Rob Bottin(1959-)
特殊メイク・アーティスト、特殊効果技術者
高校生のときに、特殊メイクの大家リック・ベイカーの門を叩き、弟子となる。ベイカーの『キング・コング』(1976)などを手伝う内に、ジョー・ダンテの出世作『ピラニア』(1978)でピラニア製作及びメイクを担当。ジョン・カーペンターの『ザ・フォッグ』(1980)では、メイクだけでなく亡霊の首領役として出演(但し顔は映らず)。最初は師匠が担当していた『ハウリング』(1981)を、師匠が盟友ジョン・ランディスの『狼男アメリカン』に移った為に担当することになり、その人狼の変身シーンで一躍有名になる。
1982年には、ジョン・カーペンターが往年の名作SF怪奇映画『遊星よりの物体X』をリメイクすると聞いて強烈に売り込み、担当をゲット。結果、映画は異星人にではなく、ボーティンの強い個性に侵略されてしまった。
1987年には、ポール・バーホーヴェンの『ロボコップ』で、ロボスーツ及び特殊メイクを担当。バーホーヴェンとの喧嘩腰仕事となりながらも、見事成功を収める。バーホーヴェン作品では『トータル・リコール』、『氷の微笑』と担当、なんだかんだでウマの合ったところを見せる。
近年は今1つぱっとしないのが残念だが、是非その個性を活かした作品でもう一度花を咲かせてもらいたいものである。