こんにちは。 日本ファンタジーノベル大賞の第1回大賞(1989年)受賞作品である酒見賢一のデビュー作で『後宮小説』という本がある。 初めてその小説を読んだときは、大きな衝撃を受け、こんなストーリーの小説を書く人がいるのか、 しかもそれが新人であることにずいぶん驚いた。 (その後、小説は『雲のように風のように』というタイトルでアニメ化されたようだが、私は見ていない)『後宮の烏』は、小説家・白川紺子(しらかわ こうこ)のライト文芸である。 年齢等は公表されておらず、大学も同志社大学文学部卒という経歴のみで彼女自身がミステリアスなのだ。 同志社の文系には文化史学科があり、おそらく東洋文化史を専攻した…