ふだん、移動中や運動中には必ず何かの音を聞いています。それは能の謡であったり、語学のテキストであったりするのですが、いずれもエンドレスでリピート再生にしています。基本的にはそれらを記憶するために「ながら聞き」をしているものの、続けているうちに記憶しやすいものと記憶しにくいものがあるのだと分かってきました。能の謡は何度も聞いているうちに覚えることができます。なのに語学の文章はなぜかほとんど定着してくれません。謡はメロディがあるからかなとも思いましたが、なかにはほとんど音程の変化のない「強吟(ごうぎん)」の謡もあるのに、何度も何度も聞いているうちに身体に染みこんでくれます。なのに語学のテキストは、…