一条真也です。『21世紀の啓蒙』上下巻、スティーブン・ピンカー著、橘明美+坂田雪子訳(草思社)を読みました。「理性、科学、ヒューマニズム、進歩」というサブタイトルがついています。著者は、ハーバード大学心理学教授。認知科学者、実験心理学者として視覚認知、心理言語学、人間関係について研究しています。進化心理学の第一人者です。主著に『言語を生みだす本能』『心の仕組み』『人間の本性を考える』『思考する言語』(以上、NHKブックス)、『暴力の人類史』(青土社)などがあり、本書『21世紀の啓蒙』が10冊目になります。研究、教育ならびに著書で数々の受賞歴があり、2004年には米タイム誌の「世界で最も影響力の…