訓読 >>> 4260大君(おほきみ)は神にしませば赤駒(あかごま)の腹這(はらば)ふ田居(たゐ)を都と成(な)しつ 4261大君(おほきみ)は神にしませば水鳥(みづどり)のすだく水沼(みぬま)を都と成(な)しつ 要旨 >>> 〈4260〉大君は神でいらっしゃるので、赤駒さえも腹まで水に漬かる深田を、立派な都となさった。 〈4261〉大君は神でいらっしゃるので、水鳥が群がり騒ぐ水沼を、立派な都となさった。 鑑賞 >>> 672年の壬申の乱で勝利した大海人皇子は、明日香浄御原で即位し、天武天皇となりました。ここの2首は、その宮廷の造営を、あたかも神のしわざであるかのように讃えたもので、4260は…