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網野史観

(社会)
あみのしかん

中世日本を専門とした歴史学者、網野善彦の学説を言う。


従来の歴史が定住農耕民中心の記述に偏っているのに対して、それに隠れた様々な漂泊民の世界があることを主張した。
例えば従来当然とされた「百姓=農民」という図式に疑問を抱き、正統的な史料以外の根拠を積極的に求め、「水呑百姓」という肩書きの下に、単に農業に従事していない商人や職人などの非農業従事者が含まれていた事例などを発掘している。


学術的には種々の批判があって必ずしも受け入れられているとは言いきれない*1
とはいえ、従来の国史(日本史)研究に不足していた観点・手法を提供している点は貴重であり、また、「ストーリーとして面白い」ということも手伝い、一般からの人気は高い。

*1:その点は本人も自覚していたが

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