重厚長大型の産業資本主義は耐用年数をとうに過ぎ、日本社会は差異を意識的につくり出すことで利潤を生みだしていく時代――ポスト産業資本主義の時代にシフトしている。ポスト産業資本主義の社会では、他社製品/サービスとの間にはいかなる差異があるのかという「情報」が価値を持ち、これに付随して、情報を処理する技術や伝達する技術の開発が促され、商品化されていく。 すなわち、ポスト産業資本主義の社会ではヒトの知識や能力といったおカネで買えないものの重要度が高まり、これらを伸ばすことで他社が容易に模倣できない独自の差異性が生み出され、より多くの利潤を獲得することができる。したがって、ポスト産業資本主義を生き抜くに…