1947年、東京に生まれる。ノンフィクションライター。デビュー作は自衛隊に勤めるひとびとを取材した「防人のブルース」。従来の講談的な文体を排したドライな文体が、おもに若い読者の支持を集める。とりわけユーラシア大陸を放浪した旅行記『深夜特急』は、いまでも多くのバックパッカーに影響を与え続けている。さまざまなジャンルの作品を手掛けているが、寄せ集め的なコラム集を除けば、スポーツ関係の著作が目立つ。さらに最近では、小説的な手法を取り入れようとしている。 amazon:沢木耕太郎
水を欠かさずあげているだけなのに、唯一持っている観葉植物のベンジャミンさんがどんどん育っています。栄養剤をぶっ刺しているのですが全然減っていない、ということは栄養も必要なく水だけでぐんぐん育っている。10年以上前にIKEAで購入したときは手のひらサイズだったのに。もう1mを超えています。 身内の子供みたいに大きくなってほくないんだけど。甥っ子姪っ子は一番かわいい3歳くらいで成長止まってほしかった(笑)。3歳超えても男の子はバカなままだからまだいいんだけど、女の子は本能的に「オンナ」を使うようになるから、キショいんだよね。 「にこっとすれば、自分の言うことをなんでも大人が聞いてくれるわけじゃない…
沢木耕太郎著・新潮文庫 令和5年に文庫が出ているのを知らなかった。 JR東日本の新幹線で読める無料冊子「トランヴェール」掲載のエッセイをまとめたもの。沢木耕太郎の小説、エッセイは殆ど読んでいます。 今から30年前(1994年)に文庫になった「深夜特急」を読んで、その頃29歳で、既に結婚して長男もいて、「あぁもう俺はこういう旅はできないんだなぁ」と思い、嗚咽するほど泣いたのを思い出します。 それ以前も沢木作品を読んでいましたが、基本的に文庫になると読むようにしていました。沢木耕太郎に掛かるとどんな街も輝いて見える。雑誌掲載のエッセイをまとめたものですが、中学生の頃初めての一人旅、青春18きっぷで…
■「生還物」などというジャンルがあるのかどうかは知らないが、奇跡の生還を果たした人の手記、ドキュメント本は案外多い。『ミニヤコンカ奇跡の生還』独占手記 松田宏也/山と渓谷社 には凍傷におかされて指が真っ黒になった手と足の写真が載っている。 『凍』沢木耕太郎/新潮文庫の妙子さんも凍傷になって炭化して真っ黒になった手の指を十本とも付け根から切ってしまったが、おそらくこんなだったんだろうなと思って写真を見た。昨日『凍』を一気に読了した。午前中200ページくらい、午後久しぶりのカフェシュトラッセで残りの150ページ。この本で特に感動的なのは第十章「喪失と獲得」(全十一章)だ。この章を読みながら、涙をこ…
■ 『天路の旅人 上 下』沢木耕太郎(新潮文庫2005年)を読み終えた。下巻は一気読み。本好きで良かったと思う。そうでなかったら、ボリュームのある本書を読むこともなく、八年間の信じられないほどの濃密な旅をした西川一三という人のことも知らなかっただろう。西川一三はラマ教の巡礼僧に扮した「密偵」。西川一三がどんな旅をしたのか、本書の記述から引く。**二十五歳のとき、日本ではラマ教といわれていたチベット仏教の蒙古人巡礼僧になりすまし、日本の勢力圏だった内蒙古を出発するや、当時の中華民国政府が支配する寧夏省を突破し、広大な青海省に足を踏み入れ、中国大陸の奥深くまで潜入した。しかも、第二次大戦が終結した…
■ 沢木耕太郎といえば『深夜特急』(新潮社)。第1便(第1巻)の奥付を見ると、発行1986年5月25日、28刷1993年2月10日となっている。ということは今から30年以上も前。この旅行記に出てくる街の名前を世界地図帳で確認しながら、一緒に旅をしているかのような気持ちで読んだことを覚えている。同じ作者・沢木耕太郎の『天路の旅人 上』(新潮文庫2025年)を読み始めた。**この稀有な旅人のことをどうしても書きたい――。第二次世界大戦末期、敵国の中国大陸奥地まで密偵として潜入した若き日本人がいた。名は西川一三。未知なる世界への好奇心に突き動かされた男は、極寒の雪道、延々と続く砂漠、幾重もの峠、匪賊…
