ユリアンナ・アヴデーエワ ピアノリサイタル。大阪・福島のザ・シンフォニーホールで聴いてきました。 はじめに演奏されたショパン「幻想ポロネーズ」は愛してやまない曲。ポロネーズという曲種はどちらかといえば苦手で、一つにはABAのわかりやすすぎる形式のため、一つにはポロネーズ特有のタンタカタッタンタンのリズムがつねに顕在して、ときにはうるさいほど執拗にきこえるためなのですが、ショパンのこの曲に限っては形式的にも予断を許さないし、ポロネーズのリズムも、確かにそこに伏流していてもごくたまに顔をのぞかせるだけで、それは水面近くを泳ぐ魚がときおりぴしゃんと跳ねたり、踊っている女性の裳裾からときおりちらっと脚…