一条真也です。『邪教の子』澤村伊智著(文藝春秋)を読みました。現代日本において社会問題になっているカルト宗教をテーマにした小説ということで楽しみにしていましたが、面白くなくことはないのですが、どんでん返しで読者を驚かせようという著者の想いが強すぎて、少々スベっている感もありました。著者には、ブログ『ぼぎわんが、来る』、ブログ『ずうのめ人形』、ブログ『ししりばの家』、ブログ『恐怖小説 キリカ』、ブログ『ひとんち 澤村伊智短編集』、ブログ『予言の島』、ブログ『ファミリーランド』で紹介した作品があります。 本書の帯 本書のカバー表紙には、ピラミッドのような構想のマンションのような建造物の写真が使われ…