ランキング参加中社会 ランキング参加中アジアバックパック旅 ランキング参加中東南アジア在住 ランキング参加中ライフスタイル ランキング参加中旅行記 ランキング参加中ひとり旅 ランキング参加中旅行 沢木耕太郎さんのノンフィクションを次々と読破、その大半が再読となります。 物書き志望の若き日のウチヤマが、世界放浪後あえてノンフィクション作家をめざさなかったのは目の前に沢木耕太郎さんがいたからでしょう。あまりにもすごすぎて……。 ウチヤマが小説家デビューしてから、沢木さんに偶然お会いしたことがあります。 「あのナンミン・ロードを書いた内山安雄さんですね。よかったですよ」 とても嬉しかったですね。 名…
最近、ドキュメンタリー作家・沢木耕太郎さんの作品に触れ、鮮やかで静謐なストーリー展開に感激しています。業務において自分史を手掛ける私は、事実と表現の間の距離感を、なるべく密にしようとしていました。というのは、それがお客様に喜ばれるからです。しかし、沢木さんの淡々とした視点と語り口は、自分史の手法として、まずお客様におすすめすべきものだと考えるに至っています。 「この話は、事実である」 そんな風に前置きされた瞬間、人はぐっと話に引き込まれます。フィクションでは味わえないリアリティが、ドキュメンタリーの文章にはあります。 では、ドキュメンタリーの筆法とは何でしょうか。それは、事実を忠実に描きながら…
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 「天路の旅人」 著者:沢木耕太郎 出版社:新潮社 初版:22年10月25日 久々に沢木耕太郎氏の本流と真髄の作品を読んだ気がしました。 最初は第二次世界大戦中の中国大陸を蒙古人ラマ僧として 密偵し旅する人物の話なので、 私には少し荷が重いと思って読み始めたのですが、流石に沢木耕太郎氏です。 すごく読みやすいし存分に引き込まれていきました。 読み始めると、密偵であり旅人である西川一三の 8年に渡る旅の壮絶かつ過酷の日々。 人間ってここまで自然環境が厳しく、準備もままならない状況で 旅を続け生きて…
深夜特急1 ~香港・マカオ~ 沢木耕太郎さんの深夜特急は時々読みたくなるのです。 なんだか無性に読みたくなって、先日全巻を一気に購入してしまい、ようやく第1巻「香港・マカオ編」を読み終わりました。 30年以上前、若いときに読んだ記憶がよみがえりました。 あの頃は一人旅というものに憧れていたこともあって、夢中になって読んだものです 海外というわけにはいかなかったものの、自分もそれを真似するように、会社の休暇を利用して、宿も予約せずに関東から東北をぐるっと一周するようなひとり旅を楽しんだことを思い出します。 ■列車の旅のロマン ■香港・マカオ編では ■感想(まとめ) 【スポンサーリンク】 (ads…
こんにちは、皆さん!一人ぼっちユウトです。今日は、沢木耕太郎の名作『深夜特急』について語りたいと思います。この作品は、旅好きなら一度は読んでおきたい、まさに「旅人のバイブル」とも言える本です。 『深夜特急』の魅力 『深夜特急』は、著者・沢木耕太郎が26歳のときに、香港からロンドンまでのバスの旅を試みた実体験を元にした旅行記です。飛行機を使わず、鉄道やバスなどの陸路だけで移動するという無謀とも思える挑戦が描かれており、読者はまるで自分が旅をしているかのような臨場感を味わえます。 魅力的なエピソードの数々 旅の中で出会う個性豊かな人々、異文化の驚き、予測不能なトラブル……。『深夜特急』には、そんな…