リスト::ポケモン --> きそポイント
ゲーム『ポケットモンスター』シリーズにおける隠しパラメーターの1つ。あくまでも俗称であり、ゲーム中では「基礎ポイント」と呼ばれている。
仕組み
現在一般に知られる努力値のシステムは第3世代『ルビー・サファイア』から採用されている。
ポケモンを倒したとき、経験値とともに、倒したポケモンに応じた「HP」「こうげき」「ぼうぎょ」「とくこう」「とくぼう」「すばやさ」のいずれかの努力値を得ることができる。経験値と異なり、基本的には*1戦闘に参加したポケモンそれぞれに同じだけ入る。
努力値によるパラメーターの上昇量はレベルに依存する。全てのパラメーターの努力値の合計が510になるまで上げることができる。
努力値はパラメーターの計算時に4で割られ、その余りは切り捨てられるため、努力値は4の倍数に揃えるのは基本中の基本。各パラメーターごとの上限値は255だが、252を超えるなんてもっての外であり、実は第6世代『X・Y』では上限値が252になっていたりする。
第4世代『ハートゴールド・ソウルシルバー』までは、ステータスの反映はレベルアップかボックスに預けたとき。経験値を得ることで努力値も得られるため、レベル100の場合は努力値を得ることはできない。
第5世代『ブラック・ホワイト』以降では戦闘終了ごとに逐次反映され、経験値とは独立して得られるようになったため、努力値合計が510に達していなければレベル100の場合でも得られる。
第2世代以前
第2世代までは、ポケモンを倒したとき、経験値とともに、倒したポケモンの「HP」「こうげき」「ぼうぎょ」「とくこう」(種によっては第1世代では第2世代基準の「とくぼう」になることもある)「すばやさ」の種族値分の努力値を得ることができる。努力値は経験値と同じように戦闘に参加したポケモンで分割される。
各パラメーターごとに最高65535までたまる。ただし、後述の努力レベルの関係上、実質63002が最高となる。
俗に努力レベルと呼ばれる段階があり、パラメーターの上昇は努力レベルごとに行われる。努力レベルによるパラメーターの上昇量は(ポケモン自身の)レベルに依存する。努力レベルは、努力値によって最高Lv.63(努力値63002)まで上昇する。ちなみに第3世代以降の努力値E3と第2世代以前の努力値E2の換算式は、以下のようになる。

俗説
今日のようにインターネットが普及し、努力値の存在が広く知れ渡る前は、努力値に関する様々な俗説が流れていた。以下はその例。
- レベルの低い時から育てた方がポケモンが強く育つ。
- レベルの低いポケモンを多く倒した方が強く育つ。
- どうぐ「ふしぎなアメ」を使ってレベルを上げたり、人から貰ったポケモンは育ちが悪い。
- 自分がおやのポケモンを経験値を稼いでレベルアップさせた時よりもレベルアップが早く、大会の基準レベルまでに倒せるポケモンの数が少なくなってしまうことから。
確かにあるレベルの時点において戦闘で努力値を獲得した回数によってはそうなることもあるのだが、第4世代以降努力値が効率よく加算出来るようになったため、努力値・個体値・種族値・性格補正の条件がすべて同じであれば、たとえ「ふしぎなアメ」を使おうが、人から貰ったポケモンであろうが、あるレベルの時点での能力は同じとなる。
努力値稼ぎを補助するアイテム・状態
- 栄養ドリンク
- マックスアップ、タウリン、ブロムヘキシン、リゾチウム、キトサン(『ルビー・サファイア』以降)、インドメタシンの6種類のどうぐ。
第3世代以降では10、第2世代以前では2560増える。使用することでどうぐに応じたパラメーターの努力値が、全く入っていない状態から10回分のみ有効。すなわち、そのパラメーターの努力値が『ルビー・サファイア』以降では100、『クリスタル』以前では25600以上のときは使用することができない。長く育てたポケモンにドーピングアイテムが使えないのはそのため。
- がくしゅうそうち
- 持たせたポケモンは、戦闘に参加していなくても経験値を得られるが、実は努力値も影響してくる。第3世代〜第5世代では持たせたポケモンに、第6世代では手持ち全てに同じ値の努力値が得られるが、第2世代以前では経験値同様に努力値も分配される。
- きょうせいギプス
- 第3世代で登場。持たせたポケモンは、戦闘中の素早さが半減する代わりに努力値が2倍得られる。
- パワーシリーズ
- 第4世代『ダイヤモンド・パール』で登場。パワーリスト、パワーベルト、パワーレンズ、パワーハンド、パワーアンクル、パワーウエイトの6種類。持たせたポケモンは、戦闘中の素早さが半減する代わりに、戦闘後にどうぐに応じたパラメーターの努力値が+4される。
- ポケルス
- 第2世代『金・銀』から登場したポケモンの状態。ポケモンは戦闘後に非常に低い確率でポケルスに感染する。一度ポケルスに感染したポケモンは以降努力値が2倍得られる。一定時間が経つとポケルスは消滅するが、ポケルスの効果はそのまま持続される。第3世代の『ファイアレッド・リーフグリーン』の環境下、ボックスに預けた状態ではポケルスが消滅しないので、それを利用して多くのポケモンにポケルスを感染させることが可能。
- ハネ類
- 第5世代で登場。たいりょくのハネ、きんりょくのハネ、ていこうのハネ、ちりょくのハネ、せいしんのハネ、しゅんぱつのハネの6種類。
- サンドバッグ類
- 第6世代で登場。スパトレのベーストレーニングで使う。各パラメータ用に3種類の大きさのサンドバッグがあり、Sサイズでは10回叩くごとに1、Mサイズは25回叩くごとに4、Lサイズは50回叩くごとに12上がる。また、特殊サンドバッグとして100回叩いて努力値を全て0にしてしまうまっさらバッグもある。
- きのみ類
- 第3世代『エメラルド』から。入れすぎた努力値を調整するときにはザロクのみ、ネコブのみ、タポルのみ、ロメのみ、ウブのみ、マトマのみを。1個食べれば10減ります。
- デンジャージュース
- 第6世代で登場。努力値を全て0にしてしまう、ある意味では名前通り危険なきのみジュース。まっさらバッグと違ってすぐに効果が得られるが、材料となるきのみの調達が難しい。