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アラン・パーソンズ・プロジェクト

(音楽)
あらんぱーそんずぷろじぇくと

Alan Parsons Project, The (1975-1987)


アラン・パーソンズ(Alan Parsons)とエリック・ウールフソン(Eric Woolfson)が中心となって結成したブリティッシュ・ロック=ポップス・グループ。
アランは、後期ビートルズ、ウィングス、ピンク・フロイド、コックニー・レベルなどを手がけてきた名エンジニアである。エリックは当時はさほど売れてはいないが職人肌のシンガーソングライターという位置づけだったと思われる。


原則的にアルバムによって参加アーティストは大きく変わる。特にリード・ヴォーカルは1枚のアルバムで5、6人使うことが当たり前である。作品重視のこの傾向は、近年再結成されるまでライブをまったく行わなかったことにもうかがえる。
以下のメンバーは固定である。

  • アラン・パーソンズ(キーボード、バックヴォーカル、打ち込みなど)
  • エリック・ウールフソン(リード・ヴォーカル)
  • アンドリュー・パウエル(オーケストレーション)

以下のメンバーはほぼ固定である(1、2枚別のプレイヤーが演奏していることもある)

  • デヴィッド・ペイトン(ベース、パイロット)
  • イアン・バイアンソン(ギター、パイロット)
  • スチュアート・エリオット(コックニー・レベル、10cc)

以下は、代表的なリード・ヴォーカルである。

  • デヴィッド・パック(アンブロージア)
  • レニー・ザカテク
  • ジョン・マイルズ
  • コリン・ブランストーン(ゾンビーズ)
  • クリス・レインボウ(キャメル)
  • ゲイリー・ブルッカー(プロコル・ハルム)
  • エルマー・ガントリー
  • ジョフ・バラーデール(ヴァイタミンZ)

デビュー・アルバム『怪奇と幻想の物語』(The tales of mystery and imagination)はエドガー・アラン・ポーをモティーフとし、オーケストラを多用したプログレッシヴに近いロック・アルバムだが、いきなり大売れし、その年のグラミー賞にノミネートされた。
その後、アシモフの小説を題材としたり、シンセサイザーやオーケストラなどを導入したコンセプチュアルなアルバムを発表していた。
80年代に入るあたりからは徐々にポップ指向を強めていき、一見パイロット風のAORながらも、実は英国風の気品と奇妙さのある不思議なポップスを展開している。
87年にラスト・アルバムを出した後、沈黙するが、93年以降、エリックを除いたほかの常連メンバーで作ったアラン・パーソンズ個人名義のアルバムなどが数枚ある。


- Discography -
The Alan Parsons Project 名義

  1. 『怪奇と幻想の世界 〜エドガー・アラン・ポーの世界〜』(TALES OF MYSTERY AND IMAGINATION)(1976)
  2. 『アイ・ロボット』(I, ROBOT)(1977)
  3. 『ピラミッド』(PYRAMID)(1978)
  4. 『イヴの肖像』(EVE)(1979)
  5. 『運命の切り札』(THE TURN OF A FRIENDLY CARD)(1980)
  6. 『アイ・イン・ザ・スカイ』(EYE IN THE SKY)(1982)
  7. 『アンモニア・アヴェニュー』(AMMONIA AVENUE)(1984)
  8. 『ヴァルチャー・カルチャー』(VULTURE CULTURE)(1984)
  9. 『ステレオトミー』(STEREOTOMY)(1985)
  10. 『ガウディ』(GAUDI)(1987)



Alan Parsons / アラン・パーソンズ(ソロ名義)

  1. 『人生ゲーム』(TRY ANYTHING ONCE) (1993)
  2. 『オン・エアー』(ON AIR)(1996)
  3. 『タイム・マシン』(THE TIME MACHINE)(1999)
  4. 『A Valid Path』(2004)



関連作品
『KEATS』(KEATS / キーツ、1984)
『FREUDIANA』(1990、ミュージカルのサウンドトラック。ただし実際にはこのミュージカルは上演できなかったはず)

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