1892(明治25)-1927(昭和2)年。小説家。東京生まれ。旧姓新原。東京帝国大学英文科卒業。
幼い頃から病弱・神経質で、泉鏡花や滝沢馬琴などの江戸の文学、「西遊記」「水滸伝」などを愛読。美術や工芸などにも興味を示した。中学時代から抜群の秀才として知られ、東京帝大在学中に菊池寛らと同人誌、第三次・第四次『新思潮』を創刊。1915年に第四次『新思潮』に載った「鼻」が夏目漱石に激賞され、新進作家として華々しくデビューした。
1927年7月24日、自殺。その命日は晩年の作品名にちなみ、河童忌と呼ばれる。
※岩波文庫では新字体使用のため「芥川竜之介」という表記が用いられている。