炭焼き時代のエピソード 造林プロジェクトに参加 振動病という病を知る 手つかずの森林保全の現状 いやいや、久しぶりに面白い本と出合った。本書は1980年に発刊されたものの増補新版である。著者は昭和12年に和歌山県、奈良県、三重県にまたがる紀伊山地の山奥の炭焼き家族の長男として生まれ、祖父、父、著者と代々山奥の炭焼きの暮らしをしてきた。若くして炭焼きとして独立し、炭焼き需要がなくなると造林事業の携わり、昭和時代の林業全盛期の暮らしぶりや生業を生生しく描いた名著である。 炭焼き時代のエピソード 母親の生年月日は戸籍上では大正12年となっているのだが実際には大正9年の生まれらしい。実際の生まれ年と戸…