◆今年はアンドレ・ブルトンの『シュルレアリスム宣言』発表(1924年)から100年という年だそうです。 ◆ダリやマグリットの絵を少し見てきただけですのであまり大きなことは言えませんが、私はシュルレアリスム(超現実主義)を敬遠気味に過ごしてきました。男性中心主義やエリート主義の匂いを強く感じてきたからです。シュルレアリスムに限りませんが、思想・芸術全般にエリート男性の性的傲慢さ(自覚されない「男根主義」)がずっと続いてきたと思います[*1]。 ◆本棚から古い雑誌を取り出して眺めていたら、日本でも、すでに1980年代にそのような見方が出されていたことを知りました。香川檀という方が女性シュルレアリス…