沢木耕太郎著・新潮文庫 令和5年に文庫が出ているのを知らなかった。 JR東日本の新幹線で読める無料冊子「トランヴェール」掲載のエッセイをまとめたもの。沢木耕太郎の小説、エッセイは殆ど読んでいます。 今から30年前(1994年)に文庫になった「深夜特急」を読んで、その頃29歳で、既に結婚して長男もいて、「あぁもう俺はこういう旅はできないんだなぁ」と思い、嗚咽するほど泣いたのを思い出します。 それ以前も沢木作品を読んでいましたが、基本的に文庫になると読むようにしていました。沢木耕太郎に掛かるとどんな街も輝いて見える。雑誌掲載のエッセイをまとめたものですが、中学生の頃初めての一人旅、青春18きっぷで…