日本の伝統芸能の一つ。中世頃に成立した歌舞劇。能。お能。 舞と謡と囃子の三要素からなっており、囃子は笛・大鼓・小鼓・太鼓の四つの楽器によって演奏される。 猿楽から発展し、南北朝・室町時代に観阿弥・世阿弥父子が大成した。 明治時代以降、能楽という呼称が用いられるようになった。この場合能と狂言を含めることがある。
昨日は師匠のお手伝いで銀座の観世能楽堂へ。本日日曜日は家族とのんびり。早めに帰宅して読書にいそしんでいます。 実家に溜まっていた祖母の茶道具の片づけの参考に、煎茶道の本を読んでいたら面白いタイトルの本を見つけました。 「漱石と煎茶」 www.heibonsha.co.jp 煎茶道の世界と、漱石の「草枕」の中での喫茶の場面、漱石の茶の湯や茶道への言及部分などについて書いてあって面白い。 そういえば、「草枕」には能楽についても書いてあります。 というより、この物語自体を能の曲の体裁で書くと本文中に記載あり。ゆえに学生時代はイマイチ内容がつかみどころがないとしか思えず。 思い出して、漱石全集三巻(手…
本日、平安神宮で行われた節分祭に行ってきました。その中で行われた狂言を見てきました。とても面白かったです。そこで今回は狂言について語っていきたいと思います。 引用元 https://www.nohgaku.or.jp/guide/%E7%8B%82%E8%A8%80%E3%81%AE%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E7%9F%A5%E8%AD%98 狂言は能楽の一種で現在でいうお笑いみたいなものです。現在の狂言は安土桃山時代に成立したといわれています。中世の庶民の生活を描いており、狂言から当時の庶民のことがわかるようです。 引用元 https://www.tokyoupdates.met…
A. クラシックでは、聴衆は、しっかりと鑑賞するというルールが設けられているのです。曲の途中で拍手したり、叫んだりはできないのです。能楽と似ています。
良く晴れた1日でした 毎年呼んでいただいている、掛川での謡初め。今年は4日の午後に開催されました。 以前は掛川城の御殿にて行われていましたが、最近はお城のすぐ横の報徳社の建物です。 掛川では不定期ですが、月に1度竹之丸にてお稽古を行っております。小鼓のお稽古をご希望の方はご連絡ください。 さて1~3月は以下の舞台にて鼓を打たせていただきます。 2025年 1月7日(火)13時~ 国立能楽堂定例公演 狂言「蛭子大黒(えびすだいこく)」 1月18日(土)15時30分~ 宝生能楽堂 宝生会定期公演午後の部 能「巴」 3月25日(火)13時~ 国立能楽堂 青翔会 舞囃子「海人」 2025年もぜひ能楽堂…
11月16日(土)は相州西之坊善福寺の報恩講にて本堂でお能を打たせていただきました。 国立能楽堂研修制度を修了してすぐに伺ってから、もう…10年?毎年伺っています。 いつもは電車&バスですが、この日は終了後に家族と静岡に帰る予定で初めて「自家用車」でお寺まで。電車に比べて早いなあ。 さて、演目は半能「野宮」。去年は身内の不幸の直後に行ったのでことさら寒さが堪えたのを思い出します。 お能や仕舞の前に解説(能について)とその前にお寺のご住職のお話があるのですが、舞台の準備をしながら聞くともなしに聞いていました。 この世での人と人のつきあいについて、生と死の境について、舞台を含めいろいろと考えさせら…
お能の発表会等で着物(長衣)に袴をつけることについて、昨日学生さんから質問がありましたのでこちらで簡単に解説します。 (寝起きの着付け&昨日つかった稽古着を使用の為いろいろシワシワ…) 普段のお稽古(春・秋)は単衣の着物と袴姿ですが、 持ち運びの軽量化の為襦袢なしですが、そろそろ着る予定。 袴の下の着流しはこんな感じ 対丈(ついたけ…身長と同じ長さ。ただし袴用に短めに仕立ててあります)です。 能楽の囃子方は女性でも男装していますので(紋の大きさは師範の方針によって違うみたいです)、完全に男性用着物を男性と同じ着方で着ます。帯も腰骨の辺りで男帯を締めています。 この着方のメリットはすっきり着られ…
はじめに 能楽では、地謡や役者が舞台上に上がりますが、役者自身が語ることはなく、仮面のわずかな傾きや動作の少ない所作によって喜怒哀楽を表現します。舞台装置も常に同じで、派手な演出は用いられません。 わびさびと能楽は、どちらも日本の伝統文化に深く根ざしており、能楽が日本の美意識に与えた影響は非常に大きいと考えられます。わびさびは、簡素さや不完全さの中に美を見出し、自然や時間の経過による静かな感情の奥行きを重んじる美意識です。能楽は、そのわびさびの美学を舞台芸術として具現化したひとつの形と言えるでしょう。 わびさびの概念 わび(侘び): 不完全さや質素な美しさを称賛し、外的な豪華さではなく内面的な…
はじめに 封建時代の日本は、鎌倉幕府、室町幕府、そして江戸幕府という三つの武家政権を中心に展開し、それぞれの時代で政治体制の変遷や京都との関係、西洋との接触と影響が顕著でした。本ブログでは、これらの時代の特徴に焦点を当て、特に日本の文化が西洋に与えた影響について解説し、日本が世界の大国となった理由を考察する一助としたいと思います。 鎌倉幕府と京都 鎌倉幕府(1185年〜1333年)は、源頼朝によって日本初の武家政権として設立されました。鎌倉に本拠を構えた幕府は、武士階級による実質的な統治を行いましたが、京都は依然として天皇と公家が居住する文化の中心地でした。幕府は京都との協調を図り、「六波羅探…
個人的に長らく夏の猛暑に苦しめられてきましたが、ようやく朝晩が涼しくなってきました。 とは言え、まだまだ昼間は暑いですが。 To Instagram今日は東大阪市東部にある枚岡神社で年に一度のひらおか薪能を堪能してきました。 ひらおか薪能は能楽の大成者観阿弥の母が、現在の東大阪市にある玉櫛庄の出身という説があったことから、30年ほど前から枚岡神社の境内で有志によって開催され続けています。今回は狂言の魚説法と能の鞍馬天狗が披露されました。 どちらも初めて見ましたが面白かったです。何よりも秋の夜長に涼しく見ることができたのが良かったです。 すぐに寒くなるかもしれませんが、しばらくは秋の夜長にあちこ…
■ 2024年9月の徒然なること また、風邪を引いている。私は元来身体が弱い(免疫力が低い?)ようで、疲れが溜まるとすぐ、微熱や鼻水、喉の痛みや頭の重さと言った症状が出る。 一昨々日、遅くまで残業してさあ帰るかと思ったのだけれど、どうも喉がイガイガいする。そういえば仕事をしていていつもより集中力に乏しかったし、気づけば身体が重い。いやだなと思いながらなんとか家に帰りついたのだけれど、やはり体調はいまいちで、シャワーを浴びてそそくさと寝てしまった。 翌日(一昨日)、目が覚めると三十七度二分と微熱。喉の痛みと頭重感、倦怠感。何もなければ仕事を休んでしまってもよいのだが、来客等のはずせない用事もあっ…