1901‐61 作家。秋田県出身。結婚ののち、上京して徳田秋声に師事する。その後離婚、秋声の妻が病死したため、恋愛が生じたと文壇の話題になり、結婚寸前まで行くが、勝本清一郎のもとに走った。秋声は「順子もの」と呼ばれる短編を書き、その集大成が『仮装人物』である。のち自ら『女弟子』を書いた。
1948年生まれ。英米文学翻訳家。 また、スティーヴン・キング訳者としても知られる。
筋ジストロフィーで17歳の若さで亡くなった山田哲也さんを主人公にした本です。 本を書いたのは哲也さんの母の山田順子さんです。 母の順子さんと父の栄吉さんは三人の子供に恵まれました。哲也さんと妹の理恵子さん、弟の諭史さんです。哲也さんと諭史さんは筋ジストロフィーで男兄弟のみが筋ジストロフィーと診断されます。 両親の苦しみが感じられる文章も複数見られました。 哲也さんは読書家で多くの本を読んでいます。第25回青少年読書感想文全国コンクールで文部大臣賞受賞しています。 皇太子殿下と一緒に写真に写っている良い写真が掲載されています。 受賞作も全文掲載されていますが本当に文章が上手い。 読んだ本は「ベル…
伊藤晴雨:幻の秘画帖(江戸を読む 別巻)伊藤晴雨[画]安田義章編166ページ1997年二見書房 この本にはなんと目次がない。安田義章が監修しており、『論語通解』について団鬼六が書き、伊藤晴雨について高橋鐡が書き、巻末に作家佐野文哉が『論語通解』にみる晴雨の美学という表題で書いている。 私はまだ伊藤晴雨は調べ尽くしてはおらず伊藤晴雨の絵も著作にもすべて目を通してないので本書はとても珍しく思え、絵を堪能し楽しめた。楽しめたと言っても私はSMという性癖は持ってない。伊藤晴雨の責めや縛りはもう様式美だなと思う。 本書に載っている絵の中で絵巻「地獄の女」(カラー)には目を見張った。(むちむちな肉感的な女…
この着物の歴史を想像するのが面白くてたまらない☆ 以下、わたしの考察。 こちらの留袖ですがよく見る留袖とは違う点がいくつかあります。 ①比翼なし②紅絹裏(もみ)※裏地が赤い③袘(ふき)※裾④柄八掛−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−⑤袖裏は白⑥金駒刺繍を外した跡あり ①比翼なし近年の留袖は重ねて着ている様に見せる比翼仕立てが多いがこの着物にはない。比翼なしのものは古いものに多いのかなと、推測してみる。 ②紅絹裏(もみ)※裏地が赤い諸説あるが魔除けと言われていて紅花で染めてある。古い着物を見分ける時の特徴のひとつ。 ③袘(ふき)※裾裾に綿が入っていたり、生地が折り返してあったりす…
昭和20年代の吉屋信子の本は、何処かに持ち込むつもりで早い時期に持ち出していた。 それは、もう手にすることもあるまいから、もう少々研究(?)してから古書店に持ち込もうと思っている。 2023年7月26日付(116)に取り上げた『吉屋信子全集』は、ゴキブリか何かに背表紙を囓られた本も混ざっていたが若い古本屋に全部引き取ってもらった。 ここには、若干新しいもので、近隣の市の図書館にある本と比較出来たものを纏めて置こう。 ・『私の見た人』昭和三十八年九月三十日 第 一 刷・昭和四十七年十月 十 日 新装第一刷・定価 五〇〇円・朝日新聞社・286頁・並製本(高さは四六判、幅はB6判) Amazon で…
youtu.be ClariS『アンダンテ』 Music Video 【TVアニメ「狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF」エンディングテーマ】アンダンテ - SingleClariSアニメ¥255 孤独の果ても虚数の海も 越えていけるそんな旅団さ 今年も健康診断やりなさいとのお知らせ~ 3月分の工賃も良かったので一安心。 このままのペースなら今月分も最高額行く。 武田羅梨沙多胡チャンネルのメンバーシップ加入した† YouTubeの『河野ひよりのてれかくし』が面白くてだな。 新譜聴いて声優さんのYouTube聴いてたら他の音楽聴けない!!! 聴 John Colt…
『シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選』シェルドン・テイテルバウム&エマヌエル・ロテム編/中村融他訳(竹書房文庫) 『Zion's Fiction: A Treasury of Israeli Speculative Literature』Sheldon Teitelbaum and Emanuel Lottem ed.,2018年。 その名の通り、イスラエルSFのアンソロジーです。面白い作品はあったけれど突出したものはなく、この人のほかの作品も読みたい!とは感じませんでした。 「まえがき」ロバート・シルヴァーバーグ/中村融訳(Foreword,Robert Silverberg) 「…
2月開催の装幀画展(パレットギャラリー麻布十番)は23人の作家がそれぞれに1冊の本を選び、その装幀画を描くという企画です。樋口鳳香は古井由吉『眉雨』を選びました。 オリジナルのカバー画は伊東深水『三千歳』以前から本棚にあった古井由吉の『眉雨』代表作は他にもたくさんあるのに、どうしてこれを手にしたのだろうとボーッと読み返しながら、目次を眺めてああ、これだと思い出しました。『眉雨』は短編集で、最後に『踊り場参り』が収められていて、その内容を何かで聞き及び、読みたいと思ったのがきっかけでした。『踊り場参り』は、徳田秋聲の『町の踊り場』を絡めながら展開していく物語で舞台となる街並みは秋聲の故郷、金沢で…
