一条真也です。『偽史の帝国』藤巻一保著(アルタープレス)を読みました。「〝天皇の日本〟はいかにして創られたか」というサブタイトルがついています。著者は1952年北海道生まれ。作家・宗教研究家。中央大学文学部卒。雑誌・書籍編集者を経たのち、宗教を軸とした歴史・思想・文化に関する著述活動を行っています。東洋の神秘思想、近代新宗教におけるカルト的教義と運動に関する著作を数多く手がけています。本書は、宗教研究家である著者が、「天皇制」の根幹となった「明治以降、国民に浸透した日本史」の正体を明らかにする一冊です。歴史・宗教に関する幅広い知見、膨大な資料の裏付けによる、特に宗教史の面からの深く詳細な考察は…