午前2時起床。20日に締切の『塔』に提出する原稿を書き上げる。 「山谷」の連作を思い出で膨らませる。出来はよくない。量産するので仕方がない。創作とは、このような忸怩たる思いに耐えることである。しかし、一つだけよかったことがある。連作を力業で10首書いたことである。「句は賜り物」とよく言うが、神から言葉が降りてくるのを待っていても仕方がないので、自分で作り上げるしかないのである。5年、10年、これを続けていれば、相当な力になるのではないか。歌人として堂々と名乗れるのではないか。まあ、私の肩書は記者でいいんだけどね。フィクションを書くような想像力もないし、絵空事、夢物語を書くことがそんなに良いこと…