山田芳裕による漫画「へうげもの」は、戦国時代の茶人・古田織部を主人公に、彼を取り巻く人々や茶道の歴史を描いた作品です。2005年から12年にかけて「モーニング」で連載され、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しました。 私はこの作品を非常に面白く読みました。その理由は、以下の3点が挙げられます。 戦国時代の茶道の歴史をわかりやすく解説している 「へうげもの」は、戦国時代の茶道の歴史を、古田織部を中心に、織部の師匠である千利休や、織部とライバル関係にあった武野紹鴎など、当時の茶人たちの視点から描いています。 私は、茶道についてあまり詳しくなかったの…