世の中にはたくさん本を読んでいる書評家というのが居るのは知っていて、しかしそれほど読んでないやつが読んだ本について書いてなんの意味があるのか?とここのところ自問自答していますが、答えがあるわけではありません。ただ読んで考えさせられた本はあって、そのまま葬るのがもったいないので、 お題「この前読んだ本」 というのを引っ張って書きます。 最近、林家正蔵師匠のしじみ売りや春風亭昇太師匠のストレスの海ほか11人の落語家が十八番の噺について語る『十八番の噺』(フィルムアート社・2017)という本を読んでいます。語られてる噺を知ってるとより面白いのですが簡単なあらすじも挿入されているので、それほど落語を知…