上座部仏教(テーラワーダ仏教 Theravada Buddhism)に対する大乗仏教からの蔑称。
いずれの場合も小乗仏教という呼び方は(「大乗=大きな船」「小乗=一人乗りの小さな船」という意味で)大乗仏教側からの蔑称であり、上座部仏教側がそう自称することはない。
1950年6月、日本の伝統仏教各派も加盟する世界仏教徒会議(WFB)第一回世界大会がコロンボで開催された際、小乗仏教という呼称は使わないことが決議された。
しかし大乗仏教の国である日本では、一般的に通りがいいのは対となっている「小乗仏教」であるのも確かで、通俗的な仏教入門書などでもそう記述されることが多い。