久しぶりに会った従妹がお昼をご馳走してくれた。 それはちょっと贅沢したい日やハレの日などに料亭で食べる料理で、 海のもの山のもの、そして、当地独特の歴史が作り上げた和と中華、 西洋料理などが合わさり、一つの体系として出来上がっている。 いわゆる和華蘭料理の最たるものだ。 本来なら中華の円卓で、 大皿に盛られて出されるため人数が必要だけれど、 ランチは一人前になっていて気軽に店に入ることができる。 町には歴史ある卓袱料亭があって、 ランチとはいえ、卓袱らしさが出るようにそれなりの工夫をしているようだ。 観光客も来るから名に恥じないものにしたいのである。 最初に必ず出されるのは「鯛のおひれ」と言わ…