「自分」の壁(新潮新書) 「壁」シリーズ 作者:養老孟司 新潮社 Amazon 「自分」とは、いったい何だろう。 本当の自分、なりたい自分、いやな自分、好きな自分。 自分は一人でありながら一人ではないはずなのに 個性とかアイデンティティとか言われれば 自分は一人であらねばならないと 自分の意識は考える。 そう、考えるのは、自分を意識で考えるから。 もし、自分を体とみなせば 意識は知らないうちにふっとんでしまうし 自分と世界の境界線はなくなる。 自我の肥大は、意識が作り出したもので 私たちは、この地球上の生物の1つに過ぎないと思えば 自分が、自分が、という気持ちはきっと薄れていく。 そのためには…