歴史学者、翻訳家。東北公益文科大学教授。 1953年、生まれ。 宮城県出身。 早稲田大学教育学部卒業、明治大学大学院文学研究科西洋史学専攻博士後期課程単位取得満期退学。 明治大学、玉川大学、千葉大学などの非常勤講師を務める。
森と庭園の英国史 (文春新書)
西洋中世ハーブ事典
歴史学者、横浜市立大学名誉教授。 1914年、生まれ。2011年8月31日、死去。97歳だった。 1938年、東京帝国大学国史学科卒業。 1959年、今井清一、藤原彰との共著「昭和史」はベストセラーとなった。
昭和史 新版 (岩波新書)
石母田正を知らない人のために、言っておけば、有名なマルクス主義歴史学者である。 石母田正:暗黒のなかで眼をみひらき (ミネルヴァ日本評伝選) 作者:磯前順一 ミネルヴァ書房 Amazon 以前に小熊英二の本の感想の中で彼について触れたことがある。 kamiyakenkyujo.hatenablog.com しかし、本書についてはどうにもぼくが石母田正について前提となる知識や読書体験がほとんどないせいであろうが、本書をうまく読めなかった。 ただ、本書で自分なりに思うことがあった箇所はあるので、メモがわりに抜き書きと感想を記しておきたい。 見逃してならないのは、この論文の題名〔歴史科学と唯物論〕に…
THE TED TIMES 2023-30「中沢啓治」 8/15 編集長 大沢達男 被爆者の体験は絶対的ですが、平和思想は人それぞれでいい。 1、『はだしのゲン』 広島原爆の被爆者の体験は、『原爆の子』(長田新編 岩波書店)と『はだしのゲン』(中沢啓治 汐文社)によって、伝えられています。 でも、この二つの原爆体験記には、根本的な違いがあります。 『原爆の子』は1951年6月、GHQの言論統制のもとに出版されました。 内容は小学生から大学生までの105人の原爆体験の手記で、広島文理科大学学長の長田新により編纂されたものです。 対して『はだしのゲン』は、1974~87年に『少年ジャンプ』、『文化…
[遠山茂樹] 遠山茂樹著作集第8巻所収の「津田博士の天皇制論」は『津田左右吉全集』28巻月報(1988.12)に寄せたたもの。津田が敗戦直後の『世界』1946年3、4月号に発表した「日本歴史の研究に於ける科学的態度」と「建国の事情と万世一系の思想」を取り上げ、大方、高く評価しつつ、後者の末尾での天皇制擁護が、情緒に訴える人情論によるものでしかなかったことを、それまでの津田の学問的態度を放棄したものとして批判している。しかし、唯物史観に立つ遠山の批判は決して紋切り型ではないことは、次の末尾の文章にもあらわれている。 《〔二つの〕論文発表以後、月を経るにしたがってエスカレートする天皇制擁護と反マル…