昨日は奈良の実家へ行っていました。 電車は海外からの観光客でいっぱいでした。これだけ見ると、すっかりコロナの前に戻った感じ。 「歯車」(芥川龍之介 著)を読みました。 「河童」と同じ文庫に収められていたので読んでみました。 主人公はAという作家で、間違いなく作者 芥川のことでしょう。不眠や幻視・幻聴などの症状に悩まされ、文筆にも影響を及ぼすような状況。 どこかへ出かけようとして、出合う信号に毎回引っかかってしまうと運が悪いと思うし、全く引っかからなければ今日はツイてると思う。誰でもそうだと思う。 でも作者はそんなただの運の悪さでも、不吉な予兆を感じ、「死」が迫っているように感じるのだ。 読んで…