(Osborne effect)
1980年代にオズボーン・コンピュータ社(Osborne Computer Corporation)が冒したマーケティング上の失敗。後継機種を発表した際に発生する買い控え現象のことをいう。1983年、オズボーン・コンピュータ社のアダム・オズボーンは、Osborne 1システムの後継機種である「エグゼクティブ」と「ヴィクセン」を発表し、これらが現在の製品を性能面で大きく上回っていることを強調した。顧客の間ではこれらの次期製品を待つための買い控えが起き、オズボーン社の売上は急落した。これがキャッシュフローと収益を悪化させ、数ヶ月後にオズボーン社は倒産した。この逸話から、早すぎる新製品発表によって現行製品の販売不振を招く現象を「オズボーン効果」と呼ぶ。