無軌条電車とは、鉄道の種類のひとつであり、通称「トロリーバス」と呼ばれている交通機関の、鉄道事業法施行規則第4条に示されている分類に基づく呼称。
「レール(軌条)のない電車」の意味で、道路上を電車線からの電気集電によって駆動し、空気入りタイヤによって走行する乗り物(バス)を指している。
元は「軌道のない電車」の意味で「無軌道電車」と呼んでいたが、「無軌道」には「常軌を逸した」といった意味もあり良い印象を与えないことから、「無軌条電車」に改められた。
現在、日本で無軌条電車を運行しているのは、ともに立山黒部アルペンルート上にある、関西電力(関電トンネルトロリーバス)と立山黒部貫光無軌条電車線(立山トンネルトロリーバス)の2社2路線のみである。
無軌条電車建設規則(昭和二十五年十二月五日運輸省・建設省令第一号)*1第17条により、電車線は直流750V以下でなければならないとされている。
*1:最終改正:平成二十四年七月二日国土交通省令第六十九号