あずかりやさんは、ただもう、あずかってと言われたものをあずかり、それがどんなものだろうと、一日百円。奇妙な商売ですね。 最初に期限を決めて前払いしてもらい、期限を過ぎても取りに来なかったら、あずかりものはいただきます。 そして売れるものは売り、使えるものは使い、処分すべきものは処分します。 質屋と決定的に違うのは、「お金をいただいてあずかる」ところでしょうか。 あずかる行為を純粋に仕事としています。 こんぺいとう商店街にある「さとう」というのれんがかかっている民家のようなお店が、このお話の舞台になります。 店主は桐島透という青年ですが、子供の頃に目を悪くして見えません。 ここはもとは和菓子屋で…