Alan Parsons Project, The (1975-1987)
アラン・パーソンズ(Alan Parsons)とエリック・ウールフソン(Eric Woolfson)が中心となって結成したブリティッシュ・ロック=ポップス・グループ。
アランは、後期ビートルズ、ウィングス、ピンク・フロイド、コックニー・レベルなどを手がけてきた名エンジニアである。エリックは当時はさほど売れてはいないが職人肌のシンガーソングライターという位置づけだったと思われる。
原則的にアルバムによって参加アーティストは大きく変わる。特にリード・ヴォーカルは1枚のアルバムで5、6人使うことが当たり前である。作品重視のこの傾向は、近年再結成されるまでライブをまったく行わなかったことにもうかがえる。
以下のメンバーは固定である。
以下のメンバーはほぼ固定である(1、2枚別のプレイヤーが演奏していることもある)
以下は、代表的なリード・ヴォーカルである。
デビュー・アルバム『怪奇と幻想の物語』(The tales of mystery and imagination)はエドガー・アラン・ポーをモティーフとし、オーケストラを多用したプログレッシヴに近いロック・アルバムだが、いきなり大売れし、その年のグラミー賞にノミネートされた。
その後、アシモフの小説を題材としたり、シンセサイザーやオーケストラなどを導入したコンセプチュアルなアルバムを発表していた。
80年代に入るあたりからは徐々にポップ指向を強めていき、一見パイロット風のAORながらも、実は英国風の気品と奇妙さのある不思議なポップスを展開している。
87年にラスト・アルバムを出した後、沈黙するが、93年以降、エリックを除いたほかの常連メンバーで作ったアラン・パーソンズ個人名義のアルバムなどが数枚ある。
- Discography -
The Alan Parsons Project 名義
Alan Parsons / アラン・パーソンズ(ソロ名義)
関連作品
『KEATS』(KEATS / キーツ、1984)
『FREUDIANA』(1990、ミュージカルのサウンドトラック。ただし実際にはこのミュージカルは上演できなかったはず)