンローズ・デー・児童福祉法公布記念日・ダースの日・明太子の日・5本指ソックスの日・杖の日・クイーン・デー・ダンボール・アートの日・ジェニィの日・保護わん・保護にゃんの日・あるこう！の日・豆腐の日・育児の日・パンの日・わんにゃんの日 ～今日の花言葉～ムラサ…

何やかやらで時間がなく、午後2時過ぎから市内をポタリング。 向かった先は上江津湖。 熊本県立図書館の、 南側には芭蕉の林が広がっていて、冬だけれど、南国に居るような錯覚に陥る場所がある。 その一角に建っているのが高浜虚子の句碑。 「縦横に 水のながれや 芭蕉林」 高浜虚子は明治7年（1874年）愛媛県松山市生まれ。正岡子規に師事し、明治24年（1891年）、子規より虚子の号を授かる。「虚子（キョシ）」の名は本名の「清（キヨシ）」に由来している。雑誌『ホトトギス』を主宰、「花鳥諷詠」、「客観写生」を提唱し、その元からは多くの俳人が輩出した。昭和29年（1954年）に文化勲章を受章するなど俳壇に君…

季節のうつろいを感じて：鶏頭の花と秋の風景 はじめに：散歩で見つけた季節の変化 秋が深まり、散歩中に目に入った風景が心に残りました ひと月前に鮮やかに咲いていた鶏頭の花が、今ではすっかり枯れてしまっていたのです 季節の移ろいを目の当たりにすると、時の流れを静かに感じるものです 鶏頭の花：燃えるような赤の記憶 鶏頭の花は、その鮮やかな赤色と独特な形が特徴で、秋の風物詩として親しまれています 真夏の終わりから秋にかけて咲き誇るその姿は、まるで燃える炎のよう しかし、花が枯れる様子には、生命の儚さや自然の無常さを感じずにはいられません 思い出した俳句：正岡子規の世界 鶏頭の花を見た瞬間、正岡子規の有…

第四部までを総括する一巻となっています。 また幻想的な文学作品とも言えます。 ネタバレします。 夏目漱石の胃の痛みがますますひどくなる。 漱石は伊豆修善寺の菊屋旅館で転地療養することにした。 しかし雨が降り続く上に旅館は部屋の用意をしておらず漱石の気分はより沈鬱なものになっていく。 出された食事の刺身は食べず生卵二つを混ぜて三杯の飯をかき込む。 隣ではゴム長で儲けたという男たちが歌って騒ぐのがうるさく漱石は怒鳴りこむ。 ここでも漱石は伊集院警視が監視をよこしたと疑っている。 漱石の教え子である松根東洋城（豊次郎）がなにくれとなく世話を焼いた。 漱石の物語は次第に幻想的なものになっていく。 かつ…

人は他人と触れ合うことで成長します。 友達と悩みを分かち合い、ケンカし、そして理解しあっていきます。 傷つくことを恐れずに積極的に関わっていく姿勢が大切です。 過去の整理できていない否定的な思いを克服していきましょう。 ～今日はどんな日？～・国際山岳デー・ユニセフ創立記念日・百円玉記念日・胃腸の日・THINK SOUTHの日・ロールちゃんの日・めんの日・ダブルソフトの日・おかあちゃん同盟の日・沢庵忌 ～今日の花言葉～ホーリー=永遠の輝き ホーリー ～今日の名言～この道より、我を生かす道なし、この道を歩く。 武者小路実篤 ～今日の俳句～霜よけの笹に風吹く畑かな 正岡子規 ～今日のことわざ～案ずる…

「春や昔」攷 一、子規の「春や昔」 ＪＲ松山駅の正面玄関を出て、正面のバスロータリーに沿って左側に進むと、市電の乗り場へ向かう途中に、周りに比して古く大きな存在感のある子規の句碑が建っている。 ①春や昔十五万石の城下哉 子規 この句は明治二十八年の作で「松山」と詞書がある。愛媛では、以前はあるローカルの企業ＣＭでこの句がいつも流れていたから、おそらく私が物心ついた頃はじめて知った俳句はこれのはずであり、俳句というものが世の中にあるのを知る前にこの句だけは知っていたことになる。 この句の特徴を見るとき、まず「や」、「かな」の一見二段切れのようにみえなくもない、上五第三音目の「や」が目に付くことで…

「学問」としての俳句 ここのところ、正岡子規の俳句分類について書いている。もともと子規の「自然」とその後の近代俳句の「自然」についての問題意識から始まった連載の途中で、彼がどうして近世の俳句の分類をはじめたのか、そこから何を得ようと目論んだのか、そして、なぜ死の直前まで分類を止めることができなかったのかなど、疑問が色々でてきたのだ。 子規の俳句分類がどういうものかを簡単にのべておくと、連歌の発句や『毛吹草』所収句から江戸末期に至る十二万句をこえる近世の発句（俳句）を収集したもので、もう少し細かく言うと、その分類は、歳時記や類題句集と同様に四季と雑で分けた上に子規独自の下位分類を加えた甲号、季語…

選の公準―子規の試みについて― 初出『澤』2015年7月号（15周年記念号/特集・選とは何か） 一、はじめに 句の選をする／される、という時、その選を皆が納得する選たらしめるための「公共性」を担保するには、それなりのモノサシがなければならないだろう。例えば初心者に句作りを指導する時、五七五で季語さえ入っていればなんでも俳句である、と言うのはかなり無責任だろう。なにが俳句なのか、なにが俳句として優れているのか。それがわからなければ、独りよがりになるしかない。私たちは、ある程度の共通の枠の中でそれを共有し、個別の読みを行っている。あるいは、そのような幻想を分かち合い、せめぎ合っている。それと同時に…