「東京朝日新聞」1935年(昭和10年)7月20日の中央公論広告 陸軍トップといえる永田軍務局長の殺害は、軍部による政治支配確立の通過点となった。もとはといえば満州の関東軍は軍閥のような独立勢力となり、本国の政治を左右してきた。日露戦争で獲得した満鉄の利権は初期癌のような病巣だったが、満州事変で中国本土に拡大する不治の病となった。 明治維新後の元老政治から、憲法制定によって政党に支えられた君主制への転換がはかられてきた。しかし憲政の期間は短命で、階級闘争の拡大、中国侵略と国際的孤立、世界恐慌などにより政治局面は混乱の道をたどった。 国政支配をねらう軍民の野心家たちは、陸軍海軍それぞれに思惑のち…
読書が計画通りに行きません。無念です。でももう、しょうがないかなと諦めてもいます。日本語日本文学専攻のわりに読むのが遅く、せいぜい週に二冊というところなので、あまり欲張って計画倒れが重なるのも切ないです。今年は一層、快適さ重視で読書を楽しみたいです。 2023 年はよい本を読めました。「なんだかなー」と思うような本は一冊しかありませんでした。運が良かったです。今後も運頼りにどんどん読みたい。 以下、印象に残った本の読書メモです。 🚋 金井真紀『日本に住んでる世界のひと』、岡真理『ガザに地下鉄が走る日』🚋 2024 年最初に見た映画は『イミテーション・ゲーム』(2014 モルテン・ティルドゥム)…
エリカ・ルース・ノイバウアー著。山田順子訳。創元推理文庫。 ジェーンは英国の領主屋敷に滞在していた。一緒に旅行している叔母が館の主である男爵とかつて恋仲で、ふたりの間に生まれた娘が男爵の養女になっていたのだ。そんな館の使用人が車の事故で死亡した。スピードの出しすぎらしいが、ブレーキを踏んだ跡はない。娘の身を心配する叔母に頼まれたジェーンは、密かに事件を調べ始める。だが怪しい人影が目撃されるなど不審な出来事が続き……。アガサ賞デビュー長編賞受賞シリーズ第二弾。(裏表紙引用) ジェーン・ヴンダリーシリーズ?第2弾。 前作「メナハウス・ホテルの殺人」がなかなか良かったのでこちらも。前回はエジプト、今…
2023 年を半分すごしましたので、読書記録を公開します。半年分あって漠然としているので、簡単に。 印象に残っていること エルキュール・ポワロのシリーズを最初から最後まで、順番通りに読んでみるというのを合間合間にやっていて、今年ついに『カーテン』までたどりつきました。シリーズ前半では、アイデアの豊富さに驚き、中盤ではテーマが定まっていくところにわくわくし、後半では繰り返し登場するモチーフに胸が痛むという読書体験でした。ポワロ最後の事件となる『カーテン』は時系列に矛盾があり、それでも書き直さなかったところに、痛ましさを感じました。その流れで今度はジェーン・マープルのシリーズを読み直しています。改…
2023年度日本社会学会 大会報告用 要旨です。石原さんとの連携報告で、第一報告の内容も読まないと良く分からん…?というところもあると思うのですが、とりあえず、文責が自分にあるものだけアップします。 「効率のいい恋愛」という新たな経験の諸相 ——マッチンググアプリ利用者調査2022の結果から(2)—— 高橋幸(石巻専修大学), 石原英樹(明治学院大学), 鬼頭美江(明治学院大学), 山田順子(立正大学) 1 目的 「マッチンググアプリ利用者調査2022」の第二報告として、マッチングアプリでの恋愛の経験のされ方についての分析結果を報告する。アプリでの恋愛はアプリ外での恋愛と比べてどのような質的差…
前々回、『雨雀自伝』において、『新思潮』の出資者が長谷川時雨の親戚にあたる木場の旦那との指摘から、それが材木問屋の数井市助であることが判明した。またその編集所が潮文閣と呼ばれていたという事実は、『近代出版史探索Ⅱ』217などの潮文閣の始まりも、ここにあったのではないか、さらに多くのことがリンクしていくのではないかとも思われたのである。 (創刊号) 明治四十年に『新思潮』が小山内薫を編集長として、新たな近代演劇、近代文学の紹介を柱として創刊されるのだが、その周辺の人脈をもう少し拡げてみる。雨雀の証言にもあるように長谷川時雨は中谷徳太郎を「若い同伴者」としていて、彼も木場の材木屋の息子で、長谷川と…
朝6時に目が覚めた。 昨日の酒は残っていない、良い目覚めです。 用意した写真や資料の入ったバックパックを背負い 28年前にタイムスリップだ スクンビット駅まで徒歩で5~6分かな、朝食は以前駅の近くに、 ローカルの食堂街みたいなのがあったはずなので 行ってみると、そこは駐車場の通路になっていた。 記憶が曖昧だから定かではないですが。 地下鉄でホアランポーン駅に向かいます、駅の近くに屋台があったはず。 地下鉄に乗ってホアランポーン駅で下車。 通路を歩いて駅に、地上に出て駅をパチリ。 4年前と今 2023年 2018年 駅構内に確か、食堂があったはずが 2023年 2018年 コロナの影響かな、それ…
2023年4月1日 風雲急を告げる 急遽バンコクに行くことが決まった。 excel1020.hatenablog.jp そう言えば、そんな話をしていたな。 バンコク行が決まり、いつもの飲み屋に行くと ママがトッチャン「バンコク行くんでしょ、 お土産よろしくね」 ママ早耳だね、急遽決まってね、半分遊びだけど ママ実はね、昔こんなことがあってね かくかくしかじかなんだけど 「それ調べてどうすんの」 そうなんだよ、今更どうすんのって感じなんだけど 「仮にもしもよ、連絡先がわかったら連絡するの」 いやしないけど、たぶん 「そしたら無駄じゃない」 そうなんだけど 「馬鹿じゃないの、女はそんな事されると嫌…