Child 44
トム・ロブ・スミスが2008年に発表した処女長編作品。
スターリン政権下の旧ソ連を舞台に、少年少女ばかりが狙われる連続殺人事件に挑む捜査官レオの苦闘を描く。
実際に旧ソ連で1978年から1990年に掛けて52人の女子供を殺したとされる、アンドレイ・チカチーロ事件に材を取っている。当時のソ連では、犯罪や殺人は資本主義の弊害によるものであり、社会主義社会ではこのような犯罪は存在しない」とされ、事件そのものが長年に渡って発覚しなかった。本書の作者スミスは、そのような政府に対する怒りも執筆の動機になったとしている。
Child 44 (The Child 44 Trilogy)
Child 44 (The Child 44 Trilogy)