<脇指 金象嵌銘:コテ切義弘 本阿(花押)銀象嵌:稲葉丹後守所持(名物:篭手切江)> ・南北朝時代 ・郷義弘 作 ・公益財団法人黒川古文化研究所(西宮市)所蔵 ・享保名物帳 正宗十哲の1人、郷義弘によって打たれた脇差。 由来は不明だが、篭手切とは一般的な断裁銘である。 来歴は不明だが、細川家に伝わり、細川幽斎が所持していたが、 その後、相州小田原城主・稲葉丹後守正勝が入手した。 1626-34年の間に、正勝が本阿弥光温に命じ、銀象嵌を入れさせた。 1634年、稲葉正利が細川忠利の治める肥後熊本預かりとなった際、謝礼として忠利に贈られた。 1662年には本阿弥家による折紙が100枚つけられた。 …