「古備前焼」とは、江戸時代よりも前の備前焼のことを意味しています。 釉薬を使わない焼き締め炻器の備前焼と言えば、茶色い土色の素朴な焼け肌をイメージする人も多いかと思いますが、実は、その景色はさまざまで、見どころ満載なのです。 「古備前焼」の景色も、備前焼に劣らず魅力的です。 今回は、そんな(古)備前焼の「景色」を、古備前焼研究の第一人者、古陶磁鑑定美術館が解説します。 「胡麻(ゴマ)」「緋襷/火襷(ひだすき)」「牡丹餅」「青備前」など、魅力的な古備前焼の焼け肌、景色を画像でお楽しみください。 ■「胡麻(ゴマ)」胡麻とは、窯で備前焼を焼成する際の燃料である松割木の灰が降り掛かって、黄色や茶色